TabiShiri
寺 御朱印高野山真言宗の準別格本山。四国八十八ヶ所霊場 第21番札所。 阿南市

太龍寺

たいりゅうじ

別名:西の高野、舎心山 常住院 太龍寺

この寺について
四国八十八ヶ所霊場の第21番札所。標高600メートルの山上に建ち、「西の高野」と呼ばれる。本尊は虚空蔵菩薩。19歳の空海がこの山の岩の上で百日間の修行をしたと伝わり、その体験は空海自身の著作『三教指帰』に記されている。歩いて登る遍路道は「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と並び称された難所で、いまは全長2,775メートルのロープウェイで山上まで上がれる。

歴史・由来

【この寺を理解する鍵】 空海がまだ空海になる前、19歳の若者だったころ、この山の岩の上で百日間座り続けたと伝わる。しかもその修行を、本人が書き残している。太龍寺は、日本仏教史に名を残した人物の出発点を、本人の言葉でたどれる数少ない場所である。 【『三教指帰』に書かれた山】 空海は24歳のときに『三教指帰(さんごうしいき)』という書物を著し、その序文で自分の修行にふれている。「阿國大瀧嶽(あこくのおおたきのたけ)に…勤念す」、つまり阿波の国の大瀧嶽で一心に修行した、という一節である。この大瀧嶽が、太龍寺のある山だとされる。 修行の中身は虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)といい、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の真言を百万回唱えるものだった。成し遂げれば、見聞きしたことを忘れない記憶力が得られると信じられていた。この寺の本尊が虚空蔵菩薩であり、学業や合格の願いを集めるのは、ここに理由がある。 空海が座ったとされる岩は、境内から西へ600メートルほど離れた舎心ヶ嶽(しゃしんがたけ)にあり、いまは大師の像が置かれている。 【寺のあゆみ】 四国八十八ヶ所霊場会は、延暦12年(793)に桓武天皇の勅願によって建てられたとしている。天長2年(825)には淳和天皇が寺領を寄進し、嘉保2年(1095)には白河上皇の命を受けて東寺の長範(ちょうはん)が再興したと伝わる。 戦国時代、天正年間の長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)の兵火で堂は焼けたが、江戸時代に徳島藩主の蜂須賀(はちすか)家の保護を受けて建て直された。いま山上に並ぶ仁王門・本堂・大師堂・多宝塔・六角経蔵などは、その江戸時代の再興によるものである。 「西の高野」と呼ばれ、真言宗の準別格本山という格式を持つ。 【阿波の遍路ころがし】 標高600メートルの山の上にあるため、四国遍路では「一に焼山(しょうさん)、二にお鶴(つる)、三に太龍」と並べて呼ばれる難所だった。歩いて登るしかなかった時代、ここは巡礼の体力を試す関門である。 平成4年(1992)にロープウェイが開通し、いまは10分ほどで山上に上がれる。それでも舎心ヶ嶽まで足を延ばせば、19歳の空海が見ていたのに近い景色に出会える。

見どころ・特徴

【舎心ヶ嶽】境内から西へ600メートルほど行った、岩が張り出す場所。空海が19歳のときに百日間、虚空蔵求聞持法を修したと伝わる岩で、いまは大師の像が座っている。ここまで歩いてこそ、この寺を訪ねた意味が立ち上がってくる。 【持仏堂の龍の天井画】大廊下の天井に、高知の画家・竹村松嶺(たけむらしょうれい)が描いた龍の絵がある。 【多宝塔の五大虚空蔵菩薩】文久元年(1861)に建てられた多宝塔には、五体の虚空蔵菩薩が安置されている。寺はこの形が全国でもめずらしいと紹介している。 【江戸時代の伽藍と老杉】仁王門、本堂、大師堂、六角経蔵、多宝塔が山上に並ぶ。阿南市は「樹齢数百年といわれる老杉が生い茂り」と記している。本堂は嘉永5年(1852)の建築で、平成25年(2013)に国の登録有形文化財に登録された。 【訪ねかた】山上へはロープウェイが基本で、始発は8時、上りの最終は16時40分。20分おきの運行なので、参拝と舎心ヶ嶽の往復を考えると、午後の早い時間までに乗っておくと余裕をもって回れる。歩いて登る遍路道は「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と呼ばれた道なので、装備と時間の用意をして向かいたい。
作品ゆかり
【三教指帰】空海が24歳のときに著した『三教指帰(さんごうしいき)』の序文に、「阿國大瀧嶽に…勤念す」と、この山での修行が記されている。空海が自分の修行について書き残した数少ない文章のひとつで、太龍寺の由緒のよりどころにもなっている。
学び・特徴
主祭神
虚空蔵菩薩
社格
高野山真言宗の準別格本山。四国八十八ヶ所霊場 第21番札所。
創建
延暦12年(793)
ご利益
学業・合格
テーマ
霊場・巡礼山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
基本情報
住所
徳島県阿南市加茂町龍山2
参拝時間
7時から17時まで。 実際にはロープウェイの運行時間(始発8時、上りの最終16時40分)が目安になる。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
太龍寺ロープウェイの利用が一般的。乗り場は「道の駅鷲の里」(徳島県那賀郡那賀町和食郷田野76)。全長2,775メートル、所要約10分。20分ごと(毎時00分・20分・40分)の運行で、始発8時、上りの最終は16時40分。 運賃は往復で大人2,600円、中高生1,950円、小学生1,300円。小学生未満は乗車券1枚につき1名無料。乗り場の駐車場は無料(普通車150台、マイクロバス・大型バス各10台)。 ロープウェイを使わず車で山上近くまで上がる道もあり、そちらの駐車場は普通車50台・500円。 徳島市内からロープウェイ乗り場まで車で約50分。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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