この寺について
秩父三十四観音霊場(ちちぶさんじゅうしかんのんれいじょう)の結願(けちがん)、第34番札所。西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)・坂東三十三箇所(ばんどうさんじゅうさんかしょ)とあわせた「日本百観音」を締めくくる、巡礼者にとって最後の一寺。本尊は千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)で、脇侍(わきじ)として阿弥陀如来(あみだにょらい)と薬師如来(やくしにょらい)が控える。曹洞宗(そうとうしゅう)の寺院で、山号(さんごう)は日沢山(にったくさん)。
歴史・由来
水潜寺という名前は、「巡礼を終えた人がこの地の湧き水で身を清め、俗世へ帰っていった」という言い伝えに由来します。観音堂のそばの崖下には清らかな水が湧き出しており、古くは「長命水(ちょうめいすい)」と呼ばれてきました。
社伝(しゃでん、寺に伝わる話)によれば、秩父三十四観音霊場は文暦元年(ぶんりゃくがんねん、1234年)に開かれたと伝わり、水潜寺もこの霊場の結願寺として位置づけられてきました。ただし、この年代は霊場全体に伝わる言い伝えであり、水潜寺そのものがいつ、どのように開かれたのかを裏付ける記録は今回見つけられませんでした。観音堂については、享保(きょうほう、1730年前後)や文化(ぶんか、1814年)、文政11年(ぶんせい、1828年)など、再建の時期を示す情報が複数ありますが、内容が一致しません。
本尊の千手観世音菩薩像は、一木造り(いちぼくづくり)で室町時代の作と伝わります。
水潜寺が「日本百観音の結願寺」と呼ばれるのは、西国三十三所・坂東三十三箇所・秩父三十四観音霊場をあわせた百か所の観音霊場すべてを回り終えた巡礼者が、最後にこの寺で報告と感謝の参拝をするためです。かつては、観音堂近くの洞窟「水潜りの岩屋(みずくぐりのいわや)」をくぐり抜けることで、巡礼を終えた心身を清める儀式が行われてきました。
見どころ・特徴
【結願の証、笈摺(おいずる)と札】
百観音すべてを巡り終えた人は、この寺で「打留(うちどめ)」の札と笈摺(巡礼用の白い羽織)を納める。長い巡礼を締めくくる特別な場所として、全国から参拝者が訪れる。
【水潜りの岩屋(現在は立ち入り禁止)】
観音堂の近くには、鍾乳洞(しょうにゅうどう)状の岩屋があり、かつては巡礼を終えた人がこの岩屋をくぐって身を清める習わしがあった。現在は落石・崩落のおそれがあるため立ち入りが禁止されており、実際にくぐることはできない。岩屋自体は、秩父の大地の成り立ちを伝える貴重な石灰岩の地層としても知られている。
【本堂脇の子育て観音】
境内には、子育てにご利益があるとされる観音像が祀られている。
【自然に囲まれた静かな境内】
武甲山(ぶこうさん)方面から連なる山あいにあり、長い巡礼の最後にふさわしい静かな環境が広がる。
学び・特徴
主祭神
千手観世音菩薩
社格
曹洞宗・秩父三十四観音第34番(結願)
創建
創建年は判然としません。秩父三十四観音霊場全体の開創は社伝で文暦元年(1234年)とされていますが、水潜寺個別の創建年を裏付ける記録は見つかりませんでした。
ご利益
健康・病気平癒厄除け
テーマ
山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
埼玉県秩父郡皆野町下日野沢3522
参拝時間
拝観・納経の受付時間は午前8時から午後5時まで(11月から2月は午後4時まで)。正午から12時30分ごろは受付の昼休みとなることが多い。積雪時など、時間が変更される場合があります。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
秩父鉄道「皆野(みなの)」駅から、皆野町営バス(日野沢(ひのさわ)行き)に乗り、「札所前」下車、徒歩約3分から4分。
車の場合、関越自動車道 花園インターチェンジから国道140号経由で約25キロメートル、45分ほど。
駐車場あり(台数は情報源により6台程度・10台程度と幅があり、確定できませんでした)。マイクロバスは利用可能だが、大型バスは利用不可。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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