この寺について
大分県臼杵市の丘陵に点在する、平安時代後期から鎌倉時代にかけての磨崖仏(まがいぶつ)群です。阿蘇の火砕流が固まった凝灰岩(ぎょうかいがん)の岩壁に彫られた石仏が、4つの群に約60体あります。1995年に、磨崖仏として日本で初めて国宝に指定されました。
歴史・由来
この石仏を理解する鍵は、誰が何のために彫ったのかが分からないまま、約900年の時を経て、いま国宝として守られていることです。
石仏は、阿蘇の火砕流が固まってできた、軟らかい阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)に彫られています。様式から、大半は平安時代後期、一部は鎌倉時代の作と考えられています。造った経緯を記した史料は残っていません。
地元には、真名長者(まなちょうじゃ)が、亡くなった娘の菩提(ぼだい)を弔うために彫らせたという伝説が伝わります。また、石仏を最後に彫ったと言われる蓮城法師(れんじょうほうし)が、近くの満月寺(まんげつじ)を建てたと伝わります。
長い年月のあいだに、風雨にさらされて傷んだ石仏もありました。昭和27年(1952年)に国の特別史跡となり、昭和37年(1962年)には重要文化財に指定されました。昭和55年度から平成5年度にかけて、大がかりな保存修理が行われ、割れた部分が岩壁に復元されました。
古園石仏(ふるぞのせきぶつ)の大日如来(だいにちにょらい)は、頭部が長く台座の上に置かれていました。平成5年(1993年)の修復で、元の位置に戻されたとされます。
こうして平成7年(1995年)6月15日、彫刻としては九州で初めて、磨崖仏としては日本で初めて国宝に指定されました。つまりここは、千年近く前の人びとの祈りが、修復の努力によって今に伝わる場所です。
見どころ・特徴
【古園石仏】丈六(じょうろく、約4.8メートル)の大日如来を中心に、仏や菩薩などが左右に並びます。「古園十三仏」とも呼ばれ、仏の世界を表す曼荼羅(まんだら)のような構成です。
【ホキ石仏第二群】丈六の阿弥陀如来坐像と、両脇の菩薩像の三尊です。丸みのある、柔和な表情が見どころです。
【山王山石仏(さんのうざんせきぶつ)】丈六の如来坐像と、左右の如来像の三尊です。
【ホキ石仏第一群】岩壁を掘りくぼめた龕(がん)に、如来坐像などが並びます。堂ヶ迫石仏(どうがさこせきぶつ)とも呼ばれます。
【石仏公園の蓮】公園の蓮畑が、夏に見ごろを迎えます。
【満月寺】石仏を彫ったと伝わる蓮城法師が建てたとされる寺が、近くにあります。
【ガイド】事前に予約すると、ボランティアガイドの案内を受けられるとされます。
年中行事・お祭り
【石仏の里 蓮まつり】例年7月上旬から下旬。2026年は7月5日から20日でした。
【国宝臼杵石仏火まつり】例年8月の最終土曜日の夜。豊作祈願と石仏の供養をかねた行事で、鎌倉時代から深田地区に伝わるとされます。石仏公園と参道に、約1000本の松明(たいまつ)や篝火(かがりび)が並び、一斉に火がともされます。
【特別祈願法要】例年10月。2026年は10月5日でした。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
大日如来阿弥陀如来
宗派・寺格
国宝(磨崖仏として日本初の国宝)。国の特別史跡
創建
平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られた。造立の経緯を記した史料は残っていない
テーマ
国宝磨崖仏特別史跡蓮の花
基本情報
住所
大分県臼杵市大字深田804-1
参拝時間
9時から17時(最終入場は16時30分)。年中無休です。時間は変更される場合があるため、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR日豊本線の臼杵駅から、三重町方面行きのバスで約15〜20分、「臼杵石仏」バス停で降りて徒歩約3分です。車は、東九州自動車道の臼杵ICから約3kmで、無料の駐車場が約100台分あります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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