この場所について
目黒区と品川区の境にある、東西約700メートルの細長い森の公園です。
「林試」は林業試験場の略。明治33年(1900)から78年にわたって国が木の研究をしていた土地で、そのとき植えられた木々が、いまは幹回り3メートルを超える巨樹になって公園を包んでいます。
外国から来た木だけでも約60種。都心にいながら、世界の木々と野鳥に出会える森です。
歴史・由来
この森は、もともと人の手でつくられた研究の森です。
始まりは明治11年(1878)、西ヶ原(現在の北区)で外国の樹木を育てる試験が始まったことでした。明治33年(1900)6月、その場が目黒に移り、農商務省の「目黒試験苗圃(びょうほ)」として開かれます。苗圃とは、苗木を育てる畑のことです。
その後、明治38年(1905)に林業試験所、明治43年(1910)に林業試験場と名前を改めました。
ここは羅漢寺川(らかんじがわ)の谷に面した湿地で、研究者たちは国内外の木を植えて、どの木が日本の土地で育つかを確かめていきました。
戦後しばらくは、試験場を抜け出したキツネやノウサギが近くの道に現れるほど、のどかな土地だったと目黒区は伝えています。
周りにも研究所が集まり、昭和28年(1953)の『目黒区誌』は18か所を挙げています。
昭和40年代から50年代には、大気汚染で弱る木も出ました。それでも昭和49年(1974)の調査では、草木400種あまり、鳥77種が確認されています。
昭和53年(1978)、試験場は筑波研究学園都市へ移り、現在の森林総合研究所になりました。
残された森は区による部分的な開放を経て、平成元年(1989)6月1日に都立林試の森公園として開園します。研究のために植えられた木々が、そのまま街の人の森になりました。
見どころ・特徴
【大きなクスノキと巨樹たち】
芝生広場の大きなクスノキが公園のシンボルです。
園内には幹回り3メートルを超える木が多く、幹回り3.82メートルのケヤキや、高さ35.5メートルのポプラが知られています。プラタナス(スズカケノキ)の大木も目を引きます。
【世界の木の見本園】
外国産の樹木は約60種。東門の近くには、外国産の針葉樹が見本園のように並んでいます。
絶滅が心配されているハナガガシや、シナユリノキ、カイノキなど、ほかではなかなか見られない木もあります。試験場だった頃の名残です。
【池とラクウショウの森】
上池と下池、それをつなぐ小さな流れがあります。背後のラクウショウ(落羽松)の森と合わせた景色は、写生会にも使われるほどです。
【野鳥に出会う】
オナガやシジュウカラは一年中見られます。季節によっては、オオルリ、キビタキ、カワセミ、サンコウチョウといった、都心では珍しい鳥も訪れます。
流れにはカモの仲間やコサギもやって来ます。
【季節の花】
春はソメイヨシノやカワヅザクラ、夏はアジサイやハナショウブ、シマサルスベリ。秋にはキンモクセイが香ります。
【子どもと楽しむ】
夏のジャブジャブ池は、小学校低学年までの子どもの水遊び場です。冒険広場や幼児コーナーもあります。
デイキャンプ場は小・中学生の教育のための施設で、大人だけでは使えません。
【訪ねかた】
外周の園路を一周すると約45分かかります。木陰の多い森なので、夏の散歩にも向いています。
【周辺を歩く】
目黒区の散歩コース「みどりの散歩道 不動コース」は、目黒駅を起点に、行人坂・大円寺・太鼓橋・目黒不動尊・林試の森公園・五百羅漢寺・大鳥神社などを回るコースで、徒歩約65分です。
目黒不動尊の参拝と、森の散歩をひと続きで楽しめます。
学び・特徴
由来・年代
平成元年(1989)6月1日、都立公園として開園。前身は明治33年(1900)6月に開かれた農商務省の目黒試験苗圃(のちの林業試験場)です。
テーマ
巨木・御神木桜歴史
基本情報
住所
東京都目黒区下目黒五丁目、品川区小山台二丁目
公開時間
常時開園しています。入園は無料です。
サービスセンターと各施設は年末年始に休みます。施設の利用時間は公園のサービスセンターへお問い合わせください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
東急目黒線・都営三田線・東京メトロ南北線「武蔵小山駅」から徒歩10分。
JR渋谷駅から東急バス(72系統、恵比寿経由・五反田行き)で「林試の森入口」下車、徒歩1分。
駐車場はありません。電車かバスで訪ねてください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
訪問記録
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