TabiShiri
寺 御朱印 日高川町

道成寺

どうじょうじ

別名:天音山 道成寺

この寺について
和歌山県日高川町にある天台宗の寺で、大宝元年(701年)の創建と伝わる和歌山県で最も古い寺です。山号は天音山(てんのんざん)。文武天皇が夫人の藤原宮子(ふじわらのみやこ)の願いを受けて建てたと伝えられます。宝仏殿には国宝の千手観音立像と日光・月光菩薩立像が並び、二十数体の仏像を間近に拝めます。そして何より、僧の安珍(あんちん)を追った清姫(きよひめ)が蛇となって鐘に巻きついたという「安珍清姫伝説」の舞台。能『道成寺』、歌舞伎『京鹿子娘道成寺』など「道成寺もの」と呼ばれる数々の名作が、この寺から生まれました。

歴史・由来

この寺を読み解く鍵は、二つの物語です。ひとつは寺が生まれた物語、もうひとつは寺の名を日本中に広げた物語です。 【髪長姫が建てさせた寺】 寺伝によれば、道成寺が建てられたのは大宝元年(701年)。文武天皇が、夫人の藤原宮子の願いを受けて建てたと伝えられます。宮子はこの地の村長の娘で、「髪長姫(かみながひめ)」と呼ばれた女性だったと寺は伝えます。ただし宮子の出自には今も謎が多く、この伝えをそのまま史実とみる研究者ばかりではありません。発掘調査からは、8世紀のはじめにはここに寺があったことが確かめられており、和歌山県で最も古い寺とされています。 【宗派を変えながら千三百年】 はじめは法相宗(ほっそうしゅう)の寺で、のちに真言宗となり、承応年間(1652年から1655年)に天台宗へ改めました。天正13年(1585年)の羽柴秀吉による紀州攻めで諸堂を失いますが、承応4年(1655年)に紀州藩主・徳川頼宣(とくがわよりのぶ)の助けで修理されています。 【延長6年、鐘の中で起きたこと】 創建から230年ほどのちの延長6年(928年)のことと、寺は伝えます。熊野へ参る途中の若い僧・安珍が、真砂(まなご)の家に一夜の宿を借りました。その家の娘・清姫は安珍を慕いますが、安珍は帰りに立ち寄ると約束したまま、別の道を通って去ってしまいます。だまされたと知った清姫は後を追い、日高川を渡るうちに蛇の姿へと変わりました。道成寺へ逃げ込んだ安珍は鐘の中に隠れますが、清姫は鐘に巻きつき、安珍は鐘もろとも焼かれてしまいます。この話は平安時代中期の『大日本国法華験記』に記され、のちに絵巻『道成寺縁起』にまとめられました。 【物語が舞台へ上がる】 安珍清姫の物語は、能『道成寺』、歌舞伎『京鹿子娘道成寺』、人形浄瑠璃『日高川入相花王』へと姿を変え、「道成寺もの」と呼ばれる一群の名作になりました。ひとつの寺の名が、日本の舞台芸術のジャンルの名になっている——そういう寺は、ほかにありません。

