この寺について
白鳳2年(673)僧・慈訓が千手観音を安置したのが始まりと伝わり、宝亀元年(770)に鑑真の高弟・道忠が正式に開山したとされる天台宗の名刹。坂東三十三観音第9番札所。国宝「法華経一品経(慈光寺経)」をはじめ、開山塔など国指定重要文化財を多数所蔵する武蔵国屈指の古刹。山中の古道を登る参道も趣深い。
歴史・由来
坂東三十三観音第9番札所、天台宗。この寺を理解する鍵は、創建から千年以上にわたって朝廷や鎌倉幕府など時の権力者の帰依を受け続けてきた、埼玉県内屈指の古刹だという点にある。
寺伝によれば、白鳳2年(はくほう2ねん、673年)、奈良・興福寺の僧である慈訓(じくん)がこの山に千手観音を安置したのが始まりという。その約100年後の宝亀元年(ほうきがんねん、770年)、唐招提寺を開いた鑑真(がんじん)の高弟である道忠(どうちゅう)がこの地を正式に開山し、伽藍を整えたと伝わる。平安時代には天台宗の寺院となり、貞観年間(じょうがんねんかん、859から877年)には朝廷の勅願所(ちょくがんしょ、天皇や上皇の祈願所)ともなった。
平安時代を通じて多くの僧坊を擁する大寺院として栄え、鎌倉時代には源頼朝からも篤い信仰を受けた。頼朝は伊豆に流されていた時代からこの寺を信仰しており、治承3年(1179)には梵鐘の鋳造を命じ、文治5年(1189)の奥州征伐の際には愛染明王像を寄進して戦勝祈願をさせたと伝わる。武蔵国の武将・畠山重忠(はたけやましげただ)ともゆかりが深く、当時の別当(寺の責任者)は重忠の伯父にあたる人物であったという。
長い歴史の中で、平安時代の装飾経である国宝「法華経一品経(ほけきょういっぽんきょう、通称・慈光寺経)」をはじめ、数々の文化財が守り伝えられてきた。江戸時代に入っても寺の格式は保たれ、山中の参道を登った先にある境内には、今も往時の面影を残す古い堂宇が立ち並んでいる。
見どころ・特徴
国宝「法華経一品経(慈光寺経)」は平安時代の装飾経で、慈光寺の宝物殿で保管されている。あわせて、開山塔(かいざんとう)や紙本墨書大般若経(しほんぼくしょだいはんにゃきょう)、寛元3年(1245)銘の銅鐘、金銅密教法具など、国指定重要文化財も数多く所蔵する。
開山塔は室町時代後期の弘治2年(こうじ2ねん、1556年)建立の木造一重宝塔で、屋根は薄い木の板を重ねた栩葺き(とちぶき)。開山・道忠をまつる塔として、覆堂(おおいどう)の中に大切に安置されている。
観音堂は江戸時代の享和3年(きょうわ3ねん、1803年)の建立で、こちらも文化財に指定されている。本堂とあわせて、山の中腹に広がる伽藍は見応えがある。
境内は紅葉の名所としても知られ、11月にはあたり一面が色づく。近隣には慈光山ハイキングコースもあり、参拝とあわせて山歩きを楽しむ人も多い。
学び・特徴
主祭神
十一面千手千眼観世音菩薩
社格
天台宗・坂東三十三観音第9番
創建
白鳳2年(673)慈訓による観音堂建立に始まり、宝亀元年(770)道忠が開山したと伝わる
ご利益
健康・病気平癒厄除け
テーマ
山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
基本情報
住所
埼玉県比企郡ときがわ町大字西平386
参拝時間
納経受付は9時から11時50分、13時から16時まで(正午から13時は昼休み)
宝物殿は9時から16時まで
拝観料は大人300円、小学5年生から高校生までは150円(25名以上の団体は割引あり)、宝物殿は別途250円
年中無休
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
東武東上線「明覚」駅よりバス「慈光寺」下車徒歩5分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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