この史跡について
上を玉川上水の新水路(今の水道道路)が通り、下を道路が通る、古い隧道(ずいどう、トンネル)です。明治26年(1893)に造られました。
水路で町が南北に分かれたため、人が行き来できるように造られたとされます。
歴史・由来
明治の時代には、コレラの流行などを背景に、淀橋(今の新宿の西)に浄水場を造ることになりました。ところが、玉川上水の水は、高い淀橋までは流れていかなかったため、代田村から淀橋浄水場へ水を送る新水路が造られ、明治31年(1898)に完成しました。
新水路は、谷のような地形に築堤(ちくてい、土を盛った堤)を築いて、通したと紹介されています。そのため、旧幡ヶ谷村は、水路で南北に分かれてしまい、人が行き来できるよう、橋とトンネルが造られました。
本村隧道は、明治26年(1893)4月14日に着工し、同年7月20日に竣工したとされます。水路は、のちに水道管を使う方式に切り替わり、昭和12年(1937)には暗渠にされて、水道道路になりました。淀橋浄水場は、昭和40年(1965)に廃止されました。
見どころ・特徴
【古代ギリシャ風の意匠】
隧道には、古代ギリシャのドーリア式を思わせる円柱の飾りがあり、パルテノン神殿を思わせる造りと紹介されています。
【水道道路の遺構】
隧道の上を通る道が、かつての水路の跡の水道道路です。階段で下りて、下の道を通ると、水路の高さを体で感じられます。
【文化財の動き】
文化財の指定は受けていないとされますが、土木学会の「現存する重要な土木構造物2800選」に選ばれていると紹介されています。
【周辺を歩く】
隧道の上には、京王バスの「本町一丁目」の停留所があります。西へ約40メートル行った水道道路の南側には、渋谷区立の本村ずい道公園があります。
学び・特徴
指定・選定
文化財の指定は受けていない。土木学会の「現存する重要な土木構造物2800選」に選ばれていると紹介される。
成立・年代
明治26年(1893)に竣工したとされる。
テーマ
歴史建築
基本情報
住所
東京都渋谷区本町1丁目
アクセス
京王バスの「本町一丁目」停留所が、隧道の上にあります。最寄りの駅は、京王新線の「幡ヶ谷」駅と「初台」駅です。駅からの徒歩の時間は、確認できていません。
訪問記録
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