見どころ・特徴

【宝仏殿】国宝の千手観音立像(平安時代初期、像高3.2メートル)を中心に、脇に日光菩薩立像・月光菩薩立像が並びます。あわせて二十数体の仏像が安置され、重要文化財の十一面観音菩薩像、毘沙門天王像、兜跋毘沙門天王像(とばつびしゃもんてんのうぞう)、四天王のうち広目天・増長天なども間近に拝めます。 【本堂】重要文化財。堂内には奈良時代後期の木心乾漆造(もくしんかんしつづくり)の千手観音立像(重要文化財、像高2.4メートル)が立ちます。寺はこれを「日本で三番目に古い千手観音」と伝えています。 【三重塔】重要文化財。宝暦13年(1763年)の再建です。 【仁王門】重要文化財。 【縁起堂と絵とき説法】絵巻『道成寺縁起』を広げながら、僧が安珍清姫の物語を語ってくれます。予約はいりません。ひととおり聞くのに40分ほどかかります。 【62段の石段】参道の正面から仁王門へ、まっすぐに石段が伸びます。会式の日には、大蛇を担いだ一行がここを一気に駆け上がります。 【桜】春には境内が桜に包まれ、和歌山県内でも知られた花見どころです。 【訪ねかた】絵とき説法は日に3回から10回行われています。境内を歩くだけなら10分ほど、宝仏殿と縁起堂を拝観すれば20分ほど、説法まで聞くなら40分ほどが目安です。せっかくなら、説法を聞く時間をとって訪ねてください。
年中行事・お祭り
【会式(えしき)】例年4月27日。安珍清姫の物語を再現する行事です。長さ約21メートルの大蛇を地元の人たちが担ぎ、日高川の堤防から境内まで約1.5キロを練り歩きます。境内へは62段の石段を一気に駆け上がります。この踊りは「ジャンジャカ踊り」と呼ばれています。 【桜・舞・道成寺】例年3月下旬。本堂や客殿を舞台に、舞踊と箏(こと)の演奏が行われます。全席指定で、事前の予約が必要です。 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
安珍清姫の物語は、能・歌舞伎・人形浄瑠璃・日本舞踊へと広がり、「道成寺もの」と呼ばれる一群の作品を生みました。 【能】『道成寺』。鐘の中へ飛び込む「鐘入り」の場面があり、能のなかでも屈指の難曲として知られます。 【歌舞伎】『京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)』。白拍子(しらびょうし)の踊りが見どころの、女方舞踊の大曲です。 【人形浄瑠璃】『日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)』。清姫が日高川を渡る場面がよく知られます。 これらのもとになった絵巻『道成寺縁起』は、いまも寺の縁起堂で「絵とき説法」として語り継がれています。
学び・特徴
主祭神
千手観音
社格
天台宗。山号は天音山(てんのんざん)。新西国三十三箇所 第5番札所です。 はじめは法相宗(ほっそうしゅう)、のちに真言宗となり、承応年間(1652年から1655年)に天台宗へ改めました。 国宝は、木造千手観音立像1躯と木造菩薩立像2躯(伝 日光菩薩・月光菩薩)。 重要文化財に、本堂、仁王門、三重塔、書院、木造千手観音立像及び木心乾漆千手観音立像などがあります。
創建
大宝元年(701年)の創建と伝わります。寺伝では、文武天皇が夫人の藤原宮子の願いを受けて建てたとされ、開基は紀大臣道成(きのおおおみみちなり)、開山は義淵僧正(ぎえんそうじょう)と伝えられます。文武天皇を開基とする別の伝えもあります。 発掘調査からは、8世紀のはじめにはここに寺があったことが確かめられており、和歌山県で最も古い寺とされています。
ご利益
縁結び厄除け
テーマ
桜パワースポット霊場・巡礼
基本情報
住所
和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
参拝時間
拝観は9時から17時まで、年中無休です。絵とき説法は9時から16時まで行われます。 拝観料は大人(中学生以上)700円、小学生350円、幼児は無料。20名以上の団体は大人600円、小学生300円です。学校単位では小学校300円、中学校400円、高校500円の設定があります。障害者手帳をお持ちの方と介助者は半額です。 この拝観料で、宝仏殿と縁起堂の拝観、絵とき説法を受けられます。境内を歩くだけなら料金はかかりません。 料金や時間は変わることがあります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
JRきのくに線(紀勢本線)「道成寺駅」から徒歩7分から8分ほどです。 車の場合、湯浅御坊道路「川辺インターチェンジ」から約8分、「御坊インターチェンジ」から約10分。 門前に大きな駐車場があり、乗用車100台(500円)、バス30台(2000円)がとめられます。足の不自由な方のための無料駐車場も別にあります。 会式のある4月27日は混み合うため、公共交通機関での来訪がすすめられています。
公式サイト
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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