この寺について
建治3年(1277)、曽谷教信(そやきょうしん)が平賀郷に法華堂を移し、日蓮の弟子・日朗(にちろう)を招いて開堂供養を行ったのが始まりと伝わる日蓮宗の本山。「あじさい寺」として名高く、初夏には約5万株のあじさいが境内を埋め尽くす。花菖蒲・桜・紅葉も美しく、四季を通じて参拝者が絶えない。
歴史・由来
本土寺を理解する鍵は、この寺がもともと「あじさい寺」として知られる以前から、日蓮宗の中でも格式の高い本山のひとつだったという点にある。
寺伝によれば、文永6年(1269)、蔭山土佐守(かげやまとさのかみ)が小金の狩野の松原に法華堂(ほっけどう)を建てたのが起こりとされる。その後、建治3年(1277)、領主であった曽谷教信(そやきょうしん)がこの法華堂を平賀郷(現在地)に移し、日蓮の高弟・日朗(にちろう)を招いて開堂供養を行った。このとき日蓮から寺号「長谷山本土寺(ちょうこくざんほんどじ)」を授かったと寺では伝えている。なお、実際に初代住職を務めたのは日朗の門人・日伝(にちでん)であったとする説もある。
本土寺は、東京・池上の本門寺、鎌倉・比企ヶ谷の妙本寺とともに「朗門の三長三本(ろうもんのさんちょうさんぽん)」と呼ばれ、末寺百数十を統べる宗門屈指の大寺院として栄えた。江戸時代には、幕府に法論を挑んだ不受不施派(ふじゅふせは)の教義をめぐって寺の内外が揺れ、第18世日弘(にちこう)は伊豆に、第21世日述(にちじゅつ)は伊予に配流されるという厳しい弾圧も経験している。この結果、寛文5年(1665)には受不施派の身延山久遠寺の傘下に組み込まれた。
明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響もあって寺運は一時衰えたが、近年は境内の整備が進み、初夏のあじさい、初夏から梅雨にかけての花菖蒲、秋の紅葉など、四季折々の花と緑を楽しめる「花の寺」として広く親しまれるようになった。
境内の梵鐘(ぼんしょう)には建治4年(1278)の鋳造銘が残り、千葉県内でも指折りの古い鐘として国の重要文化財に指定されている。開山の翌年に鋳造されたこの鐘は、本土寺が歩んできた750年近い歴史を静かに物語っている。
見どころ・特徴
【仁王門と本堂】
仁王門(におうもん)は江戸時代前期の慶安年間(1648〜1652年頃)の建立と伝わる、木造瓦葺の楼門(ろうもん)。この門をくぐった先に本堂が建つ。
【梵鐘(国指定重要文化財)】
建治4年(1278)の鋳造銘を持つ梵鐘は、千葉県内でも屈指の古鐘として国の重要文化財に指定されている。本土寺が平賀の地に移ってすぐの頃につくられた、寺の歴史を伝える貴重な宝物。
【五重塔】
高さ約18メートルの五重塔が境内にそびえるが、これは平成3年(1991)に新しく建立されたもので、古くからある建物ではない。近年の姿として、桜や紅葉と組み合わせて楽しむとよい。
【花の寺としての四季】
初夏には約5万株のあじさいと約5千本の花菖蒲が境内を彩り、「あじさい寺」の名にふさわしい景色が広がる。秋には山もみじ・大盃(おおさかずき)・秋山紅(あきやまべに)など約1500本のもみじが色づき、紅葉の名所としても知られている。
【訪ねかた】
あじさいの見頃となる5月下旬から6月にかけては多くの参拝者でにぎわい、周辺道路も混み合いやすい。この時期に訪れる場合は、公共交通機関を使うか、時間に余裕を持って出かけると落ち着いて境内を歩ける。
年中行事・お祭り
【あじさいの見頃】例年5月下旬〜6月
境内約5万株のあじさいが見頃を迎える、本土寺で最もにぎわう季節。同じ時期には花菖蒲も咲きそろう。
【紅葉の見頃】例年11月中旬〜12月上旬
山もみじなど約1500本のもみじが色づき、五重塔や本堂とあわせて秋の境内を彩る。
開花・紅葉の時期や見頃は年によって変わります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
釈迦牟尼仏
社格
日蓮宗の本山(由緒寺院)。山号は長谷山(ちょうこくざん)。日蓮の弟子・日朗(にちろう)の門流に連なる寺院で、東京・池上の本門寺、鎌倉・比企ヶ谷の妙本寺とともに「朗門の三長三本(ろうもんのさんちょうさんぽん)」のひとつに数えられる。
創建
建治3年(1277)、曽谷教信が平賀郷に法華堂を移し、日蓮の弟子・日朗を招いて開堂供養を行ったのが始まりと伝わる。さらにさかのぼると、文永6年(1269)に蔭山土佐守が小金の地に法華堂を建てたのが起源ともいわれる。
ご利益
厄除け家内安全
テーマ
あじさい桜紅葉
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
千葉県松戸市平賀63
参拝時間
境内は年中無休で朝5時から夕方17時まで自由に参拝できる。あじさい・花菖蒲・紅葉などの有料公開期間は9時から16時30分まで(最終受付16時)となる。時期によって変わるため、出かける前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR常磐線「北小金」駅から徒歩約10〜15分(情報源により表記が異なる)。常磐自動車道「流山」インターチェンジから車で約15分。境内にも駐車場があるが台数が限られるため、参道沿いの有料駐車場もあわせて利用するとよい。あじさいの見頃となる5月下旬〜6月末の土日は周辺道路が混み合うため、公共交通機関の利用が便利。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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