この神社について
九州山地の霊峰に鎮座し、「高天原の日の宮」とも仰がれる古社。主祭神の神漏岐命・神漏美命が神霊として天降ったと伝わる檜の御神木をはじめ、参道に立ち並ぶ五百枝杉など、古木・巨木がそびえる神秘的な境内はパワースポットとして広く知られる。社伝では日本最古級の神社の一つとも伝えられ、天孫降臨の地・高千穂にも近い。5年に一度(一説に毎年)斎行される五色神祭は、世界の人種を象徴する5色の神面を用いる独自の神事として注目される。
歴史・由来
この社を理解する鍵は、「九州の中心に高天原があった」という古代からの信仰にある。
社伝によれば、神武天皇の孫・健磐龍命が阿蘇に下向した際、この地の眺めを愛でて幣帛を立て天神地祇を祀ったのが始まりとされる。「幣立」の名はこの故事に由来する。
記録上で確認できる最初の整備は延喜年間(901〜923年)。阿蘇大宮司・友成が神殿を造営して伊勢両宮を祀り、「幣立社」と号した。天養元年(1144年)には阿蘇大宮司・友孝が阿蘇十二神を合祀し、大野郷の総鎮守として地域信仰の中心となった。
現在の社殿は享保14年(1729年)、肥後藩主・細川宣紀による改修によるものである。
明治6年(1873年)に郷社に列したが、当時はほぼ無名の社であった。それが広く知られるようになる転機が明治37年(1904年)の日露戦争開戦にある。宮中に「全国8社へ戦勝祈願せよ」との神示が降り、他の7社がいずれも名高い一の宮であったのに対し、当社が含まれていたことで氏子たちは深く感激した。境内に残る「日露の大役・記念の真木」は、この出来事を後世に伝える記念樹である。
高千穂の天孫降臨伝承とも重なる地理的位置から、近代以降は「日本の精神的中心地」として宗教家や研究者の関心を集め続けている。
見どころ・特徴
【万世一系の天神木】社殿横に立つ大ヒノキ。神漏岐・神漏美の両命が天降ったと伝わる御神木で、境内の中核をなす存在。
【五百枝杉の参道】参道沿いに生い茂る巨大なスギ群。「五百枝杉(いおえすぎ)」と呼ばれ、神域の古さと深さを体感させる。参道を歩くだけで独特の静謐感に包まれる。
【日露の大役・記念の真木】明治37年(1904年)の日露戦争開戦時、宮中の神示によって全国8社への戦勝祈願が命じられた際に植えられた記念樹。名もなき山里の社が一の宮と並んで選ばれたという出来事を伝える。
【九州の中心という立地】幣立神宮は九州のほぼ中央に位置する。高千穂峡(宮崎県)まで車で約40分という立地も、「高天原・天孫降臨の地」としての伝承と重なる。
年中行事・お祭り
【五色神祭(ごしきしんさい)】例年8月23日。世界の人種を象徴する赤・白・黄・青・黒の5色の神面をつけた神職が奉仕する独自の神事。人類の共生・世界平和を祈るとされ、国内外から参拝者が訪れる。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトまたは神社(0967-83-0159)でご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
神漏岐命神漏美命天御中主神天照大神
社格
郷社(明治6年・1873年列格)
創建
古代(日本最古級と伝わる)
テーマ
山・登拝パワースポット
基本情報
住所
熊本県上益城郡山都町大野712
アクセス
【車】熊本市街から約100分。九州中央自動車道「山都通潤橋IC」から約16km。通潤橋から約30分、高千穂峡(宮崎県)から約40分。 【バス】熊本市街・阿蘇くまもと空港・高森駅前から特急バスで「馬見原中鶴」下車、徒歩約40分(約2.4km)。便数は1日1往復のみ。 【駐車場】80台あり。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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