この寺について
蓮乗院(れんじょういん)は、神奈川県鎌倉市材木座(ざいもくざ)にある浄土宗の寺院です。すぐそばに建つ大きな寺・光明寺(こうみょうじ)の塔頭(たっちゅう、大寺院の敷地内にある小寺院)のひとつで、鎌倉三十三観音霊場の第19番札所として、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)をお参りすることができます。本堂には古くから伝わる阿弥陀如来(あみだにょらい)の像も安置され、静かな境内で鎌倉時代からの歴史にふれられる寺です。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、蓮乗院が最初から独立した寺として建てられたのではなく、光明寺(こうみょうじ)という大きな寺を支える存在として歩んできた点にあります。
光明寺がこの材木座の地に移ってくる前、ここにはすでに「蓮乗寺(れんじょうじ)」という真言宗(しんごんしゅう)の寺があったと伝えられています。寛元元年(1243年)、光明寺が佐助ヶ谷(さすけがやつ)から材木座に移り、浄土宗の大きな寺として整えられていくとき、光明寺を開いた然阿良忠(ねんありょうちゅう)上人がこの蓮乗寺にしばらく身を寄せて、工事の様子を見守ったといいます。この出来事をきっかけに、蓮乗寺は浄土宗の寺として光明寺の中に組み込まれ、蓮乗院と名前を変えました。
以来、光明寺に新しい住職が就くときには、まず蓮乗院に入ってから正式に光明寺の本堂へ進むという習わしが受け継がれてきました。いわば、光明寺の住職になる人が最初にくぐる「玄関」のような役割を、蓮乗院は今日まで果たし続けているのです。
見どころ・特徴
【光明寺の玄関を務める塔頭】
蓮乗院は光明寺の塔頭(たっちゅう、大寺院の敷地内にある小寺院)のひとつで、光明寺に新しい住職が就任するときは、必ずこの蓮乗院にいったん入ってから本山に進む習わしが今も続いています。大きな寺の歴史を陰で支えてきた場所として訪ねると、境内の見え方が変わってきます。
【札所本尊は十一面観世音菩薩】
鎌倉三十三観音霊場の第19番札所として、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)がお参りの対象になっています。本堂には本尊の阿弥陀如来(あみだにょらい)とあわせて安置されており、一度のお参りで両方の仏さまに手を合わせられます。
【阿弥陀如来像に残る言い伝え】
本堂の阿弥陀如来立像は、鎌倉時代の有力な御家人(ごけにん、鎌倉幕府に仕えた武士)であった千葉常胤(ちばつねたね)の守り本尊だったという言い伝えが残ります。一方で、像の内部には正安元年(1299年)ごろの銘が残るとも伝えられており、言い伝えと像そのものの年代には食い違いがあるため、正確な由来ははっきりしていません。それでも、鎌倉の有力な武士の名とともに語り継がれてきたこと自体が、この像の重みを物語っています。
【本堂を彩る絵】
本堂には花や鳥を描いた板戸の襖絵(ふすまえ)や、極楽浄土を思わせる格天井(ごうてんじょう、格子状に組んだ天井)の絵が残されており、静かな境内でゆっくり眺めることができます。
学び・特徴
主祭神
十一面観世音菩薩阿弥陀如来
社格
浄土宗大本山・光明寺(こうみょうじ)の塔頭(たっちゅう、大寺院の敷地内にある小寺院)のひとつです。蓮乗院自体が独立した本山や別格の寺格を持っているわけではありませんが、光明寺に新しい住職が就任する際に最初に入る寺として特別な位置づけを保っています。
創建
創建年代ははっきりわかっていません。光明寺がこの地に移る前から、真言宗の寺院「蓮乗寺(れんじょうじ)」としてこの場所にあったと伝えられ、光明寺が佐助ヶ谷(さすけがやつ)から材木座へ移った寛元元年(1243年)ごろ、浄土宗の蓮乗院として改められたとされています。
ご利益
厄除け極楽往生
テーマ
鎌倉三十三観音霊場光明寺塔頭
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市材木座6-16-15
参拝時間
拝観時間は9時から16時30分までです。拝観料は決まっておらず、志納(しのう、お気持ちの分だけ納める形のお布施)でお参りできます。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR鎌倉駅東口のバス乗り場から、九品寺(くほんじ)方面行きの路線バスに乗り「光明寺」停留所で降りると、徒歩1分ほどで着きます。徒歩で向かう場合は、鎌倉駅から20分前後かかります。車の場合、横浜横須賀道路の朝比奈(あさひな)インターチェンジから15分ほどです。蓮乗院には専用の駐車場がないため、公共交通機関を使ってお参りするのがおすすめです。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...