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寺 御朱印高野山真言宗別格本山/中国三十三観音霊場第一番札所 岡山市東区

西大寺観音院

さいだいじかんのんいん

岡山県・岡山市東区の寺「西大寺観音院」

ノボホショコロトソ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

この寺について
高野山真言宗別格本山、金陵山西大寺。 奈良の西大寺と区別して観音院と呼ばれる。 天平勝宝3年(751年)の創建と伝わる古刹で、中国三十三観音霊場第一番札所。毎年2月第3土曜日の夜に行われる会陽(はだか祭り)は、数千人の裸の男たちが二本の宝木を奪い合う行事として知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。境内には延宝6年(1678年)の三重塔をはじめ、江戸期の建造物が数多く残る。

歴史・由来

この寺を理解する鍵は、一年のうちのたった一夜にある。 二月の第三土曜、闇のなかに投げ込まれる二本の木をめぐって、数千人が素肌でぶつかり合う。その一夜のためだけに、この寺の名は全国に知られている。だが寺そのものは、千二百年を越える歴史を持つ。 【犀の角の寺】『金陵山古本縁起』によれば、天平勝宝3年(751年)、藤原皆足姫が千手観音を安置したのが始まりとされる。のち宝亀9年(778年)、安隆上人が伽藍を建てた際、竜神から授かった犀の角を堂の下に納め、寺号を犀載寺としたと伝わる。「さいだいじ」という音はここに由来し、そのまま地名にもなった。「西大寺」の字を当てるようになったのは、後鳥羽上皇の祈願文によるという。 【地方屈指の大寺へ】正安元年(1299年)の記録では、本堂・常行堂・三重塔・鐘楼・経蔵・仁王門を備えた、この地方でも屈指の大寺になっていた。吉井川の舟運が結ぶ門前町として、西大寺の町自体がこの寺を中心に育っている。 【会陽の成立】もとは奈良時代に東大寺の実忠上人が始めたとされる修正会である。年の初めに国土安穏を祈るその法会が、いつからか、結願の夜に授けられる護符を人々が奪い合う形へ変わっていった。寺伝では、永正7年(1510年)、忠阿上人のときに現在のような裸祭りの姿になったという。守り札は紙から木へ変わり、二本一対の「宝木(しんぎ)」となった。 【江戸の伽藍】いま境内に立つ建物の多くは江戸時代のものである。延宝6年(1678年)に三重塔、元文5年(1740年)に仁王門、文政2年(1819年)に石門、そして文久3年(1863年)に本堂が建てられた。中世の大伽藍そのものではないが、近世を通じてこの寺が town の中心であり続けたことを、これらの建物が示している。 【いまの西大寺】会陽は平成28年(2016年)3月2日、「西大寺の会陽」として国の重要無形民俗文化財に指定された。保護団体は西大寺会陽保存会である。また令和6年(2024年)には、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」の構成文化財として、金陵山西大寺と西大寺会陽の両方が認定された。吉井川の舟運と瀬戸内の海運が、この寺と町を育てたという見立てである。

見どころ・特徴

【本堂と御福窓】文久3年(1863年)の再建で、岡山市指定文化財。正面高くに開く小さな窓が「御福窓(ごふくまど)」で、会陽の夜、住職はここから宝木を投げ落とす。祭りのない日に見上げると、その窓の小ささに驚く。 【三重塔(岡山県指定重要文化財)】延宝6年(1678年)竣工。三間三重本瓦葺、総高22.1メートル、棟高15.9メートル。平成3年(1991年)4月5日に県の重要文化財に指定された。装飾を抑えた端正な姿で、境内のどこからでも目に入る。
三重塔
三重塔

ノボホショコロトソ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

【銅鐘(国指定重要文化財)】寺が所蔵する文化財のうち、唯一の国指定重要文化財。 【江戸の門と堂(国登録有形文化財)】元文5年(1740年)の仁王門、文政2年(1819年)の石門、そして牛玉所殿・奥殿、六角経蔵、高祖堂が国の登録有形文化財。境内を歩くだけで、江戸期の建物をひととおり見ることになる。 【石造七重層塔】岡山県指定重要文化財。 【紙本著色金陵山古本縁起(西大寺縁起)】岡山県指定重要文化財。この寺の成り立ちを記した縁起絵巻で、創建伝承の出どころでもある。 【狩野永朝絵馬(会陽図)】岡山市指定文化財。江戸期の会陽の様子を描いた絵馬で、祭りが当時どう行われていたかを伝える。 【中国三十三観音霊場第一番札所】この霊場めぐりはここから始まる。百八観音霊場でも本堂が第一番、南海観音が第二番にあたる。 【会陽以外の日】年に一夜の祭りで知られる寺だが、残りの364日は静かな門前町の寺である。参拝そのものは短い時間で済む。それでも、三重塔と仁王門と石門が揃って残る境内は見応えがあり、御福窓を見上げてから会陽の映像を見ると、あの祭りの意味が少し違って見えてくる。
年中行事・お祭り
【会陽(はだか祭り)】例年2月第3土曜日。修正会の結願の夜、住職が本堂の御福窓から二本一対の宝木を投げ落とし、裸の男たちが奪い合います。宝木を得た者が「福男」となります。宝木の投下は22時頃。かつては深夜0時でしたが、平成22年(2010年)の会陽500周年から現在の時刻になりました。国の重要無形民俗文化財です。 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
【歌川国芳「備前金陵山西大寺會陽之図」】幕末の浮世絵師・歌川国芳が会陽を描いた錦絵。日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成文化財に認定されています。当時すでに会陽が全国に知られた行事であったことを示しています。
学び・特徴
主祭神
千手観世音菩薩
社格
高野山真言宗別格本山/中国三十三観音霊場第一番札所
創建
天平勝宝3年(751年)/藤原皆足姫が千手観音を安置したことに始まると伝わる。宝亀9年(778年)に安隆上人が伽藍を建立
テーマ
パワースポット
基本情報
住所
岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8
参拝時間
9:00〜16:00 会陽(2月第3土曜日)の当日は境内が祭場となり、通常の参拝はできません。宝木投下は22時頃です。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【電車】JR赤穂線「西大寺」駅から徒歩約10分。岡山駅からは赤穂線で約18分。 【バス】岡山駅バスターミナルから両備バスで約30分、「西大寺バスセンター」下車、徒歩約10分。 【車】山陽自動車道「山陽IC」から約30分。 【駐車場】約100台。会陽当日は交通規制が行われるため、公共交通機関をご利用ください。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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