この寺について
奈良県宇陀市の山あいにある、真言宗室生寺派(しんごんしゅうむろうじは)の大本山です。山号は宀一山(べんいちさん)。高野山が女性の参拝を認めなかった時代にも女性を受け入れたことから、「女人高野(にょにんこうや)」の名で親しまれています。国宝の五重塔は高さ約16メートルで、日本最小級の五重塔として知られます。シャクナゲ、桜、あじさい、もみじと、季節ごとの景色も楽しめます。
歴史・由来
【この寺を知る鍵は「山の祈りの場が、女性にも開かれた寺になった歩み」】
室生の山は、昔から龍神(りゅうじん)が住む場所と考えられてきました。雨ごいのために朝廷から勅使(ちょくし)が送られ、寺から約1キロ離れた谷の入口には龍穴神社(りゅうけつじんじゃ)があります。
奈良時代の終わり頃、皇太子だった山部親王(やまべしんのう、のちの桓武天皇〈かんむてんのう〉)が病気になり、その回復を祈るために僧たちが室生山で祈りました。これがきっかけで、宝亀(ほうき)年間(770〜781年)に興福寺の僧・賢璟(けんけい)が寺を開いたと伝えられます。賢璟は当時すでに60代だったため、弟子の修円(しゅえん、771〜835年)が実質的な創建者ともいわれます。
鎌倉時代には、真言密教の大切な儀式を行う灌頂堂(かんじょうどう)と、弘法大師(空海)をまつる御影堂(みえいどう)が建てられ、真言宗の寺としての性格が強まりました。空海が再興したという伝えもありますが、のちの時代に加わった話とされています。
高野山が女性の参拝を認めなかったのに対し、室生寺は女性にも開かれていたため「女人高野」と呼ばれるようになりました。この呼び名が広まった時期は、鎌倉時代以降とも江戸時代以降ともいわれます。
元禄7年(1694)、護持院隆光(ごじいんりゅうこう)が寺を拝領して護国寺の末寺となりました。翌年には徳川綱吉(とくがわつなよし)の生母・桂昌院(けいしょういん)が二千両を寄進し、これをもとに堂塔の修理が行われました。
平成10年(1998)9月、台風7号の強風で近くの杉が倒れて五重塔の屋根を直撃し、屋根や軒が大きく傷みました。平成11年(1999)から平成12年(2000)にかけて修復され、現在の姿に戻っています。
見どころ・特徴
【五重塔(国宝)】
平安時代の初め、延暦19年(800年)ごろの建立とされる塔です。高さは16メートルほどで、日本最小級の五重塔として知られます。木立のなかにたたずむ姿を楽しめます。
【金堂(国宝)】
崖にせり出すように造られた、懸造(かけづくり)の平安時代の建物です。釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう、国宝)は高さ約2.3メートルで、榧(かや)の一木造り(いちぼくづくり)です。このほか、薬師如来立像、文殊菩薩立像、地蔵菩薩立像、十二神将立像(いずれも重要文化財)が室生寺に伝わります。
【本堂(灌頂堂)・弥勒堂・奥之院】
本堂(灌頂堂)は国宝です。弥勒堂(みろくどう)と、弘法大師をまつる御影堂(奥之院)は重要文化財です。弥勒堂には弥勒菩薩立像(重要文化財)がまつられています。
【寳物殿(ほうもつでん)】
令和2年(2020)3月に完成した収蔵施設です。金堂の内陣にまつられていた十一面観音菩薩立像(国宝)や地蔵菩薩立像、十二神将立像のうち六体、弥勒堂の釈迦如来坐像などが収蔵されています。拝観する仏像は時期によって変わることがありますので、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
【季節の景色】
公式サイトでは、シャクナゲ、桜、あじさい、もみじが季節の見どころとして紹介されています。
【奥之院へのお参り】
奥之院までは約400段の石段を上ります。歩きやすい靴で、時間にゆとりをもってお参りください。
年中行事・お祭り
【紅葉のライトアップ】
例年、紅葉の時期の土日祝日に、夜間のライトアップが行われることがあります。
【特別拝観】
特別拝観の期間中は、金堂の外陣(げじん)に入って仏像を近くで拝観できることがあります。期間は年によって異なります。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
如意輪観世音菩薩
宗派・寺格
真言宗室生寺派の大本山。山号は宀一山(べんいちさん)。
創建
宝亀年間(770〜781年)に、興福寺の僧・賢璟(けんけい)が開いたと伝わる。実質的な創建者は弟子の修円(しゅえん)ともいわれる。
ご利益
縁結び子宝・安産厄除け
テーマ
桜紅葉山・登拝
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
奈良県宇陀市室生78
参拝時間
8時30分から17時。12月1日から3月31日は9時から16時。
寳物殿は9時から16時30分。12月1日から3月31日は9時30分から15時30分で、受付は15時までです。
拝観料は大人600円、小・中学生400円。寳物殿は別に400円です。
時間や料金は変更される場合があります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
近鉄大阪線「室生口大野」駅から奈良交通バスで室生寺方面へ。終点で降りて、徒歩約5分です。
車の場合は、名阪国道「針IC」から約16キロ。有料の室生寺駐車場(100台)があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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