この寺について
薬王院(やくおういん)は、新宿区下落合にある真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の寺で、山号は瑠璃山(るりさん)です。「東長谷寺」や「牡丹寺(ぼたんでら)」の名でも知られ、春には奈良の長谷寺(はせでら)から移された牡丹(ぼたん)が咲きます。御府内八十八ヶ所の第36番札所です。
牡丹は約40種、およそ1,000株に増えていて、見頃は例年4月中旬から下旬とされています。
歴史・由来
【氷川神社とともにあった寺】
薬王院は、地域の神社を守る寺として歩み、のちに牡丹で知られるようになった寺です。鎌倉時代に願行上人(がんぎょうしょうにん)が開いたといわれます。いったん荒れたのち、江戸時代に実寿上人(じつじゅしょうにん)が中興(ちゅうこう)、つまり衰えた寺を立て直しました。
江戸時代までは、近くの下落合氷川神社(しもおちあいひかわじんじゃ)の別当寺(べっとうじ)でした。別当寺とは、神社の管理や祭りの世話をした寺のことです。その後、火災でふたたび荒れましたが、明治時代に再興されました。
【牡丹の寺へ】
昭和41年(1966)に、奈良の長谷寺から牡丹の株をおよそ100株譲り受けて植えたことから、「牡丹寺」と呼ばれるようになりました。いまでは約40種、およそ1,000株が育てられています。
【江戸時代の梵鐘】
寛政2年(1790)に造られた銅造の梵鐘(ぼんしょう)が伝わっています。住職の辨海(べんかい)が発願し、住職の良周(りょうしゅう)が近くの村々から寄付を集めて造られ、江戸の鋳物師(いもじ)、西村和泉守藤原政平(にしむらいずみのかみふじわらのまさひら)の作です。
太平洋戦争中に供出(きょうしゅつ)されずに残った鐘で、新宿区の登録有形文化財(工芸品)になっています(平成26年・2014年3月26日登録)。銘文には、鐘をつくった経緯や寄付した人の名が記されています。
見どころ・特徴
【牡丹】奈良の長谷寺から移された牡丹が、約40種、およそ1,000株に増えています。見頃は例年4月中旬から下旬で、花の時期には多くの人が訪れます。傾斜地にある境内では、参道の両わきで花が咲く様子が紹介されています。
【しだれ桜と六地蔵】牡丹のほかに、しだれ桜やツバキも境内を彩ります。参道には六地蔵(ろくじぞう)が並んでいます。
【中世の板碑と梵鐘】鎌倉時代から室町時代の板碑(いたび)が8点保存されています。江戸時代の梵鐘とともに、通常は非公開です。
【周辺を歩く】近くには、かつて薬王院が別当寺を務めた下落合氷川神社や、おとめ山公園があります。
【訪ねかた】正門からスロープで、牡丹が咲く階段の手前まで行けるという紹介があります。境内には階段もあるので、歩きやすい靴がおすすめです。御朱印(ごしゅいん)や納経(のうきょう)の受け方、拝観できる日時は確認できていません。お出かけ前に、寺へ直接お問い合わせください。
学び・特徴
宗派・寺格
真言宗豊山派/御府内八十八ヶ所 第36番/新宿区登録有形文化財(工芸品)薬王院の梵鐘(平成26年・2014年登録)
創建
鎌倉時代に願行上人が開いたと伝わる(年は不詳)。江戸時代に実寿上人が中興、明治時代に再興。
テーマ
霊場・巡礼
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
東京都新宿区下落合4-8-2
参拝時間
拝観できる時間や、牡丹の時期の公開、御朱印の受付については、お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】西武新宿線「下落合」駅から徒歩5分ほど。
【車】駐車場の有無は、お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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