この寺について
曹洞宗の別格本山。応永元年(1394年)、了庵慧明禅師が開いた。寺を築くのを助けた修験者・道了が、天狗の姿になって寺を守ると誓ったという伝説から「道了尊」として親しまれている。
歴史・由来
大雄山最乗寺(だいゆうざんさいじょうじ)を理解する鍵は、この寺が「道了さん」の名で親しまれるように、寺を開いた禅師と、寺を守り続ける天狗(てんぐ)という、2人の主人公の物語でできていることにある。
応永元年(1394年)3月10日、了庵慧明(りょうあんえみょう)禅師によって開かれた。了庵禅師は相模国(さがみのくに、現在の伊勢原市あたり)の生まれで、曹洞宗(そうとうしゅう)の高僧・通幻寂霊(つうげんじゃくれい)に学び、その高弟の一人に数えられた。50代なかばで故郷の相模国に戻り、この足柄の山中に寺を開いたのが最乗寺のはじまりである。
寺の建立を手伝ったのが、修験道(しゅげんどう)の行者だった道了(どうりょう)である。伝承では、道了は近江国(おうみのくに、現在の滋賀県)の三井寺(みいでら)から天狗の姿になって飛来し、不思議な力で谷を埋め、岩を砕いて、寺の造営を助けたという。了庵禅師が75歳で亡くなると、道了は「これから先も山中にとどまり、大雄山と人々を守り続ける」と誓いを立て、天狗の姿になって山の奥深くへ姿を消したと伝わる。以来、道了は「妙覚道了大薩埵(みょうかくどうりょうだいさった)」として御真殿(ごしんでん)に祀られ、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)の化身ともいわれている。
曹洞宗の中では永平寺(えいへいじ、福井県)・總持寺(そうじじ、横浜市)に次ぐ格式を持つ「別格本山(べっかくほんざん)」とされ、江戸時代には徳川幕府の庇護も受けた。関東三十六不動霊場(かんとうさんじゅうろくふどうれいじょう)の第2番札所にも数えられている。
見どころ・特徴
【本堂と御真殿、ふたつの中心】
本堂(護国殿)の本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)で、脇侍に文殊菩薩(もんじゅぼさつ)・普賢菩薩(ふげんぼさつ)を祀る。一方、寺を守護する道了(どうりょう)は御真殿に祀られ、両脇には大天狗(おおてんぐ)・小天狗(こてんぐ)が控える。朝夕には御真殿で天狗にゆかりのある祈祷(きとう)が行われている。
【樹齢500年を超える杉並木】
仁王門から本堂へと続く参道には、県の天然記念物に指定された杉並木が続く。境内には約17万本の杉があるといわれ、なかでも一番太い杉は幹の周りが7メートルを超え、高さは42メートルにも達する。
【天狗の下駄と天狗像】
境内には寺が「世界一の大きさ」とする巨大な下駄(げた)が奉納されており、重さはおよそ3.8トン。境内には6体の天狗像も置かれ、参拝者を見守っている。
【350段の石段】
奥の院までは350段ほどの石段が続く、老杉に囲まれた道のり。境内全体は東京ドーム27個分ともいわれる広さがあり、44棟の建物が点在している。
【訪ねかた】
奥の院までの石段は段数も多く傾斜もあるので、歩きやすい靴で訪れるとよい。杉並木の参道をゆっくり歩きたい人は徒歩、時間を短縮したい人はバスの利用がおすすめ。
年中行事・お祭り
【しゃくなげ】例年4月ごろ
境内でしゃくなげの花が楽しめる。
【あじさい】例年6月ごろ
参道の「あじさい参道」で、色とりどりのあじさいが見頃を迎える。
【紅葉】例年11月ごろ
杉やもみじが色づき、多くの参拝者・観光客が訪れる。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
ゆかりの食・参道の名店2 件
足柄茶(あしがらちゃ)
南足柄市を含む足柄地域でつくられるお茶で、県内有数の茶どころとして知られる。足柄牛(あしがらぎゅう)
足柄地域で育てられる神奈川県のブランド牛。参道周辺の飲食店でも味わえることがある。
※ 営業時間・定休日は変わることがあります。各店の公式情報でご確認ください。
学び・特徴
主祭神
釈迦牟尼仏(本堂本尊)文殊菩薩(脇侍)普賢菩薩(脇侍)妙覚道了大薩埵(御真殿守護神)
社格
曹洞宗(そうとうしゅう)の別格本山(べっかくほんざん)。大本山の永平寺・總持寺に次ぐ格式を持つとされる。関東三十六不動霊場(かんとうさんじゅうろくふどうれいじょう)の第2番札所でもある。
創建
応永元年(1394年)3月10日
ご利益
厄除け交通安全商売繁盛
テーマ
山・登拝巨木・御神木パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
神奈川県南足柄市大雄町1157
参拝時間
境内・総受付は6時から16時まで。お守りなどの授与所は9時から16時まで。行事によって時間が変わることがある。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山」駅からバスで10分、「道了尊」バス停下車すぐ。杉並木の参道(仁王門から本堂まで約3キロ)を歩いて登ることもできる。車の場合は東名高速道路「大井松田」インターチェンジから約20分。無料駐車場(250台)あり。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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