この史跡について
扇橋閘門(おうぎばしこうもん)は、江東区猿江の小名木川(おなぎがわ)にある閘門(こうもん)です。閘門とは、水位の違う川のあいだで船を通すために、二つの扉で区切った部屋の水位を上げ下げする施設のことです。
「東京のミニパナマ運河」と紹介されることもあります。昭和52年(1977)に完成しました。
歴史・由来
【水位の差を越えるための施設】
小名木川は、東と西で水の高さが違います。背景には、明治以降に地下水をくみ上げたことによる地盤沈下があり、東側は水害に備えて水位を干潮面以下に下げています。
東京都の資料は、水位を低く保つ東側の川と、地震に備えた護岸をもつ西側の川のあいだを、船が行き来できるようにするために、この閘門をつくったと説明しています。水位の差は、最大で3mほどになると紹介されています。
【小名木川という水の道】
小名木川は、天正18年(1590)に江戸へ入った徳川家康が、舟運のために開いたと伝えられる運河です。行徳(ぎょうとく)の塩を江戸へ運ぶ道としても知られ、全長は約4640mと紹介されています。
扇橋閘門の工事は、1972年1月に始まり、約5年をかけて昭和52年に完成しました。事業費は約30億円と、東京都の資料にあります。
見どころ・特徴
【二つの扉と閘室】前の扉は高さ5.9m・重さ約31t、後ろの扉は高さ7.3m・重さ約39tです。幅はどちらも11mで、扉のあいだの閘室(こうしつ)は長さ110m・幅11mです。
【船が通るしくみ】船が閘室に入って前の扉が閉まると、閘室の水位が調節されます。水位が川とそろうと後ろの扉が開き、船が出ていきます。東京都の資料は、この一連の操作に約6分かかると記しています。
【通れる船】全長90m以内、幅8m以内、高さ4.5m以下の船が通れます。カヌーやカヤックも通航できると紹介されていますが、夜間は通航できません。
【訪ねかた】橋の上や遊歩道から見学できるかは、確認できていません。平成28年(2016)の夏には、8日間の一般公開があったと報じられました。公開の予定は年によって異なる可能性があるため、東京都江東治水事務所の案内を確認してください。
【周辺を歩く】小名木川の沿いには、五本松跡(ごほんまつあと)や五百羅漢道標(ごひゃくらかんどうひょう)があります。近くの猿江恩賜公園とあわせて歩くと、水の道と江戸の材木の町のつながりを感じられます。
学び・特徴
成立・年代
昭和52年(1977)完成。1972年1月に着工。
基本情報
住所
東京都江東区猿江1-5-18
見学時間
通航できる船は、夜間は通れません。見学できる日や時間は限られます。公開の予定は、東京都江東治水事務所の案内でご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】都営新宿線・東京メトロ半蔵門線の住吉駅から、徒歩約10分です。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
訪問記録
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