この神社について
熊野夫須美大神を祀る熊野三山の一社。那智の滝(落差133m)を御神体とする飛瀧神社を境内に持つ世界遺産で、日本三大那智の一つ。
歴史・由来
熊野那智大社を理解する鍵は、「那智の滝」そのものへの信仰にある。
社伝によれば、神武天皇が東征の際にこの地の海岸に上陸し、那智の滝を見つけて拝んだのが始まりという。その後、仁徳天皇5年(317年)、滝を望む山の中腹に改めて社殿を設けたのが、現在の熊野那智大社の姿の始まりと伝わる。
主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、伊弉冉尊〈いざなみのみこと〉と同神とされる)。那智の滝そのものは、境内から少し離れた別宮・飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の御神体として、今も直接祀られている。滝そのものを神として崇める、原始的な自然崇拝の姿を今に伝える、全国でも数少ない聖地の一つとされる。
明治初期の神仏分離により、それまで那智山内で一体だった如意輪堂(にょいりんどう)が明治7年(1874)に独立し、西国三十三所第一番札所の青岸渡寺(せいがんとじ)となった。神仏習合時代の「那智山一山(なちさんいちざん)」の面影は、隣接するこの寺との関係に今も色濃く残っている。
平成16年(2004)、「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として世界文化遺産に登録された。
見どころ・特徴
JR紀勢本線「紀伊勝浦」駅からバス「那智山」下車、参道の長い石段を登った先に、朱塗りの社殿群が広がる。
【那智の滝】境内から徒歩約10分の別宮・飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の御神体。落差133メートルの直瀑で、滝そのものを神域として拝む、自然崇拝の原型を今に伝える。
【三重塔と那智の滝】三重塔越しに那智の滝を望む構図は、世界遺産・熊野を代表する眺めとしてよく知られている。
【青岸渡寺】隣接する西国三十三所第一番札所の青岸渡寺(せいがんとじ)とあわせて参拝すると、かつて一体だった「那智山一山(なちさんいちざん)」の雰囲気を体感できる。
【熊野古道】本宮から那智へ続く「中辺路(なかへち)」、那智から速玉大社へ向かう「大雲取越・小雲取越」など、世界遺産の参詣道の起点・終点にもあたる。
参拝後は、熊野本宮大社・熊野速玉大社とあわせて訪ねれば、熊野三山の巡礼を締めくくることができる。
年中行事・お祭り
【那智の扇祭り(那智の火祭)】例年7月14日
熊野那智大社の例大祭。1500年以上の歴史を持つと伝わる、日本三大火祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。
見どころは、高さ約6mの巨大な扇神輿12体と、燃え盛る大松明12本が那智大滝の前で交差する場面。1本50kg以上の大松明を担いだ白装束の氏子たちが、参道を火の粉を散らしながら駆け抜け、扇神輿を清める。滝と炎が交わる光景は、日本の祭りの中でも最も原初的で神秘的なものの一つに数えられる。
由来は、熊野の神々が年に一度、那智の滝の前に集まって神霊を新たにするという古代信仰。「扇」は熊野の神霊を象り、「火」は穢れを祓う。太古の自然崇拝の姿がそのまま残された祭りである。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
熊野夫須美大神
社格
熊野三山・官幣大社・別表神社
創建
仁徳天皇時代(伝)
ご利益
縁結び子宝・安産厄除け
テーマ
世界遺産パワースポット
この場所を巡る軸
基本情報
住所
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
参拝時間
参拝受付時間は8時から16時30分(熊野那智大社・飛瀧神社とも)。日没後の夜間参拝は控える。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR紀勢本線「紀伊勝浦」駅から熊野交通バスで「那智山」下車、徒歩約5分。車の場合、社務所下に駐車場(約30台、防災道路通行料800円)がある。那智の滝・飛瀧神社の鳥居脇にも別途駐車場がある。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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