この寺について
福徳寺(ふくとくじ)は、埼玉県飯能市虎秀(こしゅう)にある臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)の寺です。寺伝によれば建暦(けんりゃく)2年(1212年)に寶山(ほうざん)という僧が開いたと伝えられる古い歴史を持ちます。境内に建つ阿弥陀堂(あみだどう)は鎌倉時代末期の建築と考えられ、国の重要文化財に指定されています。武蔵野三十三観音霊場の第30番札所でもあり、札所本尊として聖観音(しょうかんのん)を祀っています。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、本堂の大きさではなく、境内の奥にひっそりと建つ一棟の古いお堂にあります。
福徳寺は臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)の寺で、寺伝によれば建暦(けんりゃく)2年(1212年)、寶山(ほうざん)という僧によって開かれたと伝えられています。開山の寶山は寛喜(かんぎ)3年(1231年)に亡くなったとされ、鎌倉幕府が始まって間もない頃から、飯能の山あいの里・虎秀(こしゅう)の地でその歩みを続けてきたお寺です。
そんな福徳寺の境内には、本堂とは別に「阿弥陀堂(あみだどう)」と呼ばれる小さなお堂が建っています。この阿弥陀堂こそが、福徳寺を語るうえで欠かせない存在です。建てられた正確な年ははっきりしていませんが、建築の様式から鎌倉時代末期のものと考えられており、埼玉県内に残る建物の中でも最も古いものの一つとされています。関東地方には、奈良や京都に見られるような平安時代・藤原期の伝統を受け継ぐ和様建築(わようけんちく、日本古来の様式による建築)があまり残っていません。そのため、この阿弥陀堂は関東地方でも数少ない貴重な例として、昭和24年(1949年)2月18日に国の重要文化財(建造物)に指定されました。堂内に安置される阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)も、昭和29年(1954年)に埼玉県の有形文化財に指定されています。
福徳寺は現在、武蔵野三十三観音霊場の第30番札所でもあり、札所の本尊として聖観音(しょうかんのん)を祀っています。本尊の釈迦如来(しゃかにょらい)、札所本尊の聖観音、そして国の重要文化財である阿弥陀堂。一つの寺に複数の信仰のかたちが重なり合っているところに、この寺が歩んできた歴史の厚みがあらわれています。
見どころ・特徴
【国指定重要文化財・阿弥陀堂】
建暦の創建から時代を経て、鎌倉時代末期に建てられたと考えられる小さなお堂です。間口・奥行ともに三間四方、銅板葺きの屋根に板壁づくりという素朴なつくりで、埼玉県内でも最古級の木造建築の一つとされています。昭和24年(1949年)に国の重要文化財に指定されました。
【阿弥陀三尊像】
阿弥陀堂の中には、阿弥陀如来(あみだにょらい)を中心とした阿弥陀三尊像が安置されています。中尊の高さは47.6センチメートルとそれほど大きくはありませんが、昭和29年(1954年)に埼玉県の有形文化財に指定されている貴重な仏像です。
【武蔵野三十三観音霊場 第30番】
札所としての本尊は聖観音(しょうかんのん)です。武蔵野三十三観音霊場は昭和15年(1940年)、郷土史家・柴田常恵(しばたじょうえ)の発願によって結成された観音巡礼の道で、福徳寺はその第30番目の札所にあたります。
【無人の寺と御朱印】
福徳寺には普段、寺の人が常駐していません。境内は自由に参拝できますが、御朱印をいただきたいときは近くの興徳寺(こうとくじ)にお願いすることになるようです。訪ねる前に確認しておくと安心です。
年中行事・お祭り
福徳寺独自の年中行事について、確認できる一次情報は見つかりませんでした。阿弥陀堂は国の重要文化財であるため、飯能市などが実施する文化財めぐりの機会に合わせて公開されることがあります。行事の有無や日程については、飯能市教育委員会や飯能市の観光案内でご確認ください。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
釈迦如来(本尊)聖観音(札所本尊)
社格
福徳寺そのものに与えられた寺格を示す記録は確認できていません。一方で、境内に建つ阿弥陀堂(あみだどう)は昭和24年(1949年)2月18日、国の重要文化財(建造物)に指定されています。堂内に安置される阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)も、昭和29年(1954年)に埼玉県指定有形文化財となっています。国の重要文化財に指定されているのは本堂ではなく阿弥陀堂であることにご留意ください。
創建
建暦(けんりゃく)2年(1212年)、寶山(ほうざん、寛喜3年・1231年没と伝わる)による開山と伝えられます。境内の阿弥陀堂は建立の正確な年代は分かっていませんが、建築様式から鎌倉時代末期(13世紀末から14世紀初め頃)のものと考えられています。
ご利益
厄除け諸願成就
テーマ
武蔵野三十三観音霊場国指定重要文化財古建築
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
埼玉県飯能市虎秀71
参拝時間
福徳寺は無人の寺で、決まった参拝時間の定めは確認できていません。境内は日中であれば参拝できますが、阿弥陀堂の内部拝観については分かっていないため、詳しく知りたい場合は飯能市教育委員会へお問い合わせください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
西武池袋線(せいぶいけぶくろせん)の東吾野駅(ひがしあがのえき)から徒歩約5分です。境内には駐車場があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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