TabiShiri
寺 御朱印 静岡市清水区

清見寺

せいけんじ

この寺について
奈良時代の創建と伝わる臨済宗妙心寺派の古刹。 正式名称は巨鼇山 求王院 清見興国禅寺(こごうさん ぐおういん せいけんこうこくぜんじ)。 足利尊氏・今川義元・徳川家康・豊臣秀吉ら歴代の権力者が帰依し、「駿河三刹」の一に数えられた。東海道に面した立地から朝鮮通信使の接待地となり、その境内は国の史跡に指定。駿河湾を望む庭園は国の名勝。境内を東海道本線の線路が横断する、日本でも珍しい寺院でもある。

歴史・由来

【清見関という舞台】 清見寺を理解するには、「清見関」という場所の意味から入るほかない。ここは東海道が駿河湾に張り出した断崖沿いを通る難所で、古来から東国と西国を結ぶ関所が置かれていた。寺はその関所に隣接する形で生まれた。奈良時代ないし飛鳥時代の白雉年間(650〜654年)の創建と伝えられるが、確実な記録は鎌倉時代まで遡れる。 【禅寺への変貌と繁栄】 平安時代には比叡山天台宗の末寺だったが、弘長2年(1262年)、関聖が臨済宗の寺として再興し、師の円爾(弁円)を迎えて禅の法灯を確立した。室町初期の康永元年(1342年)には足利尊氏が「天下十刹」に列し、清見寺は「興国禅寺」の寺号を受けて官寺の格を得た。「駿河三刹」の一として東海随一の名刹に数えられる時代が続く。 【今川氏と少年・竹千代】 戦国時代、清見寺の歴史に最も大きな影響を与えたのは今川氏との縁である。天文9年(1540年)頃、今川義元の国師・太原雪斎が住職として入寺し、義元の後援を受けて寺を復興した。そして天文19年(1549年)頃、義元への人質として駿府に送られた松平竹千代(後の徳川家康)は、ここで太原雪斎に学問・兵法を学んだ。後年、家康が天下人となって清見寺を手厚く庇護したのは、この幼少期の縁に因る。 【交通の要衝で積み重なる来訪の歴史】 天正18年(1590年)には小田原征伐の途上の豊臣秀吉が立ち寄り、関ヶ原合戦前夜の慶長5年(1600年)には徳川家康も宿泊した。江戸時代になると東海道の目の前という立地から朝鮮通信使・琉球使節の接待所となり、慶長15年(1610年)には琉球王弟・具志頭王子がこの地で没して埋葬されている。多文化が交差する外交の舞台という側面が、清見寺のもう一つの素顔である。 【鉄道の通過と近代】 明治22年(1889年)、東海道本線の敷設工事で線路が境内を横断することになった。寺は線路のために境内の一部を割くことを余儀なくされたが、以来、特急・貨物列車が間近に轟音を立てて走り抜ける独特の光景が境内名物となっている。

見どころ・特徴

【鉄道が境内を横切る唯一無二の光景】 境内の中央を東海道本線の線路が貫いている。特急・新幹線が間近を轟音と共に通り過ぎ、その直後に庭園と駿河湾の静寂が戻る。このギャップは清見寺でしか体験できない。 【国の名勝・庭園】 方丈前に広がる枯山水庭園は昭和11年(1936年)に国の名勝に指定。向こうに駿河湾を望む開放的な構成で、訪れる時間帯や季節によって光の変容が楽しめる。 【五百羅漢と各時代の墓所】 境内に天明年間(1781〜1789年)造立の石造五百羅漢が並ぶ。琉球王弟・具志頭王子朝盛の墓(慶長15年・1610年)や、清水の次郎長と榎本武揚が建立した咸臨丸碑など、時代と文化の異なる墓所・碑が混在する。 【臥龍梅と血天井】 竹千代(徳川家康)お手植えと伝わる「臥龍梅」が境内に現存する。玄関の血天井は梶原景時の変(1200年)の床板を用いたと伝わり、後に徳川家康の三女・正清院が供養のため寄進したとされる。 【朝鮮通信使の史跡】 境内は朝鮮通信使遺跡として国の史跡に指定(広島県福山市・福禅寺、岡山県瀬戸内市・本蓮寺と共同指定)。江戸時代の多国間外交の舞台として、世界的な評価も得ている。
作品ゆかり
室町時代の画聖・雪舟が訪れたと伝わる。 明治時代には夏目漱石・高山樗牛・島崎藤村が来訪した記録が残る。 17世紀中期の金屏風「富士三保清見寺図屏風」(静岡県富士山世界遺産センター蔵)には清見寺が描かれており、調査では徳川家康の訪問を題材にした可能性が指摘されている。
学び・特徴
主祭神
釈迦如来
社格
臨済宗妙心寺派 末寺 天下十刹(室町幕府・康永元年〈1342年〉列格) 駿河三刹 国指定史跡(朝鮮通信使遺跡清見寺境内) 国指定名勝(清見寺庭園・昭和11年〈1936年〉9月指定)
創建
白雉年間(650〜654年)創建と伝わる(寺伝では奈良時代創建とも) 弘長2年(1262年) 臨済宗寺院として再興(関聖・円爾) 康永元年(1342年) 足利尊氏により天下十刹に列格
基本情報
住所
静岡県静岡市清水区興津清見寺町418-1
参拝時間
拝観受付:8:30〜16:00 拝観料:大人300円、中高生200円、小学生100円 ※公式サイト(seikenji.com)で最新情報をご確認ください。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【電車・バス】 JR東海道本線「興津駅」より徒歩約15分 しずてつジャストライン 三保山の手線「清見寺前」停留所より徒歩約1分 (JR清水駅前より約10分) 【車】 静清バイパス・清見寺インターチェンジより約3分 【駐車場】 あり(無料)
公式サイト
記念メダル

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参拝記録

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