この寺について
天平元年(729)、聖武天皇の勅願により行基(ぎょうき)が開いたと伝わる天台宗の古刹。本尊は行基作と伝わる千手観音(十一面千手千眼観世音菩薩)。境内には水子地蔵・六地蔵・水掛け福徳地蔵など多くの地蔵尊が祀られており、「地蔵院」の名で親しまれている。九州西国三十三観音霊場第20番札所。
歴史・由来
仁比山地蔵院(にいやまじぞういん)を理解する鍵は、この寺が「地蔵院」と呼ばれながら、本尊は地蔵菩薩ではなく千手観音(せんじゅかんのん)だという点にある。
寺伝によれば、天平元年(729)、聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願(ちょくがん、天皇の願いによる祈願)を受け、行基(ぎょうき)がこの仁比山(にいやま)に「仁比山護国寺」として三十六の坊(ぼう、寺院群)を開いたのが始まりとされる。本尊の千手観音は、行基自らが刻んだと伝わる像で、高さ約175センチ、十一の顔と四十二本の手を持つ姿をしている。
地蔵院は、この三十六坊のうちのひとつだった。すぐ近くには「仁比山神社」があり、もとは山王日吉宮(さんのうひえのみや)と呼ばれ、地蔵院を含む寺院群はその神宮寺(じんぐうじ、神社に付属する寺)だった。神社と寺が一体となって信仰を集めていたが、明治4年(1871)の神仏分離令(しんぶつぶんりれい)によって分けられ、地蔵院が寺院として今に残ることになった。
境内には、水子地蔵尊(子育て地蔵)、六地蔵、そして約400年前に博多から移されたと伝わる水掛け福徳地蔵尊など、さまざまな地蔵菩薩が祀られている。「地蔵院」という名は、こうした地蔵信仰の厚さを物語っていると考えられる。
見どころ・特徴
【本尊・千手観音の御開帳】ふだんは秘仏とされる本尊の千手観音は、毎年11月15日から24日のみ御開帳される。ちょうど紅葉と銀杏が境内を彩る時期で、近くにある国指定名勝「九年庵(くねんあん)」の庭園公開とも重なり、多くの参拝者で賑わう。
【市指定文化財の六地蔵塔と仁王門】永正14年(1517)の銘が残る六地蔵塔と、高さ約3メートルの仁王像を安置する仁王門は、神埼市の指定文化財。数百年の時を越えて今に伝わる貴重な文化財である。
【水掛け福徳地蔵尊】約400年前に博多から移されたと伝わる地蔵尊で、商売繁盛や首から上の願いごとにご利益があるとされる。水をかけて祈願する独特の参拝方法で親しまれている。
【薬師如来と天井画】備前(岡山県)の石工の作と伝わる薬師如来像は、九州では地蔵院にしかないとされる。本堂の天井を彩る「花丸」の天井画54枚もあわせて見ておきたい。
年中行事・お祭り
学び・特徴
主祭神
千手観音地蔵菩薩
社格
天台宗|九州西国三十三観音霊場第20番札所|六地蔵塔・仁王門・仁王像は神埼市指定文化財|かつては仁比山神社(旧・山王日吉宮)の神宮寺だった
創建
奈良時代(天平元年〈729〉、聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝わる)
ご利益
子宝・安産健康・病気平癒商売繁盛
テーマ
紅葉
基本情報
住所
佐賀県神埼市神埼町的1688
参拝時間
境内は自由に参拝できる。本尊の千手観音は秘仏のため、毎年11月15日から24日の御開帳期間のみ拝観できる。法要・祈願は予約制のため、急ぎの場合は事前に電話で問い合わせるとよい。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR長崎本線「神埼」駅より車で約10分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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