TabiShiri
寺 御朱印 鎌倉市

仏日庵

ぶつにちあん

別名:佛日庵(仏日庵の旧字体表記)

この寺について
仏日庵(ぶつにちあん)は、鎌倉五山第二位・円覚寺(えんがくじ)の山内(さんない)にある塔頭(たっちゅう、大きな寺の敷地内にある小さな寺)です。円覚寺を開いた鎌倉幕府8代執権・北条時宗(ほうじょうときむね)の廟所(びょうしょ、お墓)として知られ、9代執権北条貞時(ほうじょうさだとき)、14代執権北条高時(ほうじょうたかとき)もともに祀られています。鎌倉三十三観音霊場(かまくらさんじゅうさんかんのんれいじょう)では第33番、33か所をめぐる旅を締めくくる結願寺(けちがんじ、最後の札所)にあたります。境内の茶室ではお抹茶をいただくこともでき、鎌倉幕府の歴史と静かに向き合える場所です。

歴史・由来

仏日庵(ぶつにちあん)を理解する鍵は、この塔頭(たっちゅう)が、すぐそばに立つ大本山・円覚寺(えんがくじ)を開いた北条時宗(ほうじょうときむね)自身のお墓(廟所〈びょうしょ〉)だという点にある。 円覚寺は弘安5年(1282)、鎌倉幕府8代執権(しっけん、将軍を補佐する最高職)だった北条時宗が、元寇(げんこう、モンゴル帝国による日本侵攻)で亡くなった敵味方双方の霊を慰めるために、中国から招いた禅僧・無学祖元(むがくそげん)を開山(かいさん、寺を開いた僧)として建てた寺である。ところが時宗は円覚寺の完成から間もない弘安7年(1284)、働き盛りの若さで世を去ってしまう。その亡骸(なきがら)は円覚寺の山内(さんない)に葬られ、廟所として営まれたのが仏日庵の始まりとされる。 その後、9代執権北条貞時(ほうじょうさだとき)、14代執権北条高時(ほうじょうたかとき)もこの廟所に合葬された。鎌倉幕府が滅んだ後、仏日庵は一時衰えたと伝わるが、円覚寺の中で大切に守られ、正式な塔頭として受け継がれてきた。廟所の建物(開基廟)は江戸時代の文化8年(1811)に改築され、その姿が今に伝わる。境内の本堂は平成19年(2007)に新しく建てられたものである。 開基廟には時宗・貞時・高時、3人の木像とともに、時宗が禅の修行のなかで信仰していたと伝わる十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)の坐像が安置されている。この観音像が、鎌倉三十三観音霊場(かまくらさんじゅうさんかんのんれいじょう)の巡礼における仏日庵の札所本尊(ふだしょほんぞん)であり、仏日庵は33か所ある札所の最後、結願寺(けちがんじ)にあたる。長い巡礼の旅を締めくくるにふさわしく、鎌倉幕府の歴史そのものと向き合える場所といえる。

見どころ・特徴

【開基廟(かいきびょう)】 茅葺き屋根の質素な建物の中に、北条時宗・貞時・高時、3代にわたる執権(しっけん)の木像が安置されています。拝観の際には、静かに手を合わせることができます。 【十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)】 開基廟に安置される観音像で、鎌倉三十三観音霊場第33番の札所本尊です。33か所すべてを巡る旅の締めくくりとして、この観音様の前に立つ参拝者も少なくありません。 【茶室・烟足軒(えんそくけん)】 境内にある茶室で、拝観の際にはここでお抹茶をいただくこともできます。毎月4日、北条時宗の命日にちなんだ茶会が開かれていると伝わります。 【仏日庵公物目録】 開基廟に伝わる什器類の目録で、中国から日本への文化の広がりを研究するうえでも貴重な資料とされています。
年中行事・お祭り
【四日会(よっかえ)】 毎月4日、北条時宗(ほうじょうときむね)の命日にちなんで、茶室・烟足軒で茶会が開かれていると伝わります。 【時宗公毎歳忌(じしゅうこうまいさいき)】 命日にあたる4月4日前後に、開基・北条時宗をしのぶ法要が営まれていると伝わります。 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

作品ゆかり
境内の茶室・烟足軒(えんそくけん)は、川端康成(かわばたやすなり)の小説『千羽鶴』の一場面の舞台になったとされます。作中には、円覚寺の境内で開かれる茶会をめぐる描写があります。また、大佛次郎(おさらぎじろう)の小説『帰郷』にも、仏日庵の庭に咲く花の様子が描かれているといわれています。
学び・特徴
主祭神
地蔵菩薩(延命地蔵、本堂の本尊)十一面観世音菩薩(開基廟に安置。鎌倉三十三観音霊場第33番の札所本尊)
社格
臨済宗円覚寺派(りんざいしゅうえんがくじは)大本山、円覚寺(えんがくじ、鎌倉五山第二位)の塔頭(たっちゅう)寺院。円覚寺の開基(かいき、寺を建てた人物)である北条時宗(ほうじょうときむね)の廟所(びょうしょ)として特別な位置づけを持つ。鎌倉三十三観音霊場(かまくらさんじゅうさんかんのんれいじょう)では第33番、すべての札所を巡り終える結願寺(けちがんじ)にあたる。
創建
弘安7年(1284)、円覚寺の開基・北条時宗が没したことをうけ、その廟所として営まれたのが始まりとされる。鎌倉幕府の滅亡後は一時衰えたが、円覚寺の塔頭として受け継がれた。廟所の建物(開基廟)は江戸時代の文化8年(1811)に改築され、本堂は平成19年(2007)に新築された。
ご利益
開運学業成就
テーマ
鎌倉三十三観音霊場円覚寺塔頭北条氏ゆかり
この場所を巡る軸
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内434
参拝時間
拝観時間は9時から16時30分(3月から11月)、9時から16時(12月から2月)です。年末年始や荒天時を除き、ほぼ年中拝観できます。拝観料は100円。抹茶(菓子付き)をいただくこともできます(別途料金)。仏日庵は円覚寺(えんがくじ)の境内にあるため、拝観には円覚寺の拝観料も別途必要です。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
JR横須賀線 北鎌倉駅から徒歩約1分で円覚寺の総門に着きます。総門で円覚寺の拝観受付を済ませ、山内(さんない、寺の敷地内)を奥へ進むと、徒歩5分から10分ほどで仏日庵に着きます。車の場合は、円覚寺の有料駐車場を利用できます。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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