この神社について
台東区今戸の住宅地にある神社です。日本武尊(やまとたけるのみこと)と橘姫命(たちばなひめのみこと)をお祀りしています。
戦国時代の終わりごろ、山谷村の人びとが鳥越のあたりの鎮守(ちんじゅ、土地を守る神さま)として祀ったのが始まりと伝わります。社宝の大太刀「陰陽丸(いんようまる)」は、台東区の有形民俗文化財です。
歴史・由来
この神社は、町の人びとといっしょに引っ越してきた神社です。
もとは鳥越神社のそば、現在の鳥越2丁目にあたる元鳥越(もととりごえ)にありました。山谷村の人びとが、鳥越の近くの鎮守として祀ったのが始まりと伝わります。
正保年間(1644〜1648年)に、社地が幕府の御用地(ごようち)になりました。そこで神社は、住民たちといっしょに今の場所の近くへ移ります。人びとが移り住んだこの町は、「新鳥越」と呼ばれるようになりました。
大正12年(1923)の関東大震災で社殿は焼けましたが、昭和2年(1927)に区画整理にともなって現在の社地へ移り、社殿が建て直されました。このとき本殿を鉄筋コンクリートでつくったため、昭和20年(1945)の東京大空襲でも、本殿は焼けずに残ったとされています。
祭神については、江戸時代の記録『御府内寺社備考』では日本武尊だけが挙げられていて、現在は橘姫命もあわせて祀られています。
見どころ・特徴
【大太刀「陰陽丸」】
社宝の大太刀です。刀身の長さは280センチ、全長は368.5センチもあります。弘化4年(1847)に刀工の川井久幸(かわいひさゆき)がつくって、この神社に奉納しました。
安政5年(1858)にコレラが流行したときには、疫病(えきびょう)をはらうために町内をめぐったと、台東区の解説にあります。明治22年(1889)の憲法発布のお祝いでは山車(だし)に仕立てられ、昭和15年(1940)の展示会にも出されました。町の出来事のたびに引っ張り出されてきた太刀です。
見られる機会は限られるようなので、お出かけ前に神社や区の文化財担当へ確認すると安心です。
【境内の小さな社】
境内には、弁財天社と豊川出世福徳稲荷神社(とよかわしゅっせふくとくいなりじんじゃ)があります。
【周辺を歩く】
同じ今戸の町には今戸神社があります。元の鎮座地のそばにあった鳥越神社とあわせて、神社が町ごと移った道のりを地図でたどってみるのもおもしろい歩き方です。
年中行事・お祭り
【例大祭】
6月に行われると紹介されています。江戸時代の記録には、隔年で6月15日、または11月15日に神輿(みこし)を町内にめぐらせたとあり、日にちの記録がそろっていません。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
日本武尊橘姫命
創建
戦国時代の終わりごろ。永禄年間(1558〜1570年)とも、元亀2年(1571)6月とも伝わります。
テーマ
下町文化財歴史
基本情報
住所
東京都台東区今戸2-13-6
アクセス
浅草駅(東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営浅草線・つくばエクスプレス)から徒歩約15分です。南千住駅からも徒歩で15〜17分ほどとされます。
バスは、都バスの「今戸」、めぐりんバスの「今戸二丁目」が近いとされます。境内の駐車場は、月ぎめ用と思われるため、車の場合は近くのコインパーキングが安心です。
参拝記録
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