この寺について
高野山真言宗の古刹、応頂山勝尾寺(おうちょうざんかつおじ)。西国三十三所第23番札所。神亀4年(727)に善仲・善算(ぜんちゅう・ぜんさん)の兄弟が草庵を結んだのが起こりで、宝亀6年(775)、弟子の開成皇子(かいじょうしんのう)が大般若経を納めた堂を「弥勒寺(みろくじ)」と名づけたのが直接の創建とされる。平安時代、住職・行巡上人(ぎょうじゅんしょうにん)の祈祷で清和天皇の病が治ったことから「勝王寺」の寺号を賜ったが、王の字を恐れ多いとして「勝尾寺」に改めたと伝わる。この由来から「勝運の寺」として知られ、境内には祈願成就のお礼に奉納された「勝ちダルマ」が数えきれないほど並ぶ。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、「弥勒寺」という一つの寺が、いかにして「勝運の寺」へと姿を変えていったかという歩みにある。
始まりは神亀4年(727)。藤原致房(ふじわらのむねふさ)の子である善仲・善算の兄弟が箕面の山中に分け入り、修行のための草庵を結んだ。約40年後の天平神護元年(765)、光仁天皇の皇子で桓武天皇の異母兄にあたる開成(かいじょう)が二人に師事して仏門に入る。開成は5年をかけて大般若経600巻を書写し、宝亀6年(775)、その経典を新しく建てた堂に納めた。この堂が「弥勒菩薩(みろくぼさつ)の出現を待つ」という意味で「弥勒寺」と名づけられ、これが当寺の実質的な創建とされる。本尊の十一面千手観世音菩薩像は、宝亀11年(780)に仏師・妙観(みょうかん)によって刻まれたと伝わる。
寺の名が「勝尾寺」に変わったのは平安時代のこと。第6代座主の行巡上人は知恵と徳の高さで知られた僧で、清和天皇から病気平癒の祈祷を頼まれた際、修行中を理由に一度は断ったが、その法力に感銘を受けた天皇から「勝王寺」の寺号を授けられることになった。しかし行巡は「王」の字を用いることを恐れ多いとして、「尾」の字に替えて「勝尾寺」と名乗った。元慶4年(880)には、出家した清和上皇がみずから当寺に参詣したことが『日本三代実録』に記されている。
「勝つ」の名にちなみ、中世以降は武家や庶民の勝負祈願を集めるようになった。今も奉納される「勝ちダルマ」は、この長い歴史の先にある習わしである。
見どころ・特徴
【勝ちダルマ】最大の見どころは、境内のいたるところに置かれた「勝ちダルマ」。参拝者はダルマを授かって片目を入れ、家で願掛けをする。願いがかなったら両目を入れて寺へ奉納する。本堂や大師堂、参道、水面まで、あらゆる場所にダルマが並ぶ独特の景観が広がる。
【紅葉】桜やあじさいなど四季を通じて花が美しいが、なかでも11月中旬から12月上旬の紅葉は関西でも屈指と評判が高い。
【伽藍】本堂は豊臣秀頼による再建と伝わり、山門とあわせて歴史ある建物が並ぶ。境内の二階堂(にかいどう)は、浄土宗の宗祖・法然上人ゆかりの「法然上人二十五霊場」第5番にも数えられている。
【箕面の自然とあわせて】近くの箕面の滝や明治の森箕面国定公園とあわせて巡れば、大阪北部の自然と歴史の両方を楽しめる。
年中行事・お祭り
【勝詣(かつもうで)】正月には「勝詣」と呼ばれる初詣が行われ、境内の授与所で縁起の良い「勝ち吉兆」が授けられる。
【紅葉ライトアップ】例年11月中旬から12月上旬ごろの土曜・日曜・祝日に、夜間のライトアップが行われる。池に映る紅葉と伽藍の景色が楽しめる。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
十一面千手観世音菩薩
社格
高野山真言宗・西国三十三所第23番・法然上人二十五霊場第5番(境内の二階堂)・勝運の寺
創建
宝亀6年(775、弥勒寺として開創。起源は神亀4年〈727〉の草庵)
ご利益
勝負運厄除け
テーマ
紅葉パワースポット山・登拝
この場所を巡る軸
基本情報
住所
大阪府箕面市粟生間谷2914-1
参拝時間
平日は8時から17時まで(受付は16時30分まで)。土曜日は8時から18時まで(受付は17時30分まで)。日曜・祝日は8時から17時まで(受付は16時30分まで)。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
北大阪急行「箕面萱野」駅から阪急バスで約15分、「勝尾寺」下車。阪急千里線「北千里」駅、北大阪急行・大阪モノレール「千里中央」駅からも阪急バスが利用できる。車の場合は阪急箕面線「箕面」駅から約20分。拝観料(入山志納料)は大人・高校生以上500円、小中学生400円、未就学児100円。駐車場はマイカー専用(2時間1000円、土日祝など特定日は予約制)がある。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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