TabiShiri
寺 御朱印天台宗系単立 姨綺耶山(いきやさん) 西国三十三所 第31番札所 近江八幡市

長命寺

ちょうめいじ

別名:姨綺耶山(いきやさん) 長命寺

この寺について
琵琶湖に突き出た長命寺山(標高333メートル)の中腹に建つ、西国三十三所の第31番札所。山号は姨綺耶山、宗派は天台宗系の単立寺院。武内宿禰が柳の木に長寿を祈り、後に聖徳太子が寺を開いたと伝わり、寺の名そのものが長生きの願いになっている。湖岸から本堂まで808段の石段が続く。本堂・三重塔・護摩堂・鐘楼・三仏堂・護法権現社拝殿の6棟が国の重要文化財。

歴史・由来

【この寺を理解する鍵】 「長命寺」という名前は、そのまま願いごとである。長く命が続きますように。この寺は、その願いが名前になり、八百段を超える石段になった場所である。 【柳に彫られた願い】 寺に伝わる話では、はじまりは武内宿禰(たけのうちのすくね)である。景行天皇の時代、宿禰はこの山の柳の木に「寿命長遠諸願成就(じゅみょうちょうおんしょがんじょうじゅ)」と彫りつけて長生きを祈り、300歳の長命を保ったと伝えられる。 のちにこの地を訪れた聖徳太子が、その文字を見つけた。太子は千手観音・十一面観音・聖観音の三尊を刻んで伽藍を建て、宿禰の祈りにちなんで「長命寺」と名づけたという。西国三十三所の公式資料は、開創を推古天皇27年(619)としている。 ただし、これらは寺に伝わる話である。史料の上でこの寺の名がはっきり現れるのは、承保元年(1074)の文書が最初とされる。 【湖のそばに立つ寺】 長命寺は、琵琶湖に突き出た長命寺山(標高333メートル)の中腹にある。かつて琵琶湖は、人も荷物も舟で行き交う大きな道だった。この寺は、その水の道を見下ろす場所に立っていたことになる。 元暦元年(1184)には、近江の守護だった佐々木定綱(ささきさだつな)が、三日平氏の乱(みっかへいしのらん)で戦死した父・秀義(ひでよし)の菩提を弔うために三仏堂を建てたと伝わる。 【焼けて、建て直された伽藍】 永正13年(1516)、六角高頼(ろっかくたかより)と伊庭貞隆(いばさだたか)の争いによる兵火で、伽藍はすべて焼けてしまう。 いま建っているのは、そのあと百年ほどかけて建て直されたものである。本堂が大永4年(1524)、護法権現社拝殿が永禄8年(1565)、三重塔が慶長2年(1597)、護摩堂が慶長11年(1606)、鐘楼が慶長13年(1608)。三仏堂も16世紀後期の再建とされる。 この6棟はすべて国の重要文化財である。うち三仏堂と護法権現社拝殿は、令和3年(2021)に指定が加わった新しい顔ぶれで、焼けたあとに建てられた建物が五百年を経てそろって守られていることになる。 【808段を登る】 湖のそばから本堂まで、808段といわれる石段が続く。登るのに20分から25分かかる。「八百八」は数の多さを表す言い方だが、実際に一段ずつ登っていくと、この寺の名前が願いごとであることが体で分かってくる。

見どころ・特徴

【808段の石段】湖岸から本堂まで続く長い石段。登り切るのに20分から25分。途中で木立が切れると、後ろに琵琶湖が広がって見える。 【重要文化財6棟】本堂(大永4年・1524)、三重塔(慶長2年・1597)、護摩堂(慶長11年・1606)、鐘楼(慶長13年・1608)、護法権現社拝殿(永禄8年・1565)、三仏堂(16世紀後期)。いずれも戦国時代の兵火のあとに建て直されたもので、すべて国の重要文化財。三仏堂と護法権現社拝殿は令和3年(2021)に指定された。 【本尊 千手十一面聖観世音菩薩】千手観音・十一面観音・聖観音の三体をひとつの本尊として祀る、めずらしい形をとっている。三体とも国の重要文化財で、千手観音と十一面観音は平安時代、聖観音は鎌倉時代の作とされる。 【琵琶湖の眺め】境内は長命寺山の中腹にあり、堂と堂のあいだから琵琶湖が見渡せる。石段を登り切った人だけが見られる景色である。 【訪ねかた】拝観は無料。石段を登るなら歩きやすい靴で、時間に余裕をもって出かけたい。山上まで車で上がれる駐車場もあるので、足に不安がある場合はそちらを使うとよい。
年中行事・お祭り
【修正会】例年1月1日から3日 【開山会】例年2月1日 【千日会】例年8月1日・2日 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
【西国三十三所巡礼】長命寺は西国三十三所の第31番札所。御詠歌は「八千年や 柳に長き 命寺 運ぶ歩みの かざしなるらん」。「八千年(やちとせ)」も「長き命」も、この寺の名の由来である長寿の願いを重ねたものになっている。
学び・特徴
主祭神
千手十一面聖観世音菩薩
社格
天台宗系単立 姨綺耶山(いきやさん) 西国三十三所 第31番札所
創建
推古天皇27年(619)と伝わる(史料での初見は承保元年・1074)
ご利益
長寿
テーマ
霊場・巡礼海・湖畔山・登拝
この場所を巡る軸
基本情報
住所
滋賀県近江八幡市長命寺町157
参拝時間
8時から17時まで。拝観料は無料。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
JR琵琶湖線「近江八幡」駅から近江鉄道バスで約25分、「長命寺」下車。バス停から本堂までは808段の石段を登って20分から25分。 車は名神高速「竜王インターチェンジ」から約30分。山上に駐車場がある(普通車30台から50台。資料により台数が異なる)。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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