この寺について
真言宗室生寺派の大本山。「女人高野」として知られ、女性の参拝を受け入れた。山岳寺院で国宝の五重塔(高さ約16m)は野外に建つ五重塔として日本最小。室生川沿いの景観が美しい。
歴史・由来
宝亀年間(770-781)頃、興福寺の僧・賢憬(けんけい)が、山岳信仰の聖地・室生の地に開創。
「室生」の地名は「ムロウ」と読む、極めて古い地名。山深い「室生山」の山岳信仰、龍神信仰、水分(みくまり)信仰が交錯した、古代以来の聖域。
平安初期、空海(弘法大師)が修行のためにこの地を訪れ、真言密教の道場として整備したとの伝承から、真言宗の寺となった。「女人高野(にょにんこうや)」と呼ばれる所以は、高野山が女人禁制だった近世以前、女性の真言密教参拝が許された数少ない聖地だったことに由来する。
「室生寺」の名は「室生山中の寺」の意で、深い山中に分け入って参拝する独特の聖地として、平安・鎌倉期から特別な格式を保ってきた。
慶長期から江戸初期、徳川綱吉の生母・桂昌院(けいしょういん)が深く帰依、伽藍を整備。桂昌院は、護国寺(東京)・清水寺の修復など、全国の寺院復興に尽力した近世最大の女性後援者。
平成10年(1998)の台風で五重塔が大きく損傷したが、平成12年(2000)に修復完了。
見どころ・特徴
近鉄大阪線「室生口大野」駅からバス約15分、または車で名阪国道「針IC」から約30分。宇陀市の山深い室生に位置する。
「五重塔」(国宝、平安初期)は、日本第二位の小さな五重塔(高さ約16m)。屋根の優美なカーブ、朱塗りの軸部の鮮やかさは、平安建築の傑作。平成10年(1998)の台風で被害を受けたが修復済み、今も平安期の姿をほぼそのまま伝える。
「金堂」(国宝、平安初期)は、奈良時代から平安初期の建立。本尊・釈迦如来立像(国宝、平安初期)、薬師如来立像(重要文化財)、十一面観音立像(国宝、平安初期)など、平安初期の名仏が安置されている。「板光背(いたこうはい)」と呼ばれる、平安初期独特の彩色板光背(重要文化財)も内部で見られる。
「灌頂堂(かんじょうどう)」「弥勒堂」「奥之院(御影堂)」も重要文化財。
特に「奥之院」までの石段は、急峻な山道。徒歩約30分の登山が必要で、これを登りきった人だけが「真の参拝者」と称される。奥之院の御影堂は、空海の御影を祀る神聖な空間。
「シャクナゲ」の名所として、4月下旬から5月上旬に境内一面にシャクナゲが咲く。「室生寺のシャクナゲ」は奈良の春を代表する花。
「もみじ」(11月)の景観も、関西屈指の紅葉名所。山深い室生寺の紅葉は、観光客が少ない静かな絶景。
参拝後は、長谷寺( 同ファイル)と組み合わせて、奈良東南部の山岳信仰を堪能できる。
学び・特徴
主祭神
如意輪観世音菩薩
社格
真言宗室生寺派 大本山
創建
8世紀末
ご利益
縁結び子宝・安産厄除け
テーマ
桜紅葉山・登拝
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
奈良県宇陀市室生78
参拝時間
4〜11月 8:30〜17:00、12〜3月 9:00〜16:00
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
近鉄大阪線「室生口大野」駅より奈良交通バス「室生寺」下車すぐ
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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