この史跡について
網走の桂ヶ岡公園(かつらがおかこうえん)にある、アイヌの人びとの砦(とりで)の跡です。「チャシ」とよばれる砦で、丘の端に空堀(からぼり)と土の壁が残っています。1935年(昭和10年)に国の史跡に指定されました。「チャランケチャシ」の名でも知られ、隣には網走市立郷土博物館があります。
歴史・由来
【チャシとは】
チャシは、アイヌ語で「柵(さく)」や「囲い」を意味する言葉です。丘などに堀をほり、土を盛って囲んだ場所のことをいいます。何に使われたのかははっきりしておらず、砦、聖なる場所、祭りの場などの説があります。
【桂ヶ岡のチャシ】
桂ヶ岡のチャシは、丘の端に空堀をほり、土を盛って守りを固めたものです。大小二か所が並んでいます。国の史跡の説明には、穴居(けっきょ)とよばれる、地面をほった住まいの跡が二、三か所残っていると書かれています。
【チャランケチャシの名前】
大小二か所が並んでいることから、アイヌの人びとはここを「チャランケチャシ」とよんだと伝えられています。チャランケは、アイヌ語で「話し合い」や「談判」を意味する言葉です。ここで向かい合って話し合いをしたり、交易や祭りの儀式をおこなったりしたといわれています。
【築かれた時代】
つくられたのは、近世のアイヌ文化期とされています。くわしい年は分かっていません。
【史跡に】
1935年(昭和10年)12月24日に、国の史跡に指定されました。
見どころ・特徴
【空堀と土の壁】
丘の端にほられた堀と、土を盛り上げた壁のあとを見られます。堀は内側と外側の二重になっていて、北側は自然のがけです。地形をうまく使って守りを固めたようすが、今も分かります。
【見学のしかた】
大切な遺跡なので、塁(るい)や堀をこわしたり、土地のようすを変えたりしないように見学しましょう。
【桜の名所】
桂ヶ岡公園は、桜の名所として知られています。
【郷土博物館とあわせて】
すぐ隣に、網走市立郷土博物館があります。網走の歴史や、モヨロ貝塚の出土品を見られます。博物館の本館と新館は、国の登録有形文化財です。チャシを見たあとに博物館へ寄ると、アイヌ文化やその前の時代の暮らしへ、話がつながっていきます。
学び・特徴
指定・選定
国指定史跡(1935年〈昭和10年〉12月24日指定)。管理団体は網走市。
成立・年代
築造の年は分かっていない。近世のアイヌ文化期(江戸時代ごろにあたる時期)につくられたとされる。
テーマ
歴史国史跡
基本情報
住所
北海道網走市桂町1丁目(桂ヶ岡公園内)
見学時間
公園の中にある史跡で、時間や料金の定めは確認できませんでした。塁や堀をこわしたり、土地のようすを変えたりしないように見学しましょう。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR網走駅から歩いて15分ほどです。JR釧網本線の桂台駅からは歩いて3分ほど、網走バスターミナルからは歩いて6分ほどです。お出かけの前に、列車やバスの時刻表をご確認ください。隣の網走市立郷土博物館とあわせて訪ねられます。公園には駐車場がありますが、台数は多くありません。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
訪問記録
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