この寺について
鎌倉時代の初め頃、真言宗の寺院「大行寺」として梶原景時(かじわらかげとき)の屋敷内に創建されたと伝わる。源頼朝(みなもとのよりとも)がここで戦の評定を行い勝利を収めたことから「大巧寺」と改められ、のちに日蓮宗へ改宗した。室町時代、5世住職・日棟(にっとう)が「産女霊神(うぶめれいしん)」の信仰を興したことから「おんめさま」の愛称で親しまれ、安産・子育ての守り神として知られる。鎌倉駅のすぐ東側に位置し、境内には四季折々の花が咲く。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、戦評定の場から安産祈願の寺へと、時代とともに役割を変えてきた歩みにある。
大巧寺の始まりは、鎌倉時代の初め頃にさかのぼると伝わる。もとは真言宗の寺院「大行寺(だいぎょうじ)」として、鎌倉十二所(じゅうにそ)にあった梶原景時の屋敷内に建てられていたという。源頼朝がこの寺で戦の評定(ひょうじょう、作戦会議)を行ったところ大勝利を収めたことから、頼朝の命により「大巧寺」と名を改められたと伝わる。
その後、時の住職が比企谷(ひきがやつ)の妙本寺(みょうほんじ)にいた日蓮聖人に帰依し、弟子の日澄(にっちょう)を開山として日蓮宗に改宗した。元応2年(げんおうにねん、1320年)には、現在の鎌倉駅近くの地へ移転している。
室町時代の天文元年(てんぶんがんねん、1532年)、5世住職の日棟が、難産で亡くなった女性の霊を鎮め、成仏させたという出来事が起きた。この霊は「産女霊神(うぶめれいしん)」として祀られるようになり、安産と子育てを見守る神として信仰を集めるようになった。「おんめさま」という愛称は、「お産女様(おうぶめさま)」の呼び名が変化したものと伝わる。
特定の檀家を持たない寺として、今も安産を願う人々の参拝を広く受け入れている。
見どころ・特徴
【産女霊神とおんめさま】安産・子育ての神として祀られる産女霊神は、「おんめさま」の愛称で古くから親しまれている。戌(いぬ)の日には安産祈願に訪れる参拝者で境内がにぎわう。
【秘妙符による性別占い】授与される「秘妙符(ひみょうふ)」には折り紙が入っており、白い兜が出れば男の子、赤い金魚が出れば女の子を授かるとされる、ユニークな言い伝えがある。
【四季の花の寺】檀家を持たない珍しい寺でありながら、境内には一年を通じて季節の花が絶えることなく咲き、鎌倉駅近くの隠れた花の名所としても知られている。
【頼朝ゆかりの寺名】「大巧寺」という名は、源頼朝がこの地で行った戦評定が勝利に結びついたことに由来する。鎌倉時代の武家の歴史と、その後の安産信仰という、性格の異なる二つの歴史が重なる寺である。
年中行事・お祭り
【戌の日】安産祈願 十二支の「戌(いぬ)」にあたる日は、お産が軽いとされる犬にあやかり、安産祈願に訪れる参拝者で特ににぎわう。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
産女霊神(うぶめれいしん)
社格
日蓮宗系単立の寺院。特定の檀家を持たない
創建
鎌倉時代初期頃、真言宗の寺院「大行寺」として創建されたと推定される(正確な年は不詳)
ご利益
子宝・安産
テーマ
花
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市小町1-9-28
参拝時間
境内の参拝は終日可能
安産腹帯守などの授与所受付は9時から17時まで
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鎌倉駅東口より徒歩2分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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