TabiShiri
寺 御朱印 近江八幡市

観音正寺

かんのんしょうじ

この寺について
推古天皇13年(605年)、聖徳太子(しょうとくたいし)が繖山(きぬがさやま)の山頂近くに開いたと伝わる、西国三十三所第32番札所。かつての本尊は明応6年(1497年)の銘を持つ木造千手観音立像で重要文化財に指定されていたが、平成5年(1993年)の火災で焼失した。現在の本尊は平成16年(2004年)にインド産の白檀(びゃくだん)で新たに刻まれた千手千眼観世音菩薩坐像(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつざぞう)で、像高3.56m、光背を含めた総高は6.3mにおよぶ。

歴史・由来

観音正寺を理解する鍵は、幾度も焼け、そのたびに人々の手で立て直されてきた寺だという点にある。寺伝によれば、推古天皇13年(605年)、聖徳太子がこの地を訪れた際、人魚(にんぎょ)の懇願を受けて千手観音像を刻み、繖山(標高433m)の山頂近くに開いたのが始まりとされる。人魚は、前世に漁師として殺生を重ねた報いでその姿になってしまい、太子に成仏を願い出たと伝えられる。記録の上で存在が確かめられるのは遅くとも11世紀の平安時代からで、戦国時代には近江国(おうみのくに、現在の滋賀県)の守護・六角氏(ろっかくし)の庇護を受けて栄え、最盛期には三十三の塔頭(たっちゅう、寺院内の小寺)を構えるほどだったという。 観音正寺の建つ繖山には、六角氏の居城・観音寺城(かんのんじじょう)も築かれていた。永禄11年(1568年)、上洛を目指す織田信長と対立した六角氏がこの観音寺城の戦いで敗れて城を放棄すると、観音正寺もその混乱の中で荒廃し、慶長年間(1597〜1606年)にかけて現在の場所で再興された。明治15年(1882年)ごろには、彦根城(ひこねじょう)から欅御殿(けやきごてん)と呼ばれる建物を譲り受けて本堂とした。 ところが平成5年(1993年)、この本堂が火災で焼失する。このとき、明応6年(1497年)の銘を持ち重要文化財に指定されていた本尊の千手観音立像と、寺に伝わっていた「人魚のミイラ」も、ともに失われた。この苦難を乗り越え、平成16年(2004年)に新しい本堂が完成し、インド産の白檀を使って新たに刻まれた千手千眼観世音菩薩坐像が本尊として迎えられている。現在の本尊そのものは、重要文化財の指定は受けていない。 西国三十三所第32番札所で、天台宗の流れを汲みながら「繖觀世音宗(きぬがさかんぜおんしゅう)」を称する単立(たんりつ、特定の本山に属さない立場)の寺院として、今も多くの参拝者を集めている。

見どころ・特徴

【表参道の石段】境内は繖山の中腹、標高370m前後に広がっている。表参道からは石段約400段を登ることになるので、歩きやすい靴で参拝するのがおすすめ。車で来る場合は、山上近くまで通じる林道を使うこともできる(通行できる時間が決まっているので、事前に公式サイトで確認しておくと安心)。 【白檀の千手観音坐像】現在の本尊は、平成16年(2004年)にインド産の白檀を使って新たに刻まれた千手千眼観世音菩薩坐像。像高3.56m、光背を含めた総高は6.3mにおよぶ、堂々とした姿を間近で拝観できる。 【人魚の伝説】この寺の開創にまつわる人魚の言い伝えが残る。かつては「人魚のミイラ」と伝わる品も寺にあったが、平成5年(1993年)の火災で本尊とともに失われてしまった。 【観音寺城跡】観音正寺が建つ繖山には、中世に近江国を治めた六角氏の居城・観音寺城の跡が残っている。あわせて訪ねれば、中世近江の歴史をより深く感じられる。 【桜と紅葉】春の桜、秋の紅葉の季節には、山の景色とともに参拝を楽しめる。
学び・特徴
主祭神
千手千眼観世音菩薩
社格
天台宗の流れを汲む単立寺院で、寺号は「繖觀世音宗(きぬがさかんぜおんしゅう)」。西国三十三所第32番札所。
創建
推古天皇13年(605)
ご利益
縁結び厄除け健康・病気平癒
テーマ
山・登拝パワースポット歴史
この場所を巡る軸
基本情報
住所
滋賀県近江八幡市安土町石寺2
参拝時間
午前8時から午後5時まで(納経受付も同じ)。拝観料は一般(高校生以上)800円、小・中学生500円、未就学児は無料。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
公共交通の場合、JR琵琶湖線「能登川」駅から近江鉄道バス(神崎線)に乗り「観音寺口」で下車し、徒歩約40分。 車の場合、名神高速道路の彦根インターチェンジまたは竜王インターチェンジから、近江八幡市側の表参道ルート(石寺を経由し、駐車場から石段約400段を登る)か、東近江市側の裏参道ルート(五個荘林道を経由し、山上駐車場から徒歩約10分)のいずれかで向かう。どちらの林道も通行できる時間が決まっており、冬季は通行止めになることがあるので、訪れる前に公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめ。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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