TabiShiri
寺 御朱印四国八十八ヶ所霊場 第45番札所/真言宗豊山派 上浮穴郡久万高原町

岩屋寺

いわやじ

この寺について
真言宗豊山派、四国八十八ヶ所霊場第45番札所。 標高約585mの礫岩の断崖に堂宇が張り付く山岳霊場で、八十八ヶ所のうち唯一、境内まで車で乗り付けることができない。弘法大師が山そのものを本尊として封じたと伝わり、境内一帯は国の名勝「岩屋」、大師堂は国の重要文化財に指定されている。

歴史・由来

この寺を理解する鍵は「本尊が堂の中にいない」ことにある。 【弘法大師と法華仙人】寺伝によれば弘仁6年(815年)、この地を訪れた弘法大師空海は、山中で神通力を持つ女性行者・法華仙人と出会う。仙人は大師に深く帰依して全山を献上し、大師は不動明王を木像と石像の二体に刻んだ。木像は本堂に本尊として安置し、石像のほうは岩窟に封じ込めて山そのものを本尊とした。本堂が大師堂より小さく造られているのは、堂宇ではなく山全体が信仰の対象だからである。山号の「海岸山」は、谷に立ちこめる朝霧を海に、松を渡る風を波に見立てた大師の歌「山高き谷の朝霧海に似て松吹く風を波にたとえむ」に由来する。 【一遍上人の参籠】鎌倉時代中期、時宗の開祖・一遍上人がこの岩屋に籠って修行した。その様子は国宝「一遍聖絵(一遍上人絵伝)」に描かれており、中世の岩屋寺の景観を伝える貴重な絵画資料となっている。 【焼失と再建】明治31年(1898年)、仁王門と虚空蔵堂を残して堂宇のほとんどを焼失した。復興は長期にわたり、大正9年(1920年)に大師堂、昭和2年(1927年)に本堂、昭和9年(1934年)に山門、昭和27年(1952年)に鐘楼が順次再建されている。この復興期に建てられた大師堂が、のちに国の重要文化財となった。

見どころ・特徴

【大師堂(国指定重要文化財)】大正9年(1920年)竣工。大蔵省臨時議院建築局技手であった河口庄一が設計監督し、大工は窪田文治郎らが務めた。宝形造・銅板葺の伝統的な仏堂でありながら、向拝柱にエンタシス(胴張り)を用い、柱にフルーティング(縦溝)やバラの花の彫刻を施すなど西洋建築の意匠を大胆に取り込んでいる。近代建築意匠史上の価値が認められ、平成19年(2007年)6月18日に重要文化財に指定された。岩壁からせり出すように建つ姿も見逃せない。 【名勝「岩屋」】境内一帯の岩峰群が、昭和19年(1944年)11月7日に国の名勝に指定されている。巨岩と原生林に囲まれた境内そのものが指定対象で、令和4年(2022年)11月10日には「伊予遍路道(岩屋寺境内)」として国史跡にも指定された。 【穴禅定】本堂の真下に続く20mほどの洞窟。かなえる不動・地蔵尊・弘法大師像が祀られ、地蔵尊の下からは湧水が出ている。 【逼割禅定(せりわりぜんじょう)】本堂から約300m上った岩山の頂上にある弘法大師の行場跡。岩の裂け目を抜け、鎖と梯子を伝って登る。参拝には納経所での申し込みが必要で、雨天時や冬期は入場できないことがある。頂上には白山権現を祀る石室の祠が建つ。 【仁王門】寛政2年(1790年)落慶。明治31年の大火を免れた数少ない建物で、久万高原町指定有形文化財。山越え遍路の道が境内に入る地点に建つ。 【遍路ころがし】駐車場から境内までは約600mの急勾配の参道が続く。四国八十八ヶ所の中でも屈指の難所として知られ、途中には三十六童子の石像が並ぶ。 【正岡子規の句碑】「夏山や四十五番は岩屋寺」。松山出身の子規がこの札所を詠んだ句が境内に刻まれている。
年中行事・お祭り
【元旦初祈祷】1月1日 【節分厄除け護摩祈祷】例年2月上旬 【花まつり】例年4月8日。釈迦の誕生を祝う灌仏会。 【お童子まつり】旧暦3月21日の縁日にあわせて護摩祈祷・御影供法要・餅まきが行われる。 【春秋のお接待】例年春と秋 【不動尊縁日護摩祈祷】毎月28日 【除夜の鐘】12月31日 このほか、阿字観(瞑想)・写経・写仏の体験講座が予約制で行われています。 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
【一遍聖絵(国宝)】鎌倉中期、時宗の開祖・一遍上人が岩屋寺に参籠した場面が国宝「一遍聖絵(一遍上人絵伝)」に描かれている。中世の岩屋寺の姿を伝える最古級の絵画資料。 【正岡子規の句】「夏山や四十五番は岩屋寺」。松山出身の子規がこの札所を詠んだ句が、境内の句碑に刻まれている。
学び・特徴
主祭神
不動明王
社格
四国八十八ヶ所霊場 第45番札所/真言宗豊山派
創建
弘仁6年(815年)/伝・弘法大師空海
ご利益
厄除け
テーマ
山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
基本情報
住所
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
参拝時間
7:00〜17:00(納経所受付) 冬期は受付時間が短縮される場合があります。逼割禅定への入場は納経所での申し込みが必要で、天候により中止となることがあります。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【車】松山ICから国道33号を高知方面へ約30分、久万中学校前交差点を左折して県道12号へ入り約20分。国民宿舎古岩屋荘を約3km過ぎた右手が参道入口。 【駐車場】参道入口前に民営駐車場(普通車300円程度/マイクロバス以上は県道脇)。四国八十八ヶ所霊場で唯一、境内まで車で乗り付けられない札所のため、駐車場から徒歩で登ることになります。 【バス】JR松山駅からJR四国バス久万高原線「落出行き」で「久万中学校前」下車、伊予鉄南予バス「面河行き」に乗り換え「岩屋寺」下車。 【徒歩】参道入口から境内まで約600m、急な上り坂を20〜30分。「遍路ころがし」と呼ばれる難所です。歩きやすい靴でお越しください。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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