寺真言宗智山派/御府内八十八ヶ所 第78番 台東区
田中成就院
たなかじょうじゅいん
別名:成就院、摩尼山成就院(まにざんじょうじゅいん)、摩尼山宝光寺成就院、下谷田中成就院(したやたなかじょうじゅいん)
この寺について
成就院(じょうじゅいん)は、台東区東上野にある真言宗智山派(しんごんしゅうちざんは)のお寺です。正式には「摩尼山宝光寺成就院(まにざんほうこうじじょうじゅいん)」といい、胎蔵界(たいぞうかい)の大日如来(だいにちにょらい)を本尊(ほんぞん)とします。
御府内八十八ヶ所(ごふないはちじゅうはちかしょ)の第78番札所(ふだしょ)です。かつて下谷(したや)の田んぼの中にあったことから「田中成就院」と呼ばれてきました。境内には、札所に残っているのは珍しいと寺が紹介する弘法大師堂(こうぼうだいしどう)があります。
歴史・由来
【田んぼの中の成就院】
成就院の名前には、江戸の町のひろがりが映っています。寺の公式サイトによると、慶長16年(1611)に開山の鏡傳(きょうでん)法印(ほういん)が神田北寺町に寺地を与えられて開き、慶安元年(1648)に江戸の都市計画にともなって現在地へ移りました。
移った先の下谷は江戸の町はずれで、まわりは田んぼでした。そこから「田中の成就院」と呼ばれるようになり、元浅草にある同じ名前の成就院(第43番)と区別するため「下谷田中成就院」とも呼ばれてきました。
【記録と災害のなかで】
成就院には、由来を記した縁起(えんぎ)の文書が伝わっていません。現存する資料のうち最も古いのは、文政年間(1818〜1830)に幕府へ出された「取調箇條書(とりしらべかじょうがき)」だと公式サイトにあります。『御府内寺社備考』(ごふないじしゃびこう)では、本所の弥勒寺(みろくじ、第46番)の末寺とされています。
安政の大地震(1855)や関東大震災(大正12年・1923)などの火災でお堂を失い、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で寺は勢いを落としたと伝えられます。関東大震災のあと、境内地は大きく削られましたが、そのとき建てられたお堂が今も残っています。
見どころ・特徴
【門前の碑】清洲橋通りに面した入口に、「御府内八十八ケ所 第七十八番 弘法大師 成就院」と彫られた碑が立っています。
【「成就」の額と本堂】正面玄関には、以前の玄関に使われていた木を使って彫られた「成就」の額が掛かっています。本堂の屋根は唐破風(からはふ)で、正面には玉持龍(たまもちりゅう)と阿吽(あうん)の獅子の彫刻があります。
【弘法大師堂】本堂の前には、歩みを進める弘法大師の姿をうつした修行大師像(しゅぎょうだいしぞう)があり、その裏手に弘法大師堂があります。公式サイトによると、札所で大師堂が残っている寺は珍しいそうで、堂内には金剛界(こんごうかい)と胎蔵界の曼荼羅(まんだら)が掲げられ、今も般若心経(はんにゃしんぎょう)と御宝号(ごほうごう)がお唱えされています。
【本堂のほとけさま】本尊の大日如来は江戸時代から伝わる像で、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、阿弥陀如来(あみだにょらい)、吉祥天(きちじょうてん)、多聞天(たもんてん)、不動明王(ふどうみょうおう)、弘法大師、興教大師(こうぎょうだいし)の像もまつられています。大日如来以外の像は、昭和になって謹刻(きんこく)されたものと公式サイトで紹介されています。
【水舎と称観堂】龍の口から水が流れる水舎(みずや)は、弘法大師千百五十年御恩忌(ごおんき)を記念して作られたと公式サイトにあります。称観堂(しょうかんどう)は、観音さまをまつる「与楽」と、納骨のお堂「抜苦」からなり、気仙三十三観音霊場(けせんさんじゅうさんかんのんれいじょう)のお砂踏み(おすなふみ)や、津波で倒れた高田松原(たかたまつばら)の松でつくられた聖観音(しょうかんのん)像があります。
【周辺を歩く】元浅草には、第43番 成就院(百観音成就院)、第45番 観蔵院(かんぞういん)、第82番 龍福院(りゅうふくいん)など、御府内八十八ヶ所の札所が集まっています。
【訪ねかた】御朱印(ごしゅいん)の授与については、お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
学び・特徴
本尊
大日如来
宗派・寺格
真言宗智山派/御府内八十八ヶ所 第78番
創建
慶長16年(1611)、鏡傳法印の開山と伝わる(神田北寺町)。慶安元年(1648)に現在地へ移転。創建の由来を記した文書は伝わらない。
テーマ
霊場・巡礼
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
東京都台東区東上野3-32-15
参拝時間
参拝できる時間は、お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】東京メトロ銀座線の稲荷町駅から徒歩1分、JR上野駅から徒歩10分です(寺の公式サイトによる)。
【車】門前に車2台分の駐車スペースがあると公式サイトに書かれています。利用できるかどうかは、寺へ直接お問い合わせください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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