この寺について
台東区橋場にある曹洞宗(そうとうしゅう)の寺です。高さが3メートルあまりもある大きな石の地蔵尊「お化け地蔵」で知られます。
もとは、橋場にあった名刹(めいさつ)、総泉寺(そうせんじ)の庵室(あんしつ、小さなお堂)として始まりました。総泉寺が引っ越したあとも、お地蔵さまはこの地に残っています。
歴史・由来
お化け地蔵の名には、いくつかの由来が伝わっています。この寺の歩みは、町から消えた大寺の記憶をたどる道でもあります。
松吟寺は、寛永2年(1625)に、総泉寺の庵室「松吟庵(しょうぎんあん)」として始まったとされます。本尊は正観音(しょうかんのん)の立像です。
総泉寺は、関東大震災ののち、昭和3年(1928)に板橋区の小豆沢(あずさわ)へ移りました。ところが、お化け地蔵は移されずに残りました。総泉寺の移転のときに、この地に残されたものと推定されています。
お地蔵さまは、享保6年(1721)につくられたとされます。台石の記述によるものです。明治維新のころには、松並木の松が刈り取られ、石の地蔵は総泉寺の入口に移された、と『東京名所図会』に書かれています。
関東大震災のときには、お地蔵さまの体が二つに折れました。そのあと丁寧に補修され、頭の部分も取り替えられて、今の姿になっています。
見どころ・特徴
【お化け地蔵】
高さは3メートルあまり。住宅街の中に、ぬっと立つ大きな姿が目に入ります。
名前の由来には、いくつかの説があります。大きな笠(かさ)をかぶっていて、その笠が、いつのまにか向きを変えたからという説。そして、並はずれて大きいからという、見たままの説です。
【総泉寺の名残】
お化け地蔵の近くには、寛政2年(1790)に総泉寺の敷地内に建てられた常夜灯(じょうやとう)があると紹介されています。隣には、総泉寺が移るときに建てられた、墓地の供養塔もあります。町から大きな寺が消えたあとも、境内だったころの面影が点々と残っています。
【周辺を歩く】
同じ橋場には、平賀源内墓や妙亀塚、橋場寺不動院があります。総泉寺があった一帯に点在するので、地図を片手に歩いてみるのもおすすめです。
学び・特徴
本尊
正観音立像
宗派・寺格
曹洞宗の寺院。
創建
寛永2年(1625)、総泉寺の庵室「松吟庵」として起立したとされます。
テーマ
下町江戸地蔵信仰
基本情報
住所
東京都台東区橋場2-5-3
アクセス
南千住駅(JR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス)が最寄り駅です。徒歩の所要時間は未確認です。
参拝記録
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