この寺について
歴史・由来
永徳2年(1382)、室町幕府3代将軍・足利義満が、夢窓疎石を勧請開山として創建した臨済宗相国寺派の大本山。京都五山第二位。
寺名「相国(しょうこく)」は、義満が当時帯びていた中国風の官名「相国(=左大臣)」に由来する。義満は花の御所を構えた「室町殿」のすぐ隣にこの大寺を建て、政治と禅、つまり俗権と聖域を一体化した「公武統合の象徴」として相国寺を位置づけた。
応永10年(1403)、義満は当時としては破格の高さ360尺(約109m)にも及ぶ七重塔をこの寺に建立。これは現在の東寺五重塔の約2倍の高さで、京都の景観を一変させた。残念ながら落雷で焼失したが、絶対的権力者・義満の権勢を象徴する建造物として伝説的に語り継がれている。
驚くべきことに、相国寺は「鹿苑寺(金閣寺)」「慈照寺(銀閣寺)」を山外塔頭として持つ。金閣も銀閣も、形式上は相国寺の支配下にある。義満が金閣を建て、孫の8代将軍・足利義政が銀閣を建てた──室町文化の二大シンボルが、ともにこの寺の所属というのは、相国寺の格の高さを象徴している。
応仁の乱で京都の大半が焼け野原になった際も大きな被害を受け、何度も再建を繰り返した。江戸期には伊藤若冲(じゃくちゅう)が「動植綵絵」を相国寺に奉納するなど、文化的にも京都の知的中枢として機能し続けた。
見どころ・特徴
法堂(はっとう)は慶長10年(1605)、豊臣秀頼の寄進による再建。現存する日本最古の法堂で、国の重要文化財。
その天井に描かれた狩野光信筆の「蟠龍図(ばんりゅうず)」は、別名「鳴き龍」。直径約9mの巨大な龍画の真下で手を叩くと、独特の反響音が天井から降り注ぐ。これは天井の構造と相まって生じる音響現象で、まさに龍が啼くような神秘的な体験。鳴き龍として有名な日光東照宮のものとは、また違う響きの妙がある。
通常非公開だが、春と秋の特別拝観時にのみ公開されるため、参拝計画はタイミングが重要。
塔頭「承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)」は通年開館で、伊藤若冲の「動植綵絵」(複製、原本は宮内庁三の丸尚蔵館)、円山応挙の障壁画、相国寺ゆかりの宝物が展示されている。若冲ファンには聖地で、画家が30代から相国寺の僧と親交を結び、ここに作品を奉納した縁の地。
境内は広大で、開山堂・経蔵・浴室など禅宗寺院の典型的な伽藍配置が今に残る。同志社大学のキャンパスのすぐ隣という立地で、若い学生が境内を行き来する不思議な光景も京都らしい。
地下鉄今出川駅から徒歩8分、観光客が少なめの落ち着いた雰囲気で、室町の権力の中枢を静かに堪能できる。
学び・特徴
主祭神
釈迦如来
社格
臨済宗相国寺派 大本山・京都五山第二位
創建
1382年
ご利益
学業・合格心願成就
テーマ
庭園禅寺院
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
京都府京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
参拝時間
春・秋の特別拝観時のみ(通常非公開、承天閣美術館は通年開館)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩約8分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...