この寺について
瀧泉寺(りゅうせんじ)は、埼玉県日高市横手にある真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)の寺院で、山号は寶雲山(ほううんざん)です。武蔵野三十三観音霊場(むさしのさんじゅうさんかんのんれいじょう)第28番の札所で、本堂には百畳分ほどの大きな格天井(ごうてんじょう)の天井画があります。夏には境内に蓮の花が咲き、隣接する横手神社の獅子舞が奉納される夏祭りでも知られています。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、「本堂の本尊」と「観音霊場の札所本尊」という、ふたつの信仰が重なっている点にあります。
瀧泉寺は、伝承では万寿元年(まんじゅがんねん、1024年)の創建と伝わりますが、創建の詳しいいきさつを記した資料は見つかっていません。江戸時代に編さんされた地誌「新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)」には、この寺が「寶雲山観音院」と号し、当時は新義真言宗(しんぎしんごんしゅう)に属していたと記されています。名前に「観音院」とあるとおり、境内には観音堂(かんのんどう)が設けられており、慶安(けいあん)2年(1649年)には江戸幕府から観音堂領として9石の土地を認める朱印状(しゅいんじょう)を受けたことも記録に残っています。
現在、瀧泉寺の本尊は不動明王(ふどうみょうおう)とされますが、武蔵野三十三観音霊場の札所としての本尊は千手観音(せんじゅかんのん)です。これは、本堂に祀られる本尊と、観音堂に祀られてきた観音像とが、それぞれ別の役割で今日まで受け継がれてきたためと考えられます。時代とともに宗派の呼び方は新義真言宗から現在の真言宗智山派へと変わりましたが、不動明王と千手観音のふたつの信仰が寺の中に同居してきた点は、瀧泉寺の歴史を通じて変わらない特徴だといえます。
見どころ・特徴
【格天井の天井画】
本堂の天井は、百畳分ほどもある大きな格天井(ごうてんじょう、木材を格子状に組んだ天井)になっており、一面に彩色画が描かれています。見上げるとその広さと絵の数に驚かされます。
【蓮の花】
夏になると、境内では蓮(はす)の花が咲きそろいます。朝の涼しい時間帯に訪れると、静かな境内でゆっくり花を眺めることができます。
【横手神社の獅子舞】
隣接する横手神社に伝わる獅子舞(ししまい、日高市指定無形民俗文化財)は、祭りの当日に横手神社から瀧泉寺へと渡り、境内で奉納されます。前獅子(雄)・中獅子(雌)・後獅子(雄)の3頭がそろって舞う姿は迫力があります。
年中行事・お祭り
【横手神社の獅子舞】
横手神社に伝わる獅子舞(日高市指定無形民俗文化財)が奉納される祭りです。かつては9月15日に行われていましたが、現在は例年8月25日に近い土曜日・日曜日ごろに行われています。豊作と地域の安全を祈願する行事で、大祭の前日には村周りが行われ、当日は横手神社から瀧泉寺へ獅子舞が渡って奉納されます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
千手観音(札所本尊)不動明王(本堂本尊)
社格
武蔵野三十三観音霊場第28番、および高麗三十三ヶ所霊場(こまさんじゅうさんかしょれいじょう)第28番の札所です。江戸時代の地誌には新義真言宗に属していたと記されており、現在は真言宗智山派に属しています。
創建
伝承では万寿元年(まんじゅがんねん、1024年)の創建と伝わりますが、これを裏付ける一次資料は確認できていません。
ご利益
厄除け病気平癒
テーマ
観音霊場武蔵野三十三観音霊場
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...