この史跡について
隅田川に架かる、黄色い上路式(じょうろしき)アーチ橋。
関東大震災のあとの復興事業で、昭和2年(1927)11月に完成した。
かつての幕府の米蔵(御米蔵)にちなんだ色と、欄干の力士のレリーフが特徴。東京都選定歴史的建造物。
歴史・由来
この橋を理解する鍵は、「蔵前」という地名が、江戸幕府の米蔵に由来することにある。
江戸時代、このあたりには幕府の「浅草御蔵(あさくさおくら)」があり、全国から集まった米が納められていた。蔵の前の町ということで「蔵前」の名がついた。橋が架かる前は、この場所に「富士見の渡し」、別名「御蔵の渡し」があった。舟の上から富士山が見えたことが名の由来とされる。
関東大震災のあと、帝都復興事業で隅田川に新しい橋が次々と架けられる中、蔵前橋は、この渡しの場所に初めて架かった橋だとされる。大正13年(1924)に着工し、昭和2年(1927)11月26日に完成した。
設計に当たったのは、内務省復興局の橋梁課の技師・井浦亥三。下部は復興局が直接工事を行い、上部は石川島造船所が製作した。船の通り道をあけておくため、橋をつなぐ道の地盤を6メートルかさ上げして、上路式のアーチを実現した。東京都選定歴史的建造物。
見どころ・特徴
【黄色い橋】復興期の隅田川の橋としては珍しい、黄色の塗装。幕府の米蔵にちなみ、籾殻(もみがら)を連想させる色が選ばれたという。
【力士のレリーフ】欄干には、力士をかたどったレリーフがある。橋の西側(蔵前)に、かつて蔵前国技館があったことにちなむ。
【上路式アーチ】橋の床の下側にアーチをもつ形で、橋長は約173メートル、幅は22メートル。復興期の橋の中で、思い切ったアーチ橋のつくりとして注目された。
【訪ねかた】歩道を歩いて渡れる。厩橋や駒形橋が上流に続くので、川沿いを歩いて見比べるとよい。
学び・特徴
指定・選定
東京都選定歴史的建造物(選定番号30)。
成立・年代
大正13年(1924)9月に着工し、昭和2年(1927)11月26日に完成。
テーマ
歴史建築下町
基本情報
住所
東京都台東区蔵前2丁目から墨田区横網2丁目
見学時間
橋は終日、歩いて渡れます。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】都営地下鉄浅草線・大江戸線「蔵前」駅から徒歩約7分。JR総武線・都営地下鉄大江戸線「両国」駅から徒歩約10分。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
訪問記録
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