この寺について
臨済宗建長寺派の寺院。「あじさい寺」として有名で、6月には参道一面が青いあじさいで彩られる。
歴史・由来
通称「あじさい寺」。臨済宗建長寺派の禅刹で、正式には「福源山明月院」。本来はもっと大きな寺院「禅興寺」の塔頭の一つだったが、明治初年の廃仏毀釈で禅興寺が廃寺となり、塔頭の明月院だけが残った。
その起源は古く、永暦元年(1160)、平治の乱で討死した山内首藤俊通の菩提を弔うため、子の経俊が「明月庵」を建立したのが始まり。その後、康元元年(1256)に5代執権・北条時頼がこの地に最明寺を建立、出家して隠棲し、ここで政治の傍ら禅の修行に励んだ。時頼は文永3年(1263)、この地で37歳で病没している。
時頼の子・8代執権・北条時宗は、父の最明寺を「禅興寺」と改めて再興、宋から渡来した蘭渓道隆・無学祖元を招いて鎌倉禅の拠点とした。室町期には鎌倉公方・足利氏満が関東十刹に列するほどの大寺だったが、明治の廃仏で本寺・禅興寺は失われ、塔頭明月院だけが残るという数奇な運命をたどった。
境内奥には今も北条時頼の墓と伝わる宝篋印塔が静かに佇み、時頼の隠棲の地としての記憶を留めている。
見どころ・特徴
本堂の円窓「悟りの窓」は、明月院を一躍有名にした絶景フォトスポット。丸く切り取られた向こうに、後庭園の四季が額縁絵のように映る。特に新緑と紅葉の時期は、行列ができるほどの人気。
「明月院ブルー」と呼ばれる紫陽花は、約2,500株のほぼすべてが「ヒメアジサイ」という日本古来の品種。鮮やかな青一色に統一された境内は、6月の梅雨どきに息を呑む美しさを見せる。「あじさい寺」の名を全国に広めた光景。
本堂前の枯山水庭園「方丈前の庭」は、白砂と苔・石組みのシンプルな構成で、禅寺らしい清廉さを湛える。後庭園は通常非公開だが、花菖蒲(6月)と紅葉(11月下旬〜12月上旬)の時期だけ特別公開され、円窓越しに見る景色とは別の表情を楽しめる。
境内奥には鎌倉最大級のやぐら「明月院やぐら(羅漢洞)」がある。間口約7m、奥行き約6mの巨大な岩窟墳墓で、内壁には十六羅漢像と釈迦三尊像が浮彫りされている。中世鎌倉の死生観を肌で感じる、隠れた見どころ。
「悟りの窓」とは対になる「迷いの窓(四角窓)」もあり、丸と四角を見比べると禅の世界観が立ち現れる。
この場所を巡る軸
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内189
参拝時間
9:00〜16:00(6月は土日 8:30〜17:00)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR北鎌倉駅より徒歩10分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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