この寺について
大興善寺(だいこうぜんじ)は、佐賀県基山町(きやままち)にある天台宗の別格本山(べっかくほんざん)です。養老元年(717)に行基(ぎょうき)が草庵を結んだのが始まりと伝わります。境内の庭園「契園(ちぎりえん)」には約5万本のつつじがあり、「つつじ寺」とよばれています。秋は紅葉の名所でもあり、平安時代につくられた多聞天(たもんてん)・広目天(こうもくてん)の像は、国の重要文化財です。
歴史・由来
大興善寺を理解する鍵は、「行基の草庵から始まった古い寺が、つつじと紅葉の名所として人びとに親しまれてきた」という点です。
【行基の草庵から】
養老元年(717)、行基が契山(ちぎりやま)のふもとに草庵(そうあん、小さな庵)を結び、一刀三礼(いっとうさんらい、一刀きざむごとに三度礼拝すること)で十一面観世音菩薩を刻んで安置したのが始まりと伝わります。
【火災と再興】
承和2年(835)の火災のあと、承和14年(847)に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が寺を再興し、比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)の末寺になったと伝わります。本尊は火災でも燃えずに残ったとされ、火災よけのご利益でも知られます。
【戦国から江戸時代】
享禄(きょうろく)年間(1530年ごろ)の兵火で堂や塔が焼けましたが、天文11年(1542)に筑紫惟門(ちくしこれかど)が本堂を再建したといわれます。江戸時代には、基山が対馬藩(つしまはん)の領地となり、藩主の宗(そう)氏によって堂が整えられ、寺の領地も寄進されました。
【つつじの寺へ】
大正年間にヒラドツツジなどの植栽が始まり、大正12年(1923)に庭園「契園」が開かれました。いまでは約5万本のつつじが育ち、「つつじ寺」の名で全国に知られています。
【別格本山に】
昭和53年(1978)に、九州で初めて天台宗の別格本山となりました。
見どころ・特徴
【契園(ちぎりえん)のつつじ】
約7万5千平方メートルの庭園に、約5万本のつつじが植えられています。平戸(ひらど)つつじや久留米(くるめ)つつじなど約30種があり、見ごろは例年4月中旬から5月上旬です。
【紅葉】
秋には契園が紅葉に染まります。見ごろは例年11月中旬から12月上旬です。
【多聞天・広目天(国の重要文化財)】
平安時代の作とされる天部像(てんぶぞう、仏法を守る神の像)で、高さは約150センチです。普段は国宝殿に安置されており、つつじ祭り・もみじ祭りの期間と正月三が日に特別公開されます。
【本尊・十一面観世音菩薩】
行基の作と伝わる秘仏で、12年に一度、午年(うまどし)にだけ開扉(かいひ、扉を開くこと)されます。
【薬師堂と諸仏】
薬師堂には薬師如来が日光菩薩・月光菩薩・十二神将とともに安置されています。ほかに、明治初期に太宰府天満宮から迎えられた観音・不動明王・毘沙門天の三尊もあります。
【御朱印(ごしゅいん)】
寺務所(庫裏)で受け付けています。
【訪ねかた】
境内は無料で歩けます。契園の入園料は、つつじ・紅葉の時期とそれ以外で変わります。つつじと紅葉の最盛期は混み合うため、時間に余裕をもってお出かけください。
年中行事・お祭り
【つつじ祭り】例年4月上旬から5月上旬に開かれます(つつじの見ごろは4月中旬から5月上旬)。期間中は、多聞天・広目天像の特別公開やJR九州ウォーキング、護摩祈祷(ごまきとう)などの催しがあります。基山駅から大興善寺への臨時バスが出る日もあります。
【もみじ祭り】例年11月上旬から12月上旬に開かれます。2025年は11月8日から12月7日まででした。期間中は多聞天・広目天像の特別公開があり、11月23日には天台声明(てんだいしょうみょう)による法要と大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)が行われました。ライトアップは年によって行われないことがあり、2025年は開かれませんでした。
【正月三が日】多聞天・広目天像が公開されます。
【本尊の御開帳】12年に一度、午年に行われます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
十一面観世音菩薩
宗派・寺格
天台宗別格本山(昭和53年・1978)。木造広目天立像・多聞天立像は国の重要文化財
創建
養老元年(717)、行基が草庵を結び、十一面観音を安置したのが始まりと伝わる
ご利益
健康・病気平癒厄除け家内安全
テーマ
桜紅葉藤夜景・眺望
基本情報
住所
佐賀県三養基郡基山町大字園部3628
参拝時間
【境内】入るだけなら無料です。
【契園(ちぎりえん)】8時30分から日没までです(紅葉の時期は8時30分から17時30分まで、つつじ祭りの期間は18時まで)。入園料は、つつじ・紅葉の時期(4月・5月・11月・12月)が大人600円、小中学生300円で、それ以外の時期は大人300円、小中学生100円です。
開館時間・料金は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鹿児島本線「基山」駅から車で約10分です。つつじと紅葉の時期には、基山駅から大興善寺まで臨時バスが出る日があります。
駐車場があります(普通車は300円、時期により変わる場合があります)。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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