この神社について
熊野参詣道(紀伊路)の藤白王子として栄えた神社です。熊野九十九王子のうち格式の高い五体王子(ごたいおうじ)の一つで、「熊野一の鳥居」とも称されました。藤白鈴木氏ゆかりの地で、全国の鈴木姓のルーツとして知られます。
歴史・由来
熊野御幸の盛んだった平安時代から鎌倉時代にかけて、上皇・法皇が当社に宿泊して催事を行ったと伝えられます。藤原経房の日記『吉記』には承安4年(1174年)に藤代王子で里神楽が行われたことが記され、これが現在の「藤白の獅子舞」のルーツとされます。建仁元年(1201年)の後鳥羽院(ごとばいん)の熊野御幸では、藤白王子で和歌会が開かれたことが藤原定家の『後鳥羽院熊野御幸記』に記されています。明治時代までは「藤白若一王子権現社」と称していました。現在の本殿は寛文3年(1663年)に紀州藩主・徳川頼宣の命で建てられたもので、和歌山県指定文化財です。藤白鈴木氏は平安時代の終わりごろに熊野から移り住み、熊野信仰を各地に広めたとされ、1942年まで122代にわたって藤白王子社の管理に関わりました。
見どころ・特徴
【見どころ】
・藤白王子権現堂(権現堂)…熊野三所権現の本地仏(ほんじぶつ)である阿弥陀如来・薬師如来・千手観音の坐像3躯が祀られています。平安時代末期の作とされ、和歌山県指定文化財(平成17年指定)です。
・本殿…三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、銅板葺の社殿で、寛文3年(1663年)の建築です。和歌山県指定文化財(平成9年指定)です。
・子守楠神社(こもりくすのきじんじゃ)…樹齢1000年とされる楠を御神体とし、子授け・安産・子育ての神として知られます。南方熊楠(みなかたくまぐす)も信仰したと公式サイトで紹介されています。
・有間皇子神社…有間皇子(ありまのみこ)を祀り、万葉歌碑と歌曲碑があります。
・鈴木屋敷…藤白鈴木氏の屋敷跡で、2023年に復元されました。藤白王子跡Museumとして公開されています。
・藤白の獅子舞…里神楽にルーツがあるとされ、和歌山県指定無形民俗文化財(昭和41年指定)です。1月1日と10月第2日曜に奉納されます。
・授与品…鈴木家御守、楠御守、ナギの葉御守などがあります。
【見学のヒント】鈴木屋敷(藤白王子跡Museum)は10時から16時の開館で、月曜・火曜と年末年始は休館です。入館料は大人1人500円です(公式サイト)。境内の参拝は開館時間外もできますが、その間は無人になります。
年中行事・お祭り
1月1日 歳旦祭(藤白の獅子舞の初舞い)
1月10日 本恵比寿(9日宵戎〜11日残り戎)
2月3日 節分祭
旧暦の初午の日 初午祭(餅投げ)
4月5日 春祭り(餅投げ)
7月7日 七夕(笹飾りの奉納)
7月第3土曜日 夏祭り(子ども神輿)
10月第2日曜日 秋祭り(藤白の獅子舞の釜祓い巡行)
11月11日 有間皇子まつり(慰霊祭・万葉朗唱会)
12月31日 除夜祭
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
饒速日命熊野坐大神熊野速玉大神熊野夫須美大神天照大神
社格
旧県社。熊野九十九王子のうち格式の高い五体王子の一つ。境内は国指定史跡「熊野参詣道 紀伊路」(藤白王子跡)にあたる。
創建
景行天皇(けいこうてんのう)5年の鎮座と伝わります。斉明天皇(さいめいてんのう)が牟婁(むろ)の湯(現在の白浜温泉)へ行幸の際に社を設けたとも伝えられます。
ご利益
子宝・安産縁結び長寿厄除け
テーマ
史跡歴史文化財祭り
基本情報
住所
和歌山県海南市藤白448
参拝時間
境内はいつでも参拝できます。授与所の受付時間は神社へお問い合わせください。藤白王子跡Museum(鈴木屋敷)は10時から16時、月曜・火曜と年末年始は休館です。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR紀勢本線「海南駅」から徒歩約20分。車の場合は阪和自動車道「海南IC」から近く、参拝者用の駐車場があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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