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寺 豊後高田市

熊野磨崖仏

くまのまがいぶつ

大分県・豊後高田市の寺「熊野磨崖仏」

STA3816, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

この寺について
大分県豊後高田市、国東半島の山あいの岩壁に彫られた二体の巨大な磨崖仏。 向かって右に高さ6.81mの大日如来像、左に8mを超える不動明王像が半身を現す。 不動明王像は国内最大級の磨崖仏で、大日如来像は大分県内で最も古い磨崖仏とされる。 国の重要文化財および史跡。参道の石段は鬼が一夜で積み上げたと伝わり、日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』の構成文化財でもある。

歴史・由来

この場所を理解する鍵は、国東半島の鬼が人を襲うものではなかった、という一点にある。 【鬼が積んだ石段】入口の胎蔵寺から磨崖仏まで、自然石を乱雑に積み上げただけの急な石段が続く。この石段は、熊野権現に命じられた鬼が一夜のうちに九十九段積み上げたものだと伝わる。石の大きさも高さもばらばらで、手をつかないと登れない箇所がある。伝説を知らずに登っても「これは人の仕事ではないな」と思わせる石段である。 【鬼が仏になった里】くにさきの鬼は、幸せを運んでくるものとされてきた。岩峰の洞穴に棲み、不思議な法力を持つと信じられた鬼は、修行する僧たちによって不動明王の姿に重ねられていった。平成30年(2018年)5月24日、国東市と豊後高田市にまたがるこの文化は、日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』として認定されている。石段を登りきった先に不動明王の巨像が現れるという構図そのものが、この土地の信仰のかたちを表している。 【二体の巨像】石段の上、南を向いた岩壁に二体が並ぶ。東側が大日如来像で、上半身だけが岩から現れ、現長6.81m。螺髪をいただき、頭上には三種の梵字曼荼羅が刻まれている。そこから西へ約12.5m離れて不動明王像が立ち、現長8.3m。豪毅な彫りで、二童子を従える。昭和30年(1955年)2月15日に「熊野磨崖仏 附 元宮磨崖仏及び鍋山磨崖仏」として国の史跡に、昭和39年(1964年)5月26日に国の重要文化財に指定された。 【寺と社】磨崖仏は熊野権現社、いまの熊野神社の境内にある。入口の胎蔵寺はかつて明王院のもとに八坊を擁し、この熊野権現を管理していた。明治の神仏分離によって寺と社は分かれ、熊野権現の御正体は胎蔵寺の中に祀られている。いま参道を登ると、寺から始まり、仏を拝み、社に至る。分けられたはずの寺と社が、一本の石段でつながったまま残っている。

見どころ・特徴

【大日如来像】向かって右。現長6m81cm。上半身のみが岩から浮かび出る。顔と螺髪の彫りが細かく美しく、大分県内では最も古い磨崖仏とされる。頭上には三種の梵字曼荼羅が刻まれている。 【不動明王像】向かって左、大日如来像から約12.5m離れて立つ。8mを超え、国内最大級の磨崖仏。二童子を従え、力強い彫り口で知られる。忿怒相のはずが、どこか笑っているようにも見えると評される表情が特徴。 【鬼が積んだ石段】鳥居から磨崖仏まで続く、自然石を乱積みにした石段。鬼が一夜で九十九段を積んだと伝わる。段の高さも間隔もそろっておらず、雨の日はとくに滑りやすい。 【熊野神社】磨崖仏からさらに石段を2〜3分登った先に鎮座する。磨崖仏はこの社の境内にあたる。 【胎蔵寺】参道の入口に構える寺。天台宗の峰入り行、現行峰入りの出発点とされ、神仏分離まで熊野権現を管理していた。境内の「熊野羊水」の龍を撫でると子宝に恵まれるとされ、子授けの寺としても知られる。 【正直なところ】磨崖仏までは足場の悪い石段を登ることになり、スニーカー以上の靴がないと厳しい。逆に言えば、登った先にしかあの二体は現れない。楽に見られる仏ではないところが、この場所の価値でもある。
作品ゆかり
【びじゅチューン!】NHK Eテレの美術番組「びじゅチューン!」で熊野磨崖仏が取り上げられ、日本遺産くにさきの公式サイトでも放映を記念した解説記事が公開されています。
学び・特徴
主祭神
大日如来不動明王
社格
国指定重要文化財/国指定史跡「熊野磨崖仏 附 元宮磨崖仏及び鍋山磨崖仏」(昭和30年2月15日指定)/日本遺産『鬼が仏になった里「くにさき」』構成文化財
創建
大日如来像は平安時代後期(11世紀頃)の作。不動明王像の年代には平安説と鎌倉説がある
テーマ
山・登拝パワースポット
基本情報
住所
大分県豊後高田市田染平野2546-3
参拝時間
【夏季(4月〜10月)】8:30〜17:00 【冬季(11月〜3月)】8:30〜16:30 休みなし 【拝観料】大人(一般・高校生)500円、小・中学生150円 30名以上の団体は大人400円、小・中学生120円。障がい者手帳の提示で半額。 (2026年4月1日改定) 磨崖仏までは自然石を乱積みにした急な石段が続きます。歩きやすい靴でお越しください。受付で杖を借りられます。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【車】昭和ロマン蔵(豊後高田市中心部)から約20分。 【駐車場】10台。 【徒歩】駐車場・受付のある胎蔵寺から磨崖仏まで、石段を約15分。磨崖仏からさらに2〜3分登ると熊野神社に至ります。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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