
この神社について
大分県宇佐市にある、全国に四万社以上ある八幡さまの総本宮です。神亀2年(725年)に現在の地へ御鎮座したと伝わり、令和7年(2025年)に御鎮座1300年を迎えました。一之御殿に八幡大神(はちまんおおかみ・応神天皇)、二之御殿に比売大神(ひめおおかみ)、三之御殿に神功皇后(じんぐうこうごう)を祀ります。横に三棟並ぶ本殿は「八幡造(はちまんづくり)」という独特の形で、国宝に指定されています。参拝の作法は二拝四拍手一拝。手を打つのが四回という、めずらしい作法の社です。
歴史・由来
この社を読み解く鍵は、朝廷がこの神にどれほど頼ったか、という一点です。
【海の向こうを見る土地に生まれた神】
社伝では、欽明天皇32年(571年)に八幡大神が御許山(おもとさん)に姿を現したのが始まりとされます。その後、神亀2年(725年)に亀山へ社殿が造られ、これが宇佐神宮の御鎮座とされています。宇佐は瀬戸内海から九州へ入る玄関口にあたり、大陸との行き来の窓口でもありました。都から遠いこの土地の神が、やがて国家の大事に関わっていきます。
【大仏を建てる力になった神】
天平15年(743年)、聖武天皇が東大寺の大仏をつくると決めると、宇佐の神職らが「必ず成し遂げさせよう」という神託を携えて都へ上りました。天平勝宝元年(749年)には八幡大神が都に迎えられ、大仏づくりを助けたと伝えられます。神が仏の事業を助けるというこの出来事は、日本の神仏習合(しんぶつしゅうごう)の大きな節目になりました。天応元年(781年)には朝廷から「護国霊験威力神通大菩薩」の号が贈られ、八幡神は「八幡大菩薩」とも呼ばれるようになります。
【皇位をめぐる神託】
神護景雲3年(769年)、僧の道鏡(どうきょう)を天皇にすべきだという神託が宇佐から伝えられたとして、朝廷は和気清麻呂(わけのきよまろ)を宇佐へ遣わしました。清麻呂が持ち帰った答えは、これを否定するものだったと伝えられます。皇位の継承にまで宇佐の神託が関わった——この一件は、当時の宇佐神宮の重みをはっきり示しています。
【勅使の通う社】
宇佐神宮は、天皇の使い(勅使)が遣わされる勅祭社です。勅祭社は全国に16社しかなく、九州では宇佐神宮と福岡県の香椎宮だけです。宇佐への勅使は10年に一度。参道にかかる呉橋(くれはし)は、このときだけ開かれます。
【八幡さまが全国へ広がる】
石清水八幡宮、鶴岡八幡宮をはじめ、八幡社は武士の守り神として全国へ広まりました。全国およそ11万の神社のうち、4万600社あまりが八幡社です。そのすべての総本宮が、この宇佐神宮にあたります。12世紀には九州の荘園の三分の一以上を持つ、九州屈指の勢力でもありました。
見どころ・特徴
【国宝 本殿】三棟が横に並びます。切妻造の建物を前後につないだ「八幡造」という形で、この様式の代表例とされます。現在の社殿は安政2年(1855年)から文久元年(1861年)にかけて建てられたもので、昭和27年(1952年)に国宝となりました。
【上宮と下宮】上宮は亀山(かめやま)の上に、下宮(御炊宮/みけみや)はその麓にあります。下宮は弘仁年間に上宮の御分神を祀って創建されました。「下宮参らにゃ片参り」と言い伝えられており、両方お参りするのが習わしです。
【呉橋】屋根のかかった木造の神橋で、大分県の指定有形文化財です。10年に一度の勅祭のときだけ開かれます。現在の橋は元和8年(1622年)に細川忠利が修築したものと伝わります。
【宇佐鳥居】朱塗りの鳥居で、宇佐神宮独特の形から「宇佐鳥居」と呼ばれています。
【御霊水】亀山の麓に三つの霊泉が湧きます。八幡大神が初めて姿を現した地と伝えられる場所です。
【摂社 若宮神社】大鷦鷯命(おおさざきのみこと・仁徳天皇)とその皇子を祀ります。国の重要文化財です。
【大楠】境内にそびえる大きなクスノキで、参拝者に親しまれています。
【宝物館】国宝の孔雀文磬(くじゃくもんけい)をはじめ、朝鮮鐘、若宮御神像、宇佐宮指図など、数百点の文化財を収蔵・展示しています。
【宇佐神宮社叢】イチイガシやクスなどの常緑広葉樹が茂る鎮守の森で、国の天然記念物です。境内全体も国の史跡に指定されています。
【古代蓮】初沢の池に咲きます。見ごろは7月から8月ごろです。
【二拝四拍手一拝】お参りは、二回おじぎをして、手を四回打ち、もう一度おじぎをします。四回打つのは全国でもめずらしい作法です。
年中行事・お祭り
【歳旦祭】1月1日
【御誕辰祭】1月6日
【節分祭】2月3日
【鎮疫祭】2月13日(宵祭は12日)。疫病を祓う、宇佐に古くから伝わる祭りです。
【例祭】3月18日
【桜花祭】4月10日
【御田植祭】6月の第4日曜日
【夏越の大祓】6月30日
【御神幸祭(夏越祭)】7月31日から8月2日。神輿が町へ渡る、夏の大きな祭りです。
【仲秋祭(放生会)】10月、第2月曜日を含む土曜・日曜・月曜の3日間。生き物を放して命をいたわる、宇佐神宮を代表する神事です。
【御神能】10月21日
【新嘗祭】11月23日
【年越の大祓・除夜祭】12月31日
【月次祭】毎月15日
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
ゆかりの食・参道の名店3 件
学び・特徴
主祭神
八幡大神(応神天皇)比売大神神功皇后
社格
式内社(名神大社)、豊前国一之宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社です。
天皇の使い(勅使)が遣わされる勅祭社で、全国に16社しかありません。九州では宇佐神宮と福岡県の香椎宮の2社だけです。勅使の派遣は10年に一度で、直近は令和7年(2025年)に行われました。
全国におよそ4万600社ある八幡社の総本宮です。
本殿3棟と孔雀文磬が国宝、境内が国の史跡、社叢が国の天然記念物に指定されています。
創建
神亀2年(725年)に現在の地へ御鎮座したと伝わります。令和7年(2025年)に御鎮座1300年を迎えました。
社伝では、それ以前の欽明天皇32年(571年)に八幡大神が御許山(おもとさん、馬城峰)に姿を現したのが始まりとされます。
ご利益
勝負運厄除け家内安全
テーマ
パワースポット巨木・御神木
この場所を巡る軸
基本情報
住所
大分県宇佐市南宇佐2859
参拝時間
上宮の参拝は6時から18時まで(正月期間は時間が変わります)。参拝そのものに料金はかかりません。
宝物館は9時から16時まで、火曜日が休館日です。入館料は大人300円、中学生・高校生200円、小学生100円。30人以上の団体は大人240円、中高生160円、小学生80円になります。
開門時間や宝物館の開館日は変わることがあります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR日豊本線「宇佐駅」から四日市方面行きのバスで約10分、「宇佐八幡」バス停下車。タクシーなら宇佐駅から約10分から15分です。
車の場合、「宇佐インターチェンジ」から約15分。
駐車場は3か所あり、普通車は300円から500円、マイクロバスは1300円、大型車は2000円です。
境内は広く、上宮のある亀山へは石段を登ります。上宮と下宮の両方をお参りするなら、時間に余裕をもって出かけてください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...