この神社について
岐阜市の金華山(稲葉山)のふもとにある古社で、垂仁天皇の長男の五十瓊敷入彦命をまつります。社伝では景行天皇14年の創建と伝わり、中世には美濃国三宮として敬われました。
斎藤道三が稲葉山に城を築いたときに今の場所へ移り、のちには織田氏や徳川氏にも崇敬されました。4月の神幸祭(岐阜まつり)で知られ、毎月1日と15日には限定の御朱印が授与されます。
歴史・由来
伊奈波神社を理解する鍵は、「美濃を開いた皇子をまつる神」であることと、「斎藤道三による遷座」という二つの出来事です。
主祭神の五十瓊敷入彦命は、垂仁天皇と日葉酢媛命の長男で、景行天皇の兄にあたります。『古事記』『日本書紀』によると、各地で多くの池や溝を開いて農業を盛んにし、人々から厚く敬われたと伝えられています。
社伝では、命が亡くなった翌年の景行天皇14年(西暦84年)に、忠臣の竹内宿禰が稲葉山の北西にある椿原(今の岐阜公園の丸山)にまつったのが始まりとされます。旧鎮座地の丸山には、今も境外の摂社として丸山神社があります。壬申の乱(672年)の際に、大海人皇子が戦勝を祈願したとも伝わります。
『続日本後紀』には、承和12年(845年)に従五位下を授けられたという記録があり、その後に位階が進みました。『美濃国神名帳』には「正一位伊奈波大神」と記され、中世には美濃国三宮として敬われました。
天文8年(1539年)、斎藤道三が稲葉山城を築いたときに、今の場所へ移り、城の鎮守とされました。このとき、この地の物部神社をあわせてまつったと伝えられますが、伊奈波神社そのものを式内社の物部神社にあてる説もあります。その後も織田氏や徳川氏から崇敬されました。明治6年(1873年)に県社となり、昭和14年(1939年)には国幣小社に昇格しました。
この地は、揖斐川、長良川、木曽川に囲まれて水害に悩まされてきました。水を制するのは金とされたことから、周辺には水や金にちなむ地名が多く、水防の神としても信仰されてきたと、神社は説明しています。
見どころ・特徴
【楼門・拝殿・本殿】
境内には、入母屋造の楼門、拝殿、本殿が建っています。
【黒龍神社と龍頭岩】
境内の黒龍神社は、黒龍大神(高龗神)をまつります。1539年の遷座より前からこの地にあったとされ、福徳増進や諸願成就の神として信仰されています。
【岐阜東照宮】
徳川家康をまつります。江戸時代には岐阜奉行所でまつられていたものが、明治時代に境内へ移されました。令和3年には新しい宮が造営されています。
【伊奈波大黒社】
大己貴命(大国主命)をまつります。例祭の日には社殿が開かれ、御神像のお腹をさすって御神徳を授かる参拝者が列をつくります。
【桜】
神幸祭(岐阜まつり)の頃には、境内で数百本の桜が見ごろを迎え、夜桜でも知られています。
【御朱印】
毎月1日は金の文字、15日は銀の文字の限定御朱印が授与されます。例祭には切り絵御朱印もあります。黒龍神社の切り絵御朱印も授与されています。
年中行事・お祭り
年間の主な行事は次のとおりです(神社公式サイトの月別案内による)。
1月 歳旦祭(1日)、新年祈祷(1日から3日)、元始祭(3日)、筒粥神事(15日)、左義長神事(17日)
2月 節分祭(節分の日)、針祭(8日)、紀元祭(11日)、天長祭(23日)
3月 末社祭(18日)、天満宮祭(25日)
4月 神幸祭(第一土曜日、岐阜まつり)、例祭(5日)、丸山神社祭(25日)、昭和祭(29日)
5月 伊奈波大黒社例祭(15日)、松尾流献茶祭(第4日曜日)
6月 吉備社祭(1日)、東照宮祭(1日)、和歌三神社献詠祭(第2土曜日)、愛宕神社祭(23日)
7月 黒龍神社祭(24日)、松尾神社祭(30日)、みそぎ神事(30日)
8月 須佐之男神社祭(14日)、笹提灯奉納祭(14日)
9月 末社祭(15日)、敬老祭(15日)、忠魂碑慰霊祭(秋分の日)
10月 物部神社祭(1日)、神嘗祭当日祭(17日)
11月 明治祭(3日)、峯本宮祭(7日)、金山神社祭(8日)
12月 新嘗祭(1日)、煤払い神事(15日)、御神楽祭(15日)、大祓神事(31日)、除夜祭(31日)
毎月 月次祭(1日・15日)、朔日一番祈祷(1日、申込みが必要)
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
五十瓊敷入彦命渟熨斗媛命日葉酢媛命彦多都彦命物部十千根命
社格
国幣小社(旧社格)
創建
景行天皇14年(社伝では西暦84年)
ご利益
勝負運厄除け子宝・安産家内安全
テーマ
パワースポット
基本情報
住所
岐阜県岐阜市伊奈波通1-1
参拝時間
境内は年間を通して24時間参拝できます。授与所は9時から16時30分です。参集殿は平日が9時から16時50分、土日祝日が9時から17時です。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バスで約10分、「伊奈波通り」バス停で降りて徒歩約5分。名鉄岐阜駅から歩くと約30分。車では東海北陸自動車道の岐阜各務原ICから約11km。駐車場には限りがあるため、乗り合わせでの参拝が勧められています。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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