この寺について
曹洞宗の古刹で、山号は誦経山。秩父三十四観音霊場の第一番(発願)札所であり、秩父巡礼はここから始まる。社伝によれば、播磨(兵庫県)書写山の性空上人の弟子・幻通が、四万部の経典を読誦して塚に埋納したのが寺号の由来と伝わる。本尊は聖観世音菩薩。
歴史・由来
四萬部寺を理解する鍵は、その寺名そのものに秘められた供養の物語にある。
社伝によれば、播磨(兵庫県)書写山円教寺の性空上人(しょうくうしょうにん、平安時代の高僧)が、弟子の幻通(げんつう)に「武蔵国秩父は観世音菩薩に縁のある地である。かの地へ行き教化せよ」と命じた。幻通はこの地を訪れ、四万部(4万巻)もの経典を読誦し、供養のための塚を築いたという。この故事にちなみ「四萬部寺」の寺号がついたと伝わる。ただし、開創の具体的な年代については、資料によって諸説があり、確かな年号は伝わっていない。
秩父三十四観音霊場は、西国三十三所・坂東三十三所とあわせて「日本百観音」を構成する、日本を代表する巡礼路のひとつ。四萬部寺は、その秩父霊場の第一番・発願(ほつがん)の寺として、今も多くの巡礼者が旅の第一歩を踏み出す場所となっている。
現在の本堂(観音堂)は、江戸時代の元禄10年(1697)に建立されたもので、埼玉県指定有形文化財となっている。宮大工・藤田徳左衛門吉久による建築で、正面欄間には地獄極楽を描いた彫刻が施されている。
見どころ・特徴
【本堂(観音堂)】
元禄10年(1697)建立、埼玉県指定有形文化財。正面の欄間には「地獄極楽」を描いた精緻な彫刻が施されており、じっくり眺める価値がある。
【本尊・聖観世音菩薩】
一木造りの聖観音立像で、江戸時代の作と伝わる。秩父三十四観音霊場第一番の本尊。
【発願の寺】
秩父三十四観音霊場の第一番・発願の寺として、巡礼者が最初にお参りする場所。境内の静かな佇まいが、巡礼の始まりにふさわしい雰囲気を醸し出す。
【大施食会(だいせじきえ)】
毎年8月24日、本堂脇の施食殿で行われる法要。関東三大施食のひとつに数えられ、宗派を問わず秩父中の僧侶が集まる。中央の八角輪蔵を僧侶約40人が読経しながら回す様子は迫力がある。
年中行事・お祭り
【大施食会(だいせじきえ)】毎年8月24日
先祖や万物の諸精霊を供養する法会。午前11時と午後2時の2回、本堂脇の施食殿で執り行われる。宗派を問わず秩父の僧侶約40人が集まり、施食殿中央の八角輪蔵を読経しながら回す、関東三大施食のひとつ。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
聖観世音菩薩
社格
曹洞宗・秩父三十四観音第1番(発願)
創建
伝承(幻通による開創と伝わるが、確実な年代は不明)
ご利益
縁結び厄除け
テーマ
巡礼パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
埼玉県秩父市栃谷418
参拝時間
御朱印(納経)の受付時間は季節により異なります。
夏時間(3月から10月):8時から12時、12時30分から17時まで
冬時間(11月から2月):8時から12時、12時30分から16時まで
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
西武池袋線「西武秩父駅」から西武バス「T3 皆野駅行」に乗車、「札所一番」下車(約25分)。
または西武バス「T1 定峰行」・「T2 定峰峠入口行」に乗車、「栃谷」下車(約24分)、徒歩約3分。
車の場合、関越自動車道「花園IC」から約40分、皆野寄居有料道路「皆野長瀞IC」から約10分。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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