この寺について
歴史・由来
鎌倉五山第三位、臨済宗建長寺派の名刹。正治2年(1200)、源頼朝の妻・北条政子が、頼朝の菩提を弔うために創建した。
開山として迎えられたのは、栄西禅師。日本に臨済禅を伝えた、まさに日本臨済宗の祖その人である。建長寺・円覚寺よりも早い創建で、鎌倉、ひいては日本の禅文化の出発点とも言える寺である。
寺地は、もともと源頼朝の父・源義朝の屋敷があったとされる場所で、源氏ゆかりの聖地。頼朝の死後、政子が「源氏の菩提寺」として整備し、栄西を招いたことは、鎌倉幕府が禅宗を国家宗教として位置づける重要な一歩となった。
栄西は宋から茶種を持ち帰り、その栽培・喫茶を日本に広めた人物としても知られる。『喫茶養生記』を著して茶の薬効を説き、3代将軍・源実朝にも進言。日本における「茶の湯」の文化的源流に、この栄西と寿福寺が深く関わっているのである。
中世以降、度重なる火災で堂宇を失いつつも法灯を守り、江戸期には鎌倉五山の格を維持。現在、総門から中門までの参道は「鎌倉一美しい参道」とも称される静謐な空間として、訪れる人の心を捉える。
見どころ・特徴
鎌倉駅から徒歩約10分、扇ヶ谷の奥にひっそりと佇む。総門から中門まで続く石畳の参道は、両側を巨木が覆う緑のトンネル。鎌倉の中でも、もっとも禅寺らしい静寂をたたえる参道として、写真愛好家に愛されている。
惜しむらくは、本堂・庫裏のある内側の境内は通常非公開で、参道と外苑のみが拝観可能。だが、それゆえに俗化を免れ、創建当時に近い清浄さを保っている、とも言える。正月(1月1日から7日まで)とゴールデンウィーク(5月最初の週)の年2回だけ、内側まで特別公開される。
境内裏手の墓地は拝観可能で、ここには源実朝・北条政子の墓と伝わる「やぐら」(岩窟墳墓)が並ぶ。質素な五輪塔が、鎌倉幕府の興亡を経た無常を静かに語りかけてくる。
近代の文人墓も多く、陸奥宗光(むつむねみつ)、高浜虚子(たかはまきょし)、星野立子(ほしのたつこ)、大佛次郎(おさらぎじろう)らの墓もこの寺の墓地にある。鎌倉に住んだ文人たちの「最後の安息地」としても親しまれている。
特に5月の青もみじの頃、11月の紅葉の頃、雨上がりの石畳の濡れ具合は、まさに絵巻物の世界。「観光地としての鎌倉」とは別の、もう一つの鎌倉の静かな魅力を凝縮した寺である。
学び・特徴
社格
鎌倉五山 第三位
鎌倉三十三観音霊場 第24番
創建
正治2年(1200)、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために創建。栄西(えいさい)を開山として迎えた。
テーマ
鎌倉五山
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-17-7
参拝時間
参道から中門までは終日拝観自由(志納)。本堂のある内側は通常非公開
正月(1月1日から7日まで)とゴールデンウィーク(5月最初の週)の午前8時から午後4時まで、年2回だけ特別公開される。御朱印は現在休止中
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鎌倉駅西口より徒歩10分
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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