この寺について
坂東三十三観音第21番札所。
茨城県最高峰・八溝山(1,021.8m)の八合目、標高800mほどの山中にある天台宗の寺。車で本堂脇まで上がれる今も坂東随一の難所とされ、かつては八溝を飛ばした巡礼を「八溝知らずの偽坂東」と呼んだ。1月・2月は積雪のため閉山する。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、寺が八溝山という山に従属してきたことにある。堂宇は山とともに何度も焼け、そのたびに山の信仰だけが残った。
天武朝の673年、役行者(役小角)が開いたと伝える。大同2年(807)に空海が再興し、みずから刻んだ十一面観音を本尊に据えたという。仁寿3年(853)に慈覚大師円仁が入山して以降、天台宗に属した。開基が修験の祖、中興が真言、宗旨が天台という重なり方そのものが、ここが特定の宗派の寺である前に霊山であったことを示している。
鎌倉時代には坂東札所の第二十一番に数えられ、文明年間(1469〜87)には本堂・札堂・薬師堂・不動堂・雷神門を備える大寺に育った。だが寛永20年(1643)の火災で伽藍を失い、万治3年(1660)に再建されたものの、水戸藩の廃仏政策と明治の修験道廃止令で寺勢は細る。明治13年(1880)の山火事は堂宇をことごとく焼いた。
現在の観音堂は昭和49年(1974)の鉄筋コンクリート造で、古建築を訪ねる寺ではない。それでも巡礼者が絶えないのは、この山まで登ってくること自体が参拝の内容だからである。
見どころ・特徴
【観音堂】昭和49年(1974)再建の鉄筋コンクリート造。朱色の小ぶりな堂で、駐車場から石段を上がった先に建つ。堂内で納経・御朱印を受ける。
【八溝観音】昭和57年(1982)に坂東札講が建立した十一面観音像。背後に百地蔵尊が並ぶ。
【八溝川湧水群】金性水・鉄水・龍毛水・白毛水・銀性水の八溝五水。名水百選に選ばれ、水戸光圀の命名と伝わる。旧参道沿いと山頂道路沿いにあり、寺とあわせて回れる。
【八溝嶺神社と展望台】山頂には八溝嶺神社と城を模した展望台があり、寺から林道をさらに上る。晴れれば那須連山から太平洋まで見渡せる。日輪寺とは別の施設。
【紅葉】10月下旬から11月上旬。標高差があるため麓と山上で見ごろがずれる。
【訪ねかた】日輪寺の魅力は、古い建物や仏像を眺めることよりも、山を登ってたどり着くこと自体にある。坂東三十三観音のなかでも屈指の道のりを越えてこそ味わえる達成感が、この札所ならではの参拝の醍醐味である。時間に余裕をもって、八溝山の自然や八溝五水めぐりとあわせて訪れると、山全体を味わう一日になる。
年中行事・お祭り
【冬期閉山】例年1月・2月は積雪のため閉山し、参拝できません。この期間の御朱印は大子町浅川の八溝山遥拝所での対応となります。
【令和8年午歳特別結縁巡礼】令和8年(2026)は坂東三十三観音の午歳ご縁年にあたり、各札所で記念の散華の授与と納経帳への「午歳結縁」の押印が行われています。日輪寺での御開帳や特別行事の有無・期間は公式サイトでご確認ください。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
十一面観世音菩薩
社格
天台宗/坂東三十三観音 第二十一番札所
創建
伝・天武朝の673年、役行者(役小角)による開創。大同2年(807)に空海が再興したと伝わる。
ご利益
開運厄除け
テーマ
山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
茨城県久慈郡大子町上野宮字真名板倉2134
参拝時間
納経・御朱印の受付は、4月から10月が8時から16時30分まで、11月から3月が9時から16時までです。1月・2月は積雪のため閉山し、参拝できません(御朱印は大子町浅川の八溝山遥拝所で対応しています)。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【車】常磐自動車道 那珂ICから約70km、約2時間。JR水郡線 常陸大子駅からは約50分。県道28号から県道248号を経て林道八溝線に入り、八合目の日輪寺まで上がります。林道は道幅4m未満の区間が多く、急勾配とカーブが続きます。落ち葉や凍結で滑りやすいため、大型車・運転に不慣れな方は避けてください。 【駐車場】本堂に隣接して無料駐車場(約40台、標高約820m)。トイレあり。 【公共交通】最寄りはJR水郡線 常陸大子駅。路線バスは蛇穴(じゃけつ)止まりで、そこから山道を徒歩約2時間(山慣れた人の目安)。本数が少ないため、実際にはタクシーか自家用車になります。 【冬期】林道八溝線は冬期通行止めとなり、1月・2月は閉山します。3月も残雪・凍結の可能性があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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