
Maculosae tegmine lyncis, CC0, via Wikimedia Commons
この寺について
養老2年(718)、仁聞菩薩が開創したと伝わる天台宗の古刹。国東半島の霊峰・両子山(標高720m)の中腹に建ち、六郷満山の総持院として満山を統括してきた。奥之院への石段に立つ石造仁王像は国東半島最大級(総高245cm)の迫力を誇るシンボル。境内の森は「森林浴の森100選」にも選ばれ、紅葉の名所・子授けの寺としても名高い。大分県指定史跡。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、「国東半島そのものが一つの聖域だった」という六郷満山の世界観にある。
寺伝によれば、養老2年(718)に仁聞菩薩が開創した。仁聞は六郷満山の開祖とされ、国東半島各地の寺院を開いたと伝わる伝説的な僧侶である。両子寺はその中山本寺として、修行の中心地となった。
六郷満山とは、宇佐神宮を根本として国東半島に広がる天台宗系寺院群の総称で、神仏習合の形で発展した独自の宗教文化圏。最盛期には数十の塔頭を擁し、国東半島最大の山岳寺院として栄えた。
江戸時代には杵築藩の最高祈願所となり、六郷満山の総持院として満山全体を統括する立場に就いた。現在の境内の大枠はこの時代に整えられており、山門に立つ石造仁王像も江戸後期の作とされる。
明治6年(1873年)の神仏分離令後も寺院として存続し、昭和41年(1966年)には境内が大分県の史跡に指定された。現在も「子授け・子育ての寺」として全国から参拝者が訪れる。
江戸の戯作者・曲亭馬琴はこの寺に題材を採った読本『両子寺畧縁起 豊後州国埼郡』を著しており、当時から広く知られた存在だったことがわかる。
見どころ・特徴
【国東半島最大級の石造仁王像】山門への石段両脇に立つ、江戸後期作の石造金剛力士(仁王)像。総高245cm・像高230cmは国東半島最大級の規模で、コケを帯びた石肌と迫力ある表情が参拝者を圧倒する。
【広大な伽藍と奥之院】仁王門・護摩堂・本堂・大講堂・奥之院と伽藍が奥へと続く。奥之院は深い杉木立の中に静かにたたずみ、境内の最奥として独特の霊気を帯びている。
【森林浴の森100選の杉林】境内の森は「森林浴の森日本100選」に選定。樹齢を重ねた杉と苔の参道は、国東半島の自然信仰の空気をそのまま伝える。
【紅葉の名所】11月中旬〜12月上旬、護摩堂周辺と参道のモミジが色づく。国東半島屈指の紅葉スポットとして知られ、石造仁王像と紅葉が重なる光景は特に人気がある。
【子授け・子育ての祈願寺】「子授けの両子寺」として古くから信仰を集め、現在も安産・子育て祈願の参拝者が絶えない。
学び・特徴
主祭神
千手観世音菩薩
社格
天台宗別格本山・六郷満山総持院・国東六郷満山霊場第13番・九州西国三十三箇所第6番・宇佐神宮六郷満山霊場第31番
創建
養老2年(718)
ご利益
子宝・安産
テーマ
紅葉
基本情報
住所
大分県国東市安岐町両子1548
参拝時間
8:30〜16:30(拝観料300円)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【車】大分空港から約30分(大分空港道路・安岐ICから約30分)。 【公共交通】以前は路線バス(国東観光バス)が安岐〜両子寺間を運行していたが、2020年に廃止。現在は公共交通機関でのアクセスは困難。最寄り駅のJR日豊本線「杵築」駅からタクシーで約30分(要事前予約)。 駐車場あり。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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