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天皇神代

神武天皇

じんむてんのう

天皇「神武天皇」(神代)

別名・通称

神武、カムヤマトイワレビコ、神倭伊波礼毘古命、日本初代天皇

日本の初代天皇とされる人物。古事記・日本書紀によると、日向(宮崎県あたり)から大和(奈良県)をめざして東へ進み、橿原の宮で即位した。日本書紀が書く即位の日を今の暦に直した2月11日が、建国記念の日の日付のもとになっている。
生涯・逸話
【どんな人物か】 神武天皇(じんむてんのう)は、古事記(こじき)と日本書紀(にほんしょき)に、日本の初代天皇として登場する人物である。 古事記では神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)の名で語られる。 天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のひ孫にあたるとされ、九州の日向(ひゅうが)にいたと伝わる。 史実として確かめられている人物ではなく、神話や伝承の中の天皇として語り継がれてきた。 【東征の物語】 日向を出た神武天皇は、兄の五瀬命(いつせのみこと)らとともに、東の大和(やまと、今の奈良県)をめざして進む。この旅を「東征(とうせい)」という。 宮崎県には、美々津(みみつ)の港から船出したという言い伝えがある。 大阪方面から大和に入ろうとするが、土地の豪族・長髄彦(ながすねひこ)の軍に阻まれ、五瀬命は戦いの傷がもとで亡くなる。 そこで一行は紀伊半島を南へ大きく回り込み、熊野(くまの)から山を越えて大和をめざした。 【熊野と八咫烏】 熊野の山中での出来事を、古事記は次のように語る。 大きな熊の姿をした荒ぶる神があらわれ、その毒気で神武天皇も兵たちも動けなくなる。 そこへ高倉下(たかくらじ)という人物が、夢で授かった霊剣を届けると、神武天皇は力を取りもどし、兵たちも起き上がった。 さらに天から大きな三本足のカラス、八咫烏(やたがらす)があらわれ、山の道を案内した。 八咫烏は勝利へ導く神として今も尊ばれ、日本サッカー協会(JFA)のシンボルにもなっている。 【即位と建国記念の日】 大和を平定した神武天皇は、畝傍山(うねびやま)の南東のふもとにある橿原(かしはら)の宮で即位したと伝わる。 日本書紀は、その日を「辛酉(かのととり)の年の春、正月の一日」と記す。 この旧暦の日付を今の暦に直すと、紀元前660年の2月11日になるとされる。 2月11日は、明治6年(1873)から「紀元節(きげんせつ)」という祝日だった。 紀元節は戦後の1948年に廃止されたが、復活を望む声が続き、1966年に「建国記念の日」として定められた。 「の」が入っているのは、建国の日が史実として確定しているわけではなく、国が建てられたことを祝う日だからである。 【ゆかりの地】 奈良県橿原市の橿原神宮(かしはらじんぐう)は、神武天皇と皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀る。 畝傍山のふもとには、神武天皇の陵(りょう、お墓)がある。 宮崎県の宮崎神宮も、神武天皇を主祭神として祀っている。