この寺について
秩父三十四観音霊場の第14番札所。今宮神社に隣接する別当寺で「今宮山」とも称される。本尊は聖観世音菩薩。秩父市中心部に位置し、龍神水と呼ばれる湧き水が境内に湧き出すことで知られるパワースポット。秩父夜祭の中心地にも近く、市内観光と合わせて参拝できる。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、今宮坊が一つの寺として最初から今の姿だったわけではなく、古代の聖地・龍神信仰・修験道場・観音霊場という、いくつもの層が積み重なってできている点にあります。
社伝によれば、このあたりには古くから龍神池と呼ばれる霊泉が湧き、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られていました。大宝年間(701-704年)、修験道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)がこの地を訪れ、八大龍王(はちだいりゅうおう、水をつかさどる龍神)を合祀したと伝わり、以後「八大宮」と呼ばれるようになりました。これが今も続く龍神信仰の始まりです。
一方、寺としての歩みは、開山・長岳(ちょうがく、永観2年〈984年〉に没)が「大宮山満光寺」を創建したことに始まるとされ、のちに「長岳山正覚院金剛寺」と改められ、修験道場として発展しました。戦国時代には武田軍の兵火で焼失しましたが、永禄12年(1569)、「長岳山今宮坊」として本山派修験の拠点に再興され、組下49寺を擁する一大勢力となりました。16世紀初めの疫病流行の際には、京都の今宮神社から須佐之男命(すさのおのみこと)を勧請しており、「今宮」という名前はこのときに由来します。
現在の観音堂は、宝永6年(1709)に再建されたものです。明治維新後の神仏分離令により修験道が廃止され、一つだった境内は「今宮神社」と、秩父三十四観音第14番札所となる「今宮坊(今宮観音堂)」、そして第28番札所の橋立観音堂とに分かれ、今日の形になりました。
見どころ・特徴
「本堂」にあたる観音堂は、宝永6年(1709)に再建された、こぢんまりとした落ち着いた仏堂です。
隣接する「今宮神社」(もとは同じ境内)の御神木「龍神木(りゅうじんぼく)」は、樹齢1,000年を超えるケヤキの巨木で、埼玉県の天然記念物に指定されています。樹洞に龍神が宿ると伝えられ、龍神信仰の象徴とされています。
境内の「龍神池」は、武甲山(ぶこうさん)の伏流水が湧き出す秩父屈指の古い霊泉で、湧き水を汲んで持ち帰ることもできます。
近くの秩父神社と組み合わせて訪れると、秩父の信仰の歴史をより深く感じられます。
学び・特徴
主祭神
聖観世音菩薩
社格
臨済宗南禅寺派・今宮神社別当寺・秩父三十四観音第14番
創建
社伝では大宝年間(701-704)の役行者による八大龍王合祀を聖地としての起源とするが、寺そのものは開山・長岳(984年没)による「満光寺」創建にはじまり、永禄12年(1569)に「長岳山今宮坊」として確立したと伝わる。現存する観音堂は宝永6年(1709)の再建。
ご利益
縁結び厄除け
テーマ
パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
埼玉県秩父市中町16-10
参拝時間
午前8時から午後5時までです。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
西武秩父線「西武秩父」駅より徒歩約10分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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