この寺について
真言宗大覚寺派の大本山。嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺に改めた皇室ゆかりの寺院。正式名は旧嵯峨御所大覚寺門跡。大沢池はわが国最古の人工林泉として知られる。
歴史・由来
貞観18年(876)、嵯峨天皇(さがてんのう、第52代)の離宮「嵯峨院」を、子の淳和天皇皇女・正子内親王が寺に改めたのが起源。
嵯峨天皇は、平安初期の名君として知られる。空海の真言密教を篤く保護、和歌・書道(三筆の一人)・茶などの平安貴族文化の興隆に貢献。「嵯峨」の名は、この天皇の御所があったことに由来し、現在の京都市右京区嵯峨地区の地名となった。
寛和元年(985)、勅願により真言宗の寺となった。以後、明治維新まで皇族・摂家の子弟が代々住職を務める「門跡寺院」として、京都最高位の格式を保ち続けた。
特筆すべきは「南北朝の歴史」との関わり。鎌倉末期から南北朝期、第88代後嵯峨天皇の血脈は、第89代後深草天皇(持明院統=後の北朝)と、第90代亀山天皇(大覚寺統=後の南朝)に分かれた。亀山天皇とその子・後宇多天皇は大覚寺を院政の拠点とし、大覚寺は「大覚寺統」=南朝の本山として南北朝期の歴史を動かす場となった。
「いけばな嵯峨御流(さがごりゅう)」は、嵯峨天皇が始めた華道。大覚寺は、池坊・小原流と並ぶ華道の三大流派「嵯峨御流」の家元寺でもある。
見どころ・特徴
JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅徒歩約20分、または京福電鉄北野線(嵐電)「嵐山」駅徒歩約20分。嵐山観光の北端に位置する。
「宸殿(しんでん)」は、後水尾天皇の中宮・東福門院(とうふくもんいん、徳川秀忠の娘)の女御御殿を移築した、皇室建築の傑作(重要文化財)。江戸初期の女御御殿が現存するのは極めて稀少。
「正寝殿(しょうしんでん)」は、桃山時代の書院造の傑作(重要文化財)。狩野山楽(かのうさんらく)作の障壁画「松鷹図」「牡丹図」「紅梅図」「老松図」など、桃山絵画の最高峰。
「大沢池(おおさわのいけ)」は、嵯峨天皇の離宮時代に造られた、日本最古の人工池の一つ。中国の「洞庭湖」を模したと伝わる、平安貴族の風雅な舟遊びの場。
毎年「観月の夕べ」(中秋の名月の前後3日間)は、大沢池に舟を浮かべて月見を楽しむ平安貴族の伝統を再現した、京都の中秋の代表的行事。
「五大堂」は、五大明王を祀る本堂。
「華道嵯峨御流」の家元寺として、いけばなの展示会も多数開催。
「いけばな」「観月」「皇室」「南朝」「真言密教」と、多彩な顔を持つ稀有な寺院。
参拝後は、嵐山・嵯峨野の散策(天龍寺・常寂光寺・二尊院・祇王寺)と組み合わせて、嵯峨野エリアを一日で堪能できる。
学び・特徴
主祭神
阿弥陀如来
社格
真言宗大覚寺派 大本山
創建
876年
ご利益
家内安全厄除け
テーマ
紅葉庭園
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
参拝時間
9:00〜17:00(受付16:30まで)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
市バス「大覚寺」下車すぐ、JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅より徒歩約15分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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