この寺について
神峯山寺(かぶさんじ)は、大阪府高槻市の山あいに建つ天台宗の寺院です。山号は根本山(こんぽんざん)。「日本で最初に毘沙門天(びしゃもんてん)が安置された霊場」として知られ、本堂には毘沙門天・兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)・双身毘沙門天(そうじんびしゃもんてん)の3体が祀られています。新西国三十三箇所第14番札所でもあり、境内一帯は自然豊かな紅葉の名所として親しまれています。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、役小角(えんのおづぬ)による開山と、皇室ゆかりの開成皇子(かいじょうおうじ)による再興という、二つの出来事にあります。寺に伝わる「神峯山寺秘密縁起」によれば、文武天皇元年(697年)、葛城山(かつらぎさん)で修行していた役小角が、北の山から金色の光が放たれるのを見てこの地にたどり着いたといいます。光の正体は境内の九頭龍滝(くずりゅうのたき)のしぶきだったと伝えられ、役小角はそこで得た霊木から毘沙門天像を刻んで祀り、伽藍(がらん)を築いたのが始まりとされます。これが「日本最初毘沙門天」と呼ばれるゆえんです。
それから約80年後の宝亀5年(774年)、光仁天皇(こうにんてんのう)の皇子で桓武天皇(かんむてんのう)の異母兄にあたる開成皇子が、勝尾寺(かつおうじ)からこの地に入りました。父・光仁天皇の命を受けて本堂を建て、自ら住職となったことで、神峯山寺は天台宗の寺院として整えられていきます。以来、皇室からあつく信仰され、鎌倉時代末期以降は楠木正成(くすのきまさしげ)ゆかりの品が伝わり、足利義満(あしかがよしみつ)や松永久秀(まつながひさひで)らの寄進を受けるなど、時代を越えて多くの人々の祈りを集めてきました。江戸時代の明和2年(1765年)には火災で本堂を失いますが、安永6年(1777年)に再建され、その姿が今日まで受け継がれています。
見どころ・特徴
【三体の毘沙門天】
本堂には毘沙門天・兜跋毘沙門天・双身毘沙門天という、3つの姿の毘沙門天が並んで祀られています。「日本で最初に毘沙門天が安置された寺」と伝えられ、迫力ある三体を間近で拝むことができます。
【役小角ゆかりの開山堂】
開山者・役小角(えんのおづぬ)と、その従者とされる鬼の藍婆(らんば)・毘藍婆(びらんば)を祀る開山堂が境内にあります。修験道(しゅげんどう)の霊場として栄えた歴史を今に伝える建物です。
【重要文化財の仏さまたち】
国の重要文化財に指定される木造聖観音立像2躯と木造阿弥陀如来坐像が本堂に安置されています。阿弥陀如来坐像は病気平癒(びょうきへいゆ)のご利益があるとされ、古くから信仰を集めてきました。
【紅葉に染まる山寺】
境内一帯はほとんどが山林で、大阪近郊とは思えないほど豊かな自然が残っています。秋には紅葉が見事に色づき、多くの参拝者や観光客でにぎわいます。
年中行事・お祭り
【神峯山寺紅葉狩り】
例年11月中旬から12月中旬にかけて、境内の紅葉が見頃を迎えます。期間中はお堂めぐりスタンプラリーや限定の御朱印(ごしゅいん)の授与、紅葉のお守りの頒布(はんぷ)などが行われます。
【秘仏(ひぶつ)ご開帳】
例年11月23日には、ふだんは厨子(ずし)の扉が閉じられている本尊・兜跋毘沙門天の扉が開かれます。あわせて修験(しゅげん)体験や坐禅会、写経会なども行われます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
毘沙門天兜跋毘沙門天双身毘沙門天聖観音
社格
新西国三十三箇所第14番札所。光仁天皇(こうにんてんのう)の勅願所(ちょくがんしょ)としての歴史を持ち、皇室と縁の深い寺院として知られます。役行者霊蹟札所会(えんのぎょうじゃれいせきふだしょかい)にも加盟しています。
創建
文武天皇元年(697年)、役小角(えんのおづぬ)の開山と伝わります。その後、宝亀5年(774年)に光仁天皇の皇子・開成皇子(かいじょうおうじ)が入山して本堂を建立し、天台宗の寺院として整えられました。
ご利益
開運勝運商売繁盛病気平癒
テーマ
紅葉毘沙門天修験道新西国三十三所
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
大阪府高槻市原3301-1
参拝時間
9時から17時まで(冬季は16時まで)。拝観そのものは無料ですが、紅葉期間(例年11月中旬から12月中旬)は環境保全協力金が必要です。金額や期間は年により変わるため、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車・バス】
JR京都線「高槻駅」北口から市営バス「原大橋」行きに乗り、「神峰山口」バス停で下車。そこから徒歩約20分(約1.2キロメートル)です。
【車】
名神高速道路「高槻インターチェンジ」から約5キロメートル、車で約8分。参拝者用駐車場から山門までは徒歩約5分です。大型バスで訪れる場合は事前連絡が必要です。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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