この寺について
南蔵院(なんぞういん)は、練馬区中村にある真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の寺で、山号は瑠璃光山(るりこうざん)、医王寺(いおうじ)とも号します。本尊は薬師如来(やくしにょらい)で、御府内八十八ヶ所(ごふないはちじゅうはちかしょ)の第15番札所です。
赤く塗られた鐘楼門(しょうろうもん)は練馬区の指定文化財で、門前の道は「南蔵院通り」と呼ばれています。江戸時代には、薬「白龍丸」を配ったことで知られた寺でもあります。
歴史・由来
【薬師如来と良弁の伝え】
南蔵院の歴史は、本尊の薬師如来にまつわる伝えから始まります。寺の由緒では、延文2年(1357)に良弁僧都(ろうべんそうず)がこの地に立ち寄り、経典を納めた塚を築き、薬師の尊像を感得して堂を建てたとされます。
この塚が、寺の西北にある中村の良弁塚(ろうべんづか)といわれ、塚から出た経筒(きょうづつ)は寺宝として保存されています。奈良時代の良弁とは年代が合わないため、練馬区の資料は延文年間の人物とみています。
【薬と信仰の寺】
病気の住職に、薬師像を背負った六部(ろくぶ)が諸病に効く薬「白龍丸」の処方を教え、住職が快復したという話が伝わります。白龍丸は「南蔵院の投込み」と呼ばれて全国に知られましたが、明治時代に売薬の取り締まりが強まり、頒布は禁じられました。
文禄年間(1592〜1596年)の火災のときも、薬師像だけが焼け跡に残って光り輝いたと伝えられます。薬師如来は秘仏で、33年に一度、御開帳されます。
【江戸時代の寺】
江戸時代には、幕府から12石8斗の御朱印領を与えられ、近くの中村八幡神社の別当寺(神社を管理した寺)でもありました。
見どころ・特徴
【鐘楼門】
高さは約10メートル、屋根は入母屋造(いりもやづくり)の桟瓦ぶきで、全体が赤く塗られています。上の階は壁のない吹き放しで梵鐘(ぼんしょう)が吊るされ、下の階は通り抜けのできる門になっています。建てられた年は分かっていませんが、様式から江戸時代中期のものと考えられています。
【薬師堂】
本堂とつながる薬師堂は、宝永4年(1707)に整えられたと伝わり、文化年間(1804〜1818年)以来の絵馬が多く残っているといいます。
【閻魔堂】
病気の平癒を祈って奉納された木彫の地蔵尊が、約千体並ぶと紹介されています。
【境内の仏さま】
慈母観音(じぼかんのん)像、弘法大師(こうぼうだいし)の石碑、修行大師像などがあります。
【周辺を歩く】
門前を走る「南蔵院通り」の商店会は、境内にたぬきがすんでいることから、たぬきのキャラクターを作ったと練馬区のページで紹介されています。寺の西北約500メートルには、伝承の良弁塚があります。
【訪ねかた】
御朱印の受け方は確認できていません。お参りの前に、寺へ直接お問い合わせください。
学び・特徴
本尊
薬師如来
宗派・寺格
真言宗豊山派/御府内八十八ヶ所 第15番/豊島八十八ヶ所 第15番/練馬区指定文化財(鐘楼門、昭和63年度登録・平成元年度指定)
創建
創建年・開基は不詳。延文2年(1357)に良弁僧都が中興したと伝わる。
テーマ
霊場・巡礼
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
東京都練馬区中村1-15-1
参拝時間
参拝できる時間は、お出かけ前に寺へ直接お問い合わせください。
本尊の薬師如来は秘仏で、33年に一度、御開帳されます。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】練馬区の案内では、西武池袋線・都営大江戸線の練馬駅から徒歩17分です。
【バス】練馬駅から路線バスで「南蔵院」停留所へ行く方法もあります(2020年の紹介記事による。運行状況はお出かけ前にご確認ください)。
【車】駐車場の有無は確認できていません。お出かけ前に寺へお問い合わせください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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