この寺について
誓願寺(せいがんじ)は、京都の繁華街・新京極通(しんきょうごくどおり)のまんなかに建つ、浄土宗西山深草派(じょうどしゅうせいざんふかくさは)の総本山です。天智天皇(てんじてんのう)の願いによって開かれたと伝わる古い歴史を持ち、新西国三十三箇所(しんさいごくさんじゅうさんかしょ)第15番札所にも数えられています。本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)。「落語(らくご)の祖(そ)」と呼ばれる安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)がかつての住職だったことから「落語発祥の寺」としても知られています。
歴史・由来
誓願寺を読み解く鍵は、一つのお寺が千年以上のあいだ、場所を変えながらも人々の心のよりどころであり続けてきたという点にあります。寺の伝えによれば、創建は天智天皇6年(667年)。天智天皇の願いによって、都だった大和(やまと・現在の奈良県)の地に建てられたのが始まりとされます。その後、都が京都へ移る(平安遷都)のにあわせてお寺も京都へ移り、しばらくは一条小川(いちじょうおがわ・現在の元誓願寺通(もとせいがんじどおり)あたり)にありました。
大きな転機となったのが天正19年(1591年)です。天下人(てんかびと)となった豊臣秀吉(とよとみひでよし)の命令により、誓願寺は現在の新京極(しんきょうごく)の地へと移されました。以来430年あまり、京都の町のまんなかで参拝を受け続けています。
誓願寺は古くから「女人往生(にょにんおうじょう)の寺」としても知られてきました。平安時代の女流文学者である清少納言(せいしょうなごん)や和泉式部(いずみしきぶ)がこのお寺に深く帰依(きえ)したと伝えられ、その物語は寺に伝わる絵巻「誓願寺縁起(せいがんじえんぎ)」にも描かれているとされます。
そしてもう一つ、誓願寺を語るうえで欠かせないのが「落語(らくご)」とのつながりです。江戸時代のはじめ、慶長18年(1613年)に誓願寺の第55世(だい55せ)の住職となった安楽庵策伝(あんらくあんさくでん、1554~1642)は、説法(せっぽう)の中に笑い話を取り入れるのが得意な僧侶でした。策伝が書き残した笑い話集『醒睡笑(せいすいしょう)』は、後の世に「落語の祖」と呼ばれるようになり、今も誓願寺は「落語発祥の寺」として親しまれています。
見どころ・特徴
【新京極のまんなかに建つ本堂】
誓願寺は、京都の若者にも人気のショッピング街・新京極通に面して建っています。買い物や食べ歩きの合間にふらりと立ち寄れる、街に開かれたお寺です。
【本尊・阿弥陀如来と一言観音】
本堂には本尊の阿弥陀如来が祀られています。あわせて、一言(ひとこと)だけ願いごとを唱えると叶えてくれるという言い伝えを持つ十一面観音(じゅういちめんかんのん)「一言観音(いちごんかんのん)」もお祀りされており、洛陽三十三所観音霊場(らくようさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)の第2番札所にもなっています。
【落語ファンの聖地】
「落語の祖」安楽庵策伝が住職を務めたお寺として、落語に親しむ人たちの間ではよく知られています。境内には芸事(げいごと)の上達を願って扇(おうぎ)を納める「扇塚(おうぎづか)」もあり、芸事にたずさわる人たちの信仰も集めています。
【女性たちに寄り添ってきたお寺】
清少納言や和泉式部といった平安時代の女性文学者が信仰したと伝わることから、古くから「女人往生の寺」として女性の参拝者に親しまれてきました。
年中行事・お祭り
【節分会(せつぶんえ)】例年2月3日ごろ
厄除け(やくよけ)を願う大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)が行われるほか、豆まきや、扇に願いごとを書いて納める扇供養(おうぎくよう)なども営まれます。
【策伝忌(さくでんき)・奉納落語会】例年10月ごろ
「落語の祖」安楽庵策伝をしのぶ法要とあわせて、現役の落語家による奉納落語会が開かれます。落語ファンには見逃せない一日です。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
阿弥陀如来十一面観音(一言観音)
社格
浄土宗西山深草派(じょうどしゅうせいざんふかくさは)の総本山(そうほんざん)。新西国三十三箇所(しんさいごくさんじゅうさんかしょ)第15番、洛陽三十三所観音霊場(らくようさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)第2番、法然上人二十五霊場(ほうねんしょうにんにじゅうごれいじょう)第20番の札所を兼ねています。
創建
寺伝では天智天皇6年(667年)、天智天皇の勅願(ちょくがん)により大和(奈良)の地に創建されたと伝わります。平安遷都にともない京都・一条小川(現在の元誓願寺通付近)へ移り、天正19年(1591年)、豊臣秀吉の命により現在の新京極へ移転しました。
ご利益
芸事上達
テーマ
落語ゆかりの寺女人往生の寺
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
京都府京都市中京区新京極通三条下る桜之町453
参拝時間
9時から17時まで(境内・本堂とも拝観無料)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
京都市バス「河原町三条」下車、徒歩約3分から5分。阪急京都線「河原町」駅から新京極通を北へ徒歩約5分。京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅、京阪本線「三条」駅からもいずれも徒歩10分ほどです。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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