この神社について
山形県遊佐町にある、出羽国一宮・鳥海山大物忌神社の口ノ宮の一つです。鳥海山(標高2,236m)の山頂に本社があり、麓の吹浦と蕨岡に口ノ宮があります。大物忌大神と月山神をまつります。
社伝では、欽明天皇25年(564年)の創祀と伝わります。境内には国の登録有形文化財の本殿や拝殿などが残り、5月4日と5日の例大祭では吹浦田楽が奉納されます。
歴史・由来
鳥海山大物忌神社を理解する鍵は、「鳥海山そのものを神とする信仰」と、「山頂の本社と麓の二つの口ノ宮」という三社の関係です。
祭神の大物忌神は、古代の史料では鳥海山そのものを神体とする神とされています。古代には国家の守護神として、のちには出羽国の中心的な信仰の山として崇敬されました。『延喜式神名帳』には名神大社として載る式内社で、出羽国一宮です。
吹浦の社伝では、欽明天皇25年(564年)に創祀され、大同元年(806年)に山頂から吹浦へ遷されたと伝わります。ただし、創建の時期は特定が難しいとされ、蕨岡と吹浦では異なる縁起も伝わっています。
中世には神仏習合の「鳥海山大権現」として信仰を集め、源義家の戦勝祈願や、北畠顕信の寄進など、武将の崇敬を受けたと伝わります。宝永3年(1706年)の火災で焼けた本殿は、宝永8年(1711年)に庄内藩の酒井家が再建したと伝えられ、現在の本殿はその流れをくんでいます。
明治時代の神仏分離で神宮寺は廃され、吹浦の社は明治4年(1871年)5月に国幣中社に列せられました。明治13年(1880年)には、山頂を本社、吹浦と蕨岡を里宮(口ノ宮)とする通達が出されました。昭和30年(1955年)に、山頂と吹浦、蕨岡の三社を総称して「鳥海山大物忌神社」となりました。
平成20年(2008年)には鳥海山が国の史跡名勝天然記念物に指定されました。吹浦口ノ宮の本殿、拝殿、中門、下拝殿などは、平成24年(2012年)に国の登録有形文化財となっています。
見どころ・特徴
【下拝殿と石段】
二之鳥居の先に、下拝殿があります。石段を上ると三之鳥居と拝殿があり、石段が急な場合に使える緩やかな女坂もあると紹介されています。
【両所宮】
同じ形式の本殿が2棟並び、「両所宮」と呼ばれています。月山神をまつる摂社の月山神社の本殿も、大物忌神の本殿とともに、国の登録有形文化財です。
【登録有形文化財の社殿】
本殿は一間社流造、銅板葺きで、妻飾りに特異な形式を持つとされています。拝殿及び登廊、中門及び廻廊、後神門及び玉垣、下拝殿も、国の登録有形文化財です。
【吹浦田楽】
例大祭の5月4日と5日に、県指定無形民俗文化財の吹浦田楽が奉納されます。奴振り行列や神輿の渡御も行われます。
【御朱印】
吹浦口ノ宮の社務所では、蕨岡口ノ宮や山頂の御本社など、鳥海山大物忌神社の各社の御朱印を受け付けています。
年中行事・お祭り
年間の主な行事は次のとおりです(神社公式サイトの祭事ページによる)。
1月 元旦祭(午前0時)、歳旦祭と御頭舞の奉納(1日)、五日堂大祈祷(5日)、古札焼納祭(第3日曜日)
3月 人形供養祭(第1日曜日)
4月 祈年祭(8日)
5月 宵祭(4日)、例大祭と吹浦田楽の奉納(5日)
7月 鳥海山夏山開祭(1日)、鳥海山火合せ神事(14日)、月山神社祭(15日)
11月 新嘗祭(8日・9日)
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
大物忌大神月山神
社格
出羽国一宮・国幣中社(旧社格)、別表神社
創建
欽明天皇25年(564)(伝)
ご利益
五穀豊穣海上安全厄除け
テーマ
海・湖畔山・登拝パワースポット
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
山形県飽海郡遊佐町吹浦布倉1
参拝時間
社務所・授与所の受付は、毎日9時から12時と13時から17時です。12時から13時は昼休みで、御札・御守・御朱印の頒布はありません。時間は変更される場合があります。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR羽越本線の吹浦駅から徒歩約5分から7分。車では吹浦駅から約3分、日本海東北自動車道の酒田みなとICから約25分。駐車場があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